第55話 「天啓 -世界変革-③」
第55話です!よろしくお願いします!!
綾騎「いよいよ………!」
綾騎「"真世界"が……………!!!」
凱弦「素晴らしい!!!!」
花姫「嘘………」
凱弦「悪魔の国の!!!爆誕だァァァァ!!!!」
1人の男性が自分の手が少し動くのに気づく
日本国民1「?」
日本国民1「キャャャ!!!」
突然人々が悪魔に変化する
日本国民達「うわぁぁぁ!!!」
圭大はエレベーターで波奈のいる階へと上がっていた。波奈は綾騎の糸で縛られていて身動きが取れずにいた
圭大「あれ、あんたは…」
波奈「神代…圭大………?」
圭大「何してんだこんなとこで」
波奈「白楽花姫が連れていかれた!!」
圭大「??」
波奈「聞いていなかったのか?この戦の目的だ」
圭大「わかんねぇよ」
圭大「とにかく解いてやる」
波奈「私のことはいい!あとでどうにでもなる!!とにかく花姫を!!」
その時突如、波奈の右腕が悪魔の腕に変化する
波奈「な、なんだ!?」
圭大「!?」
圭大「なんだそれは!」
波奈「わからない!!!」
波奈「うわっ…あああああああ!!!!!」
圭大「………!!」
波奈の体は悪魔の体へと変化し、唸る
圭大「嘘だろ………」
悪魔の波奈『…………』
悪魔となった波奈は圭大を見つめるが、瞬時にそっぽを向く
圭大「っ………」
突然波奈は凄まじい速度でどこかへ行ってしまう
圭大「ちょっ、待て!!!」
境が階段を登っていて、考えごとをしていた。
共志郎「………」
共志郎(神代くんと共闘………)
共志郎(1人で戦いたい…やっぱり僕には……)
そんなことを考えていると、悪魔となった波奈が境の前に現れる。境はこの悪魔の正体が波奈であると気づいていない。
悪魔の波奈『ガァァァァァア!!!!!』
共志郎「悪魔!!」
共志郎「"楔"!!』
境はすかさず楔へと変身し、波奈にパンチをくらわそうとするが避けられてしまう
共志郎(この悪魔……速い……)
圭大「!」
共志郎(でも、速いだけだ…………!!)
圭大「ま、待て境!!」
圭大が境と波奈を見つけ、止めようとするが間に合わず、2人は天井を突き破り地上へと向かう
圭大「く………っ!!」
白楽グループの一階にて、突然床にヒビが入る
会社員が不思議そうにそのヒビに気づく
白楽グループ会社員「……?」
すると突如そのヒビから境と悪魔となった波奈が出てくる
白楽グループ会社員一同「うわあああ!!!」
人々は2人を見て逃げ惑う
共志郎(この悪魔……ダメージが少ない……だいぶ硬いな……)
悪魔の波奈『ガァァァァァア!!!!!』
共志郎(本当に悪魔って……)
共志郎(気持ち悪いな)
共志郎『"雨夜の月"………!!』
境が術陣を放つと、波奈の体は吹き飛ばされ、境は瞬時に波奈の元へと向かい核に貫く
共志郎『フゥ………』
悪魔の波奈『ウゥ……」
境は楔を解いていた。だが突如その倒した悪魔が人間である波奈の姿に戻る
共志郎『………………………!!!」
凪奈は白楽グループの入口へと到着していた
凪奈(着いた!お姉ちゃんの職場!お腹空かして待ってるよねー!)
すると入口では会社員たちが逃げ惑っていた
それを凪奈は疑問に思う
凪奈「?」
凪奈が自動ドアを開けると、土埃が上がっていて前が見えない
凪奈「ゴホッ」
凪奈「何……?」
段々と埃が散っていくと、徐々に見え始める。そこでそこにいたのは立ち尽くす境だった。彼は死んだはずで、凪奈はひどく驚く
凪奈「………………!!」
凪奈「境さん!!!」
凪奈「ど、どうして!!!ニュースで亡くなったって………」
共志郎「………」
境は動揺していて、言葉を失っているようだ
凪奈「……?」
凪奈「!」
凪奈は境の目の前にいる血だらけの波奈を見つける
凪奈「お姉ちゃん!!!」
その時、圭大が非常階段から一階のロビーのドアを勢いよく開ける。するとそこには嫌な光景が広がっていた
圭大「っ……」
波奈「凪…奈か………?」
圭大「!!」
凪奈「お姉ちゃん!!!しっかり!!!」
波奈「ここは…」
凪奈「お姉ちゃんの会社だよ!!ほら!!お弁当!!」
凪奈は弁当を波奈に差し出す
波奈「ああ…すまん………忘れた……」
波奈「わざ…わざ…ありがとう………」
凪奈「何が……!何があったの!!!?」
凪奈「境さん……その手………」
凪奈が境の手を見ると、血で赤く染まっていた。これは波奈の血だ
波奈「凪奈…聞いてくれ……」
凪奈「なに………?」
波奈「毎日ご飯…作らせてしまって…すまなかった…」
波奈「お父さんとお母さんを…守ってあげられず……すまなかった………」
凪奈「そんなのいい!!!お姉ちゃんのせいじゃない!!!」
凪奈「お姉ちゃんは私を必死に育ててくれた!!」
凪奈「ご飯なんていいんだよ!!!」
波奈「そして……心から……」
波奈「心から愛している………凪奈…………」
波奈がそう言って凪奈の頬に触れると、灰のようになって散っていった
凪奈「………ぁ」
凪奈「………ぅ……ぅぅ……………」
凪奈「うわあああああああ!!!!!!!!」
凪奈は泣き叫び絶望する。
だが境は先程と同様、動揺して目が離せず動けずにいる
凪奈「あなたが!!!あなたがやったんですか!!!」
凪奈「境さん!!!」
共志郎「………」
圭大「境………」
凪奈「答えないってことはそうなんですか…………?」
凪奈「なんでっ……なんで!!!!」
圭大「おい違っ!こいつは!!!」
凪奈「…ぅ………」
凪奈「くっ…………!」
凪奈は弁当を落とし、走り去る。美味しそうに丁寧に作られていた弁当の具が埃と塗れて床に散らばる
凪奈 (うそ……うそうそうそうそ!!!!)
凪奈 (なんでっ!!!!)
圭大「境…お前…違うぞ…!お前のせいなんかじゃ……!!」
共志郎「…僕は………」
共志郎「何を……………!?」
凱弦は真世界へと変えたことに喜びを感じていた
凱弦「これぞ…………」
凱弦「"真世界"だァー!!!」
最後までありがとうございました!
「ちなみに」
波奈が最後人間の姿に戻ったのは、開である彼女が起こした神業です。波奈の境へ伝えたい思いと、凪奈に伝えてほしい思いを託すため最後、人間の姿に戻ったんだと思います。それと悪魔としては死にたくなかったのかもしれませんね
次回もよろしくお願いします!!!




