第57話 「天啓 -世界変革-⑤」
第57話です!!!よろしくお願いします!!!
鈴響「………」
轟「鈴響、やるぞ」
鈴響「…おう」
二人の目の前に何かの気配が近づく。轟はその気配に気づいていて、警戒する。
轟「来たぞ!!」
轟は飛んできた謎の気配を貫くことに成功し、危険を退いた。
舞莉「んー……」
舞莉「あたしー…早く帰りたいんだよねぇ」
舞莉「だから早く死んでね」
鈴響は刀を握りしめ構える。
鈴響「………フゥ」
鈴響が一呼吸置くと、刃を舞莉に向け、そして斬撃を放つ。
舞莉「!」
舞莉「はあ…」
舞莉「"間緘環"」
舞莉がそう唱えると、鈴響が放った具現化した斬撃が突然消える。
鈴響、轟「!」
舞莉「私の術陣、教えてあげる」
舞莉「間」
舞莉「緘」
舞莉「環」
鈴響「…」
鈴響「………え?」
舞莉「間緘環!」
舞莉「変な名前って思ったー?」
鈴響「え…いや……」
轟「なんだその名前は!変だ!」
鈴響「ちょい!」
舞莉「…………やっぱり……」
舞莉「もう知らないっ!死んじゃえ!」
舞莉は先程と同様、一瞬で空間を消す謎の気配を飛ばす。
轟「く………っ!!」
轟(実力は本物だ………)
その気配は二人に向かってくるが、間一髪で避ける
轟(一手一手が危ないっ!!)
舞莉「もーバカ!」
轟 (どうするか……)
鈴響は先程と同じように一呼吸置くと、斬撃を飛ばす
舞莉「そんなの効かないってば!!」
轟(よし、やるか)
轟「"鋲化貫"………」
舞莉「?」
轟「"解伝"」
舞莉「!!」
ナレーション【"解伝"】
ナレーション【悪魔細胞内蔵武装の最終地点】
ナレーション【自身の身体能力と、武装の能力を飛躍的、強制的に上昇させる】
ナレーション【体の節々が悲鳴を上げながら苦しみへ飛び込んでゆく】
轟は突如舞莉の後ろに現れる。
轟「………」
舞莉(一瞬で後ろに………!!)
舞莉(やっぱり解伝……すごい身体能力………!)
轟「だぁぁっ!!!」
舞莉「近づくなっ!」
舞莉が背後にいる轟に腕を振るう。
轟 (っぶな!!)
凱弦はマイクのスイッチをつける。すると顔を近づけると話す。
凱弦「あーあー」
凱弦「我が誇り高き血筋達よ」
凱弦「よく聞け」
凱弦「"真世界"は完遂された」
舞莉「!」
地下闘技場のスピーカーから凱弦の報告が聞こえると、舞莉は嬉しそうに飛び跳ねる。
舞莉「やったー!」
轟「真世界………?」
藤谷クリニックにて、吾郎は患者の診察をしていた。
吾郎「安静にしてください」
患者1「ありがとうござ…」
患者の動きが突然止まると、段々と体に変化が起こっていた。それは肉体が悪魔に変化する予兆だった。
吾郎「?」
吾郎が患者のほうを振り向くと患者は悪魔へと変化を遂げていた。
吾郎「!!」
吾郎「……」
吾郎「……………まさか………」
吾郎「……すみません」
吾郎がそう言うと体から電気のようなものが流れ出る。
地下闘技場へと場面は戻る。
鈴響「"真世界"ってなんだ!!」
舞莉「人間が悪魔になっちゃうこと♡」
鈴響、轟「!!?」
鈴響「でも俺たちは……」
舞莉「君ら、白楽グループ系列店のご飯食べたことある?」
鈴響「……ないな」
轟「俺もない」
舞莉「そっかあ」
舞莉「残念」
舞莉「じゃああたしは帰るから」
舞莉「じゃ〜ね〜」
鈴響「待て!!」
舞莉は突然姿を消した。
鈴響「くっそ………!」
同刻、地下闘技場にて満月、芽衣花、夜俊はいまだに戦いを続けていた。
満月「いい加減死んでよジジイ!」
夜俊「死ぬのは貴様だ」
凱弦「夜俊」
突如凱弦が三人の前に現れる。
満月、芽衣花「!」
夜俊「凱弦様!」
夜俊「聞いておりました……遂に完遂したと………」
凱弦「ああ」
凱弦「行くぞ」
夜俊「はっ」
満月(やっぱり雰囲気やばい………!)
凱弦「うるさい小蝿め」
凱弦が満月、芽衣花を襲おうとすると突然姿を消す。
凱弦(なんだ?消えた)
凱弦(いや違うな)
凱弦「生きていたか」
凱弦「迅」
吾郎「…………」
芽衣花(迅………?この人の事………?)
芽衣花(まさか迅って……白楽を裏切った人……)
芽衣花(お母さんのお兄さん…"白楽迅"!!?)
吾郎「違ぇよ」
吾郎「藤谷吾郎だ」
最後までありがとうございました!!!
藤谷轟の父親である藤谷吾郎の正体は、白楽凱弦の息子であり白楽薔薇美の兄です!!!
白楽家の裏切り者です!!!
次回もよろしくお願いします!!!




