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勇介君は巨乳が嫌い  作者: 諏部たぬき
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4話 日常

 制服に着替え、自転車に乗って家を出る。

 いつもの登校時間よりかなり早い。学校までは自転車で20分ほどの道程だが、今日はサボると決めている。

 

 ふう、と、ため息をつくと海岸へ自転車を走らせる。


 辺りに民家もなく、ひたすら防波堤が続くだけの海岸沿いの道。その道をぼうっとしながら、進んでいく。


 今日はいい天気になりそうだ。潮の香りも心地いい。


 15分ほど自転車をこぐと、道はアスファルトから砂利に変わった。この辺には、漁業関係者も滅多に来ない。俺のいつものサボり場所だ。


 自転車を草むらに隠すと、防波堤の影に腰を下ろし今日の時間割を確認する。


 現国、英語、古典、地理、数学、数学。


 しまった、今日は数学2コマの日だったか。

 授業内容自体はノート借りて教科書読んで、某TV局の高校講座をネットで見れば事足りるんだが、出席率がやばい。


 俺の通う県立平川高校は普通科しかなく、とりあえず進学という生徒が多い。そのため、外面は学業に重きを置いているように見せている。校風は割と緩く教師も熱心な者は少ないが、外面のためか、学力低下に繋がる要素に関しては細かくペナルティがある。

 例えば、各教科ごとに出席率が8割を切ると定期試験を受けさせてもらえないこともそうだ。その場合、当然、強制的に休みの日に補習、それから試験となる。

 補習は最低2日。その後、試験が1日入るので、確実に3日は休みが潰れてしまう。夏休みならともかく、日曜日3つはさすがにきつい。


 数学なら今学期は20回ほどさぼれるのだが、すでに10回近く使ってしまっている。

 本当に病気で欠席した時を考えると、ここで2回消費してしまうのは痛い。


 ……しょうがない、午後からは出ておくか。


 しかし安達と顔合わせたらどんな態度をとればいいのか……

 想像しただけで気分が重くなる。

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