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楔の日  作者: 赤裏大喜
69/152

第69話 「復讐の奴隷」

第69話です!よろしくお願いします!


共佑「それで、君は何者かな?」

頼漢「縄田御月」

縄田「…………」

縄田「…どうせ俺なんか…………」

共佑「なぁ、御月」


共佑は縄田の肩に腕を回し話しかける


縄田「そうか……お前も俺の息子に………」

共佑「面倒なやつだねぇ」

縄田「…………………」

縄田「もう俺なんか………ッ!!」

頼漢「あんま変なこと言うなよ」

頼漢「こいつ本当に面倒なんだ」

縄田「…お前、名乗れ」

縄田「名前が知りたい」

共佑「宮上共佑さ」

縄田「共くんと被るな………」

縄田「じゃあ、うーくんだ」

共佑「なかなか素晴らしいねぇ」

共佑「気に入った」

縄田「じゃあ俺の息子に」

共佑「無理」

吾郎「縄田」

吾郎「お前は俺たちの仲間になる気はあるか?」

縄田「………………」

縄田「…お前息子がいるな」

吾郎「ああ、いる」

縄田「そうか……」

吾郎「俺の息子をお前の息子にしてはやれないが、そいつと歳が一緒のやつならいるぞ」

吾郎「紹介してやる」




皆藤谷クリニックへと帰ってきて、鈴響が呼ばれた


鈴響「えっとー………」

吾郎「山田鈴響だ」

鈴響「これはどういう…………」

縄田「お前…俺の息子になれ」

鈴響「………?」

轟「???」

吾郎「どうだ」

鈴響「いや…どうだって言われても……」

縄田「なれ」

鈴響「えー……」

縄田「よし、お前は俺の息子だ」

縄田「鈴くん」

鈴響「鈴くん…………」

縄田「仲間にはなってやってもいい」

縄田「息子を守るためだ」

鈴響「ちょっ、俺まだなるって言ったわけじゃ………!」

縄田「お前は生まれながらにして俺の息子だ」

縄田「いや、生まれる前からだ」

鈴響「……………」

頼漢「縄田、俺らはまた白楽と戦う」

頼漢「覚悟いいか?」

縄田「パパに任せろらっくん」

頼漢「やめろ殺すぞ」




縄田は1人屋上で夜空を見上げていた。その夜空は明かりの少ない街のせいかとても多く綺麗に見える

突然圭大が屋上にやってきて縄田に話しかける


圭大「あんた、なんで息子にならないかって誘うんだ」

縄田「……」

縄田「…別に理由はない」

圭大「…そうか」

縄田「……………」

圭大「じゃあもう1つ聞かせてくれ」

圭大「なんで戦ってるんだ」

縄田「なんでそんなに聞くんだ」

縄田「俺の息子になりたいのか?」

圭大「違ぇよ」

圭大「あんた境に似てる」


境は屋上の入り口の上で1人静かに寝ていたようだ


共志郎「ん……」

共志郎(寝てた………)


圭大「境ってさ、いつも独りで戦おうとするんだ」


境は自分のことについて語る圭大に気づかれないよう静かに耳を傾けていた


圭大「独りって辛いだろ?」

縄田「………」

圭大「あんたも復讐に囚われてんのか?」

縄田「………まぁな」

縄田「復讐の奴隷だ」

縄田「……」

縄田「……………俺には息子がいたんだ」

縄田「血は繋がってなかったがな」

縄田「だが悪魔に殺された」

圭大「…」

縄田「俺はあの子を…守ってやれなかった」

縄田「だからあの子を殺した悪魔を殺す」

縄田「何体も殺した」

縄田「何度も何度も何度も何度も」

縄田「この足で殺した」

縄田「だがまだ満たされない」

縄田「……最近はもう」

縄田「俺がやっているのはもう復讐ではない気がするんだ」

縄田「俺は仇を取りたいのかそれとも…ただ悪魔を殺したいだけなのか」

圭大「……………」

圭大「復讐…か……」

圭大「オレは悪魔を殺す力を持ってる」

圭大「誰でも持ってるわけじゃない」

圭大「だから」

圭大「戦えない誰かの代わりに戦うんだ」

圭大「誰かが涙を流すなら、オレは血を流す」

圭大「戦って血を流す」

圭大「そして涙を流す意味を変える」

縄田「圭くん………」

圭大「?」

縄田「愛してるぞ」

圭大「やめろ気持ちわりぃ」

縄田「まぁ照れるな」

圭大「照れてねぇよ!」

圭大「寝る!!」

縄田「一緒に寝るか」

縄田「絵本を呼んであげよう」

圭大「くそっ!!」


感情に任せて勢いよくドアを閉めようとする圭大だが、みんな寝ているためそれに配慮するように突然静かに優しく閉める


縄田「…かわいい」


共志郎「……………」

共志郎「…誰かの代わりにか」

共志郎「僕には…出来ないな…」

最後までありがとうございました!

次回もよろしくお願いします!

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