第65話 「自称正義のヒーロー磁石マン」
第66話です!よろしくお願いします!
凪奈「…ふざけてるんですか?」
磁石マン「ふざけてなどいないさ」
磁石マン「俺はヒーローだからね」
磁石マン「困った人は助け…」
彼の言葉を遮るように凪奈は喋り始める
凪奈「その人は」
凪奈「人を殺しました」
磁石マン「誤解だろ?」
磁石マン「こいつはそんな度胸ないさ」
凪奈「その人の何を知ってるの…」
磁石マン「全てさ」
磁石マン「悪いけど、ドロンさせてもらうよ」
凪奈「"改俱練限"」
凪奈が地面に触れると地面が形を変えた柱が放たれる
気絶している境をかかえながら一瞬で避ける
磁石マン「"ベリト"と契約したのか!」
凪奈「……なんでそれを」
磁石マン「ベリトはさ」
磁石マン「俺に勝ったことないんだ」
凪奈「……?」
磁石マン「必殺!」
磁石マン「マグネットインパクト!!」
飛んできた柱を謎の力で吹き飛ばす
凪奈はその出来事に驚き、彼は即座に消えてしまう
凪奈「!?」
凪奈「…」
凪奈「………………逃がした」
空中を移動中に、境は目が覚める。境は磁石マンに抱えられている
共志郎「ん……」
磁石マン「起きたかい?」
共志郎「あ…あなたは………」
磁石マン「前もこのように白楽から助けたねぇ」
共志郎「あなたは一体………」
磁石マン「気づかないかぁ…」
磁石マンは仮面を外す。するとその顔はイケメンで境と瓜二つだ
磁石マン「俺だよ」
共志郎「……!」
共志郎「誰ですか?」
磁石マン「なっ…」
磁石マン「よ、予想外すぎる………」
共志郎「?」
磁石マン「あははは……」
磁石マン「"宮上共佑"」
共佑「本当に覚えてないかい?」
共志郎「いや…その……」
共志郎「存じ上げないです…」
共佑「………………………」
共佑「共佑だ!!本当にわからないのか!?」
共志郎「すみません…」
共佑「まったく…"双子の弟"の顔も覚えてないなんて…」
共志郎「………弟?」
共佑「ああ」
共志郎「僕に弟はいませんよ」
共佑「弟の前で言うとは……」
共佑「………まぁいい」
共佑「とにかく、お前さんを連れていく」
共志郎「どこへ………」
共佑「今から俺たちは、悪魔狩り連合を結成する」
共志郎「悪魔狩り連合………?」
共佑「みんなで力を合わせて世界を救おうじゃないかって計画さ」
共志郎「……………僕はいい」
共佑「お前さん、何でも1人で抱えることはないさ」
共佑「世界にはお前さん一人じゃない」
共佑「悪魔と戦ってるのは命を懸けているのはお前さんだけじゃないんだ」
共佑「共志郎」
共志郎「……………」
共志郎「…じゃあ、とりあえず行きますよ」
共佑「……………」
共佑は苦笑いで境に話しかける
共佑「その敬語…やめてくれないかい?違和感」
共志郎「あぁ…ごめん」
共志郎(弟ってなんだ…?本物?)
共志郎(いやいや僕には弟なんていない)
共志郎(…色々聞かなきゃな)
共佑「兄さん」
共佑「俺は今から」
共佑「加速する………!」
そう言うと空を飛んでいる彼らの速度が上がる。共佑の術陣によるものだ
共志郎(なんだこの速さ………!)
共佑「さぁ!見えてきた!」
共佑は藤谷クリニックの屋上を指差す。
その屋上には圭大が1人でいた
共志郎「…………?」
共佑「おーい!」
圭大「?」
共佑「君〜!どいておくれ〜!」
圭大「ちょっ………!」
圭大「!」
圭大「境!!?」
圭大が境に気づくと、共佑が圭大とぶつかってしまう
圭大「うぐっ!!」
共佑「どいておくれと言っただろうに……」
共志郎「神代くん…………」
圭大「っ…境………お前………」
共佑「感動の再会……ってわけじゃなさそうだねぇ」
共佑「そんなことより、さっさと本題に入ろうか」
共佑「圭大」
圭大「なんでオレの名前知ってんだよ、ファンか?」
共佑「いやいや」
共佑「俺は全ての事象を知っているよ」
共佑「もちろん神代圭大、お前さんの去年の事件も、今年の事件も」
圭大「……………」
共佑「それと、その"絶魈"は気に入ってくれてるかい?」
圭大「あ?なんでそんなこと聞くんだ」
共佑「そりゃあプレゼントの感想を聞きたいじゃないか」
圭大「プレゼント………?」
共佑「その"絶魈"を送ったのは、他でもない俺さ」
共佑「驚いたろう、自分の胸から出てきたんだからねぇ」
共佑「絶魈のもう1つの能力だよ」
共佑「体内に武器を保管できる、だから俺が仕込ませといた」
圭大「…それが本当だとして……なんでオレなんだよ」
共佑「……後にわかるよ」
圭大「…あんた………何なんだ」
共佑「宮上共佑」
共佑「最も神に近い存在さ」
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