第42話 「天啓 -初戦-②」
第42話です!よろしくお願いします!
波奈は境の涙を思い出しながら必死に走って向かっていく
波奈「境……!境………!!」
共志郎「………」
共志郎「……ここは」
夜俊(黒角……!!)
共志郎「お前………」
共志郎「白楽だな………」
夜俊「貴様………」
境の前に凱弦が現れる
凱弦「本当に貴様…」
凱弦「黒角か?」
共志郎「…白楽…凱弦……」
共志郎「間違ってる人間…」
共志郎「いや…人間でもないな」
共志郎(際で掴んだ、僕の"核")
共志郎(僕の中に"在る"悪魔)
共志郎(それを解く)
そう思いながら一呼吸置く。
共志郎「"楔"」
その言葉を発した瞬間全身が黒く塗り上がり、悪魔のような容姿に変化する。
頭にある黒くて長い尖った角がよく目立つ
共志郎『ウゥゥゥ……』
ナレーション【その時、一瞬にしてその場にいる皆釘付けとなった】
ナレーション【漆黒の悪魔に】
凱弦「なんだそれは……」
共志郎『"楔"』
共志郎『人間としての僕と、悪魔としての僕を一致させた』
頼漢(悪魔状態であっても人の言葉を話せるのか………!?)
綾騎「悪魔を超越した悪魔………」
綾騎「境くん……素晴らしいよ……」
綾騎が感激して泣きながら言う
共志郎『殺してやる……』
共志郎『悪魔に侵されたお前たちを……!!』
波奈「境!!」
共志郎『!』
共志郎『波奈さん……』
波奈「ちゃんと…食べていたか?」
共志郎『………』
共志郎『離れて下さい…死にますよ』
共志郎『"雨夜の月"』
境が手を振り上げた瞬間、悪魔狩りや悪魔崇拝者に関係なく腹に殴られたような痛みが走る
薔薇美(なんだこれは!見えない攻撃………!!)
頼漢 (チャンスだ)
頼漢「山田、ここ頼む」
鈴響「えっ?あ、はい」
頼漢がそう言うと急に戦場の端へと走っていく
頼漢「……」
頼漢は誰かに電話をかける
頼漢「早く出ろ…」
圭大の家にて、スマホが急に着信音が鳴る
圭大「……」
圭大「…もしもし」
頼漢「俺だ!久田だ!」
圭大《…何の用だよ》
頼漢「今、白楽グループの地下にいる!そして山田が命を懸けて戦っている」
頼漢「山田がお前の代わりに戦ってるんだ」
頼漢「お前のせいだ!山田が血を流して戦っている!!」
圭大《もうオレには関係ない…》
圭大《そっちで勝手にやってくれ》
頼漢「境共志郎は生きてるぞ」
圭大は驚くが、すぐに俯いてしまう
頼漢「お前が戦わずに引きこもってっから、命を懸ける人間が増えちまったんだぞ」
頼漢「死人まで化けて出てきたよ」
頼漢「…皇は死んだ」
頼漢「でもお前は生きてる」
頼漢「……」
頼漢「…もう一度聞くぞ」
頼漢「お前は何を望んだ?」
圭大「……!」
頼漢「……」
圭大《…そんなの…決まってる………》
圭大「誰かの代わりに戦う為だ……!!!」
電話を切る頼漢
頼漢「フッ」
頼漢「山田!」
鈴響「頼漢さん?」
頼漢「バカが来るぞ」
鈴響「あっはは!!」
鈴響「待ちます!!」
最後までありがとうございました!!
境の術陣が出てきましたね…名前は「雨夜の月」です。四字熟語で"あっても見えない"ということですね
次回もよろしくお願いします!!!




