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20話 暗転
勇介は夜道を一人歩いている。
バイトを終えた帰りであるため、現在午後11時を過ぎていた。
もう深夜といっていい時間帯だ。
田舎であるため、この時間になると道によっては人通りはほとんどない。バイト先から数キロ離れ、勇介の自宅まであと数百mのこの場所も人通りは全くなく、静まり返っている。
こんな寂しげな夜道には街灯の明かりがかなりありがたい。
街灯と街灯の間、ちょうど光りが途切れて暗くなる場所に差し掛かる。
両脇には電柱があるはずだがほとんど影しか見えない。
(ここに暴漢とかが潜んでいても全然気付けないだろうな)
そんなことを思いながら次の街灯の明かりへと足を速めたその時、ふと背後に違和感を感じた。
急いで振り返ろうとした瞬間、ふっと腰が抜けたかと思うと、首に何かが巻き付いた。
(腕か……これは……)
背後から誰かに首を絞められている。
背中には人の体温を感じるが首はがっちりと固定されており全く動けないし、あごも動かせないので声も出せない。
正確に頚動脈に力がこめられたスリーパーに一瞬で視界が暗くなる。
まずい……と思えど体に力が入らず、意識は闇に落ちていく。




