第53話 「天啓 -世界変革-①」
第53話です!よろしくお願いします!
綾騎「まさか"開"に至っているとは………」
波奈「即終わらせる」
綾騎「本気……かな」
綾騎「俊樹、力を貸してくれたまえ」
俊樹「……は、はい」
綾騎「"猟櫑"」
俊樹「"棘天零"!!!」
綾騎は糸を波奈に向かわせ、俊樹は氷柱を生えさせる
だが波奈は瞬時に氷柱を破壊した
俊樹(一瞬で……!)
波奈「……」
波奈の砕いた氷の中から綾騎の糸が潜んでいて、波奈にとてつもない速さで向かう
綾騎「………」
波奈(上手いな……)
波奈「…早く帰りたい」
綾騎「何故だ?まだこれからじゃないか」
波奈「お前に割いている時間など……」
波奈「ない!!」
波奈「そこを退け!!」
綾騎「断固拒否する!!!」
綾騎「"猟櫑"!!」
綾騎は網状に糸を展開させ波奈に向かわせる
波奈「花姫!私の真後ろに!」
花姫「は、はい!」
波奈は目に力を込めると、気迫のようなもので糸を粉砕する
綾騎、俊樹「!?」
俊樹(なんだ!?何したんだ!?)
綾騎(一瞬で私の糸を………)
波奈「花姫は渡さない」
綾騎「花姫は我々のものだ」
綾騎「返してもらおうか」
波奈「人を………」
波奈「物のように言うな!!!」
綾騎「……………」
俊樹 (………そう…だよな…)
俊樹(人は物じゃない)
俊樹(俺と一緒だ、生きてるんだ)
俊樹(俺は……何をしてんだ……)
波奈は手から炎を出現させる
波奈「……」
綾騎(部が悪いな………)
綾騎(糸と炎じゃ……)
綾騎「…………」
綾騎は波奈たちに向けて糸を飛ばすが、瞬時に燃やされてしまう
波奈「…」
花姫「わっ!」
波奈「?」
突如花姫の体が糸で縛られて身動きが取れなくなってしまう
花姫「嘘……」
波奈「今解いてやる!」
その時突然、波奈の左足にナイフが刺さる
波奈「っ………」
波奈「こんなもの……ッ!!」
波奈はすかさず刺さっていたナイフを抜き、遠くへ投げる
波奈 (なんだ………?)
綾騎「悪魔細胞内蔵武装"蔵端"」
綾騎「一定時間、術陣を強制的に停止させる」
波奈「………!」
綾騎は花姫を糸で自分の元に引き寄せる
花姫「!」
波奈「花姫!!」
花姫「い…嫌だ……」
綾騎「さぁ…」
その時、俊樹が綾騎のもとにいる花姫を奪う
花姫「きゃっ!」
俊樹「ご、ごめんっ!」
綾騎「何を…しているんだい……?」
綾騎「俊樹ィ!!!」
俊樹「気づいたんすよ……」
俊樹「命は大事ってことをさぁ!!!」
綾騎「…俊樹………」
俊樹「ごめん花姫」
俊樹「ちょいまち」
花姫「俊樹くん!!!」
俊樹「"棘天零"」
俊樹(わかってる、俺が勝てないことなんて)
俊樹(俺…ここで死ぬわぁ)
俊樹(あぁ…死にたくねぇなぁ………)
花姫が俊樹の身を案じ、投げるよう叫ぶ
俊樹(自由の女神……1回は生で見てみたかった……)
波奈が歯を食いしばると、綾騎は網状に糸を展開させ俊樹に向かわせる
俊樹(死ぬの………怖ぁ……………)
俊樹の体に触れた瞬間、俊樹の体は網状に切断され、肉塊となる
花姫「いやぁぁぁぁぁ!!!」
波奈「貴様ァァァァ!!!!」
綾騎は波奈が投げたナイフを自分の元に引き寄せ手に取る。するとすかさず波奈の太ももにナイフを投げ刺す
波奈「う………っ!!」
波奈(動けない……………!!)
綾騎「……」
綾騎は花姫をお姫様だっこで持ち上げる
花姫「離して!!離して!!!」
綾騎は糸で花姫の口を塞ぎ、喋らないようにした
綾騎「……」
綾騎「出来れば……殺したくなかった………」
綾騎「俊樹」
綾騎は俊樹の肉塊に目を向けながら涙を流す
場面は変わり、波奈と凪奈の住むアパートの一室。凪奈は1人で家事をこなしていた
凪奈「〜♪」
凪奈「あれ?なにこれ」
凪奈が弁当を見つける。それは今朝波奈が持っていくはずだったものだった
凪奈「……」
凪奈「えうそ!!!お姉ちゃんお弁当忘れてる!」
凪奈「お姉ちゃんお腹すいて困っちゃうよー!!」
凪奈「お昼まで1時間……」
凪奈「届けなきゃ!」
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