第35話 「開(ひらき)」
第35話!よろしくお願いします!!
薔薇美「裁獄・深業!!!」
薔薇美の両サイドの地面から炎の柱が噴き出る
芽衣花「………!」
芽衣花(流石"開"に至った者……威力が桁違い………!!)
薔薇美「私は確実にお前を殺せる」
薔薇美「断言」
芽衣花(だろうね………!!)
薔薇美「"開"に至った者は、神に等しい」
薔薇美は芽衣花の方へ歩きながらそう語る。
ナレーション【"開"は、棲与契約を受けた者だけが至る事が可能な、契約形態の完成体である】
ナレーション【"純白"白楽凱弦ですら至れていない】
ナレーション【"白銀烈火"白楽薔薇美は15歳で契約し、4年で"開"に至った】
ナレーション【彼女は天才ではない】
観客席から見ている女性が芽衣花を応援している。
舞莉「芽衣花ちゃーん!頑張ってー!」
【白菊舞莉(20) 夜俊の娘】
凱弦「………」
薔薇美「芽衣花、お前は強いはずだ」
薔薇美「傷つけることに慣れろ」
芽衣花「………」
薔薇美「さぁ、終わりにするぞ」
ゆっくりと歩きながら手のひらを芽衣花に向ける。
芽衣花「簡単には!!終わらせない!!」
芽衣花「"天配の儀"!!」
そう言うと、天井に向かって矢を放つ芽衣花。
その放った矢が分断し、雨のように薔薇美に降り注ぐ
薔薇美(……"天配の儀"か)
薔薇美(天に向かって矢を放ち、その矢を分断させる事で矢が雨のように降り注ぐ)
薔薇美(芽衣花はこの技により、QUEENの悪魔を殺した)
薔薇美 (だが)
薔薇美(私にとって造作もない)
薔薇美「"炎天"」
ナレーション【"開"に至った者は、その能力を100%扱うことが出来る】
ナレーション【薔薇美のこの技は、空中に炎を固定する物である】
ナレーション【勿論、並の契約者では不可能】
ナレーション【開に至った者だけが可能な、神業である】
薔薇美は降ってきた矢を炎の天井で難なく受け流し、一瞬にして芽衣花の目の前に移動する。薔薇美は手のひらを芽衣花に向けている、今にも炎が噴き出そうな熱を感じる
夜俊「勝者!白楽薔薇美!」
観客席にて、芽衣花が机に顔をつけ落ち込んでいる
芽衣花「負けたぁぁ〜〜〜」
王我「よく頑張ったよ」
芽衣花「でも負けは負け」
王我「まぁね」
王我「悔しがる事でもないさ」
王我「母さんは開に至ってる、ほとんど負けて当然みたいなもんさ」
王我「はい、コーヒー」
芽衣花「あんがと」
王我が芽衣花にコーヒーを渡すと、ゴクリと飲む
飲みながら芽衣花が聞く
芽衣花「次誰?」
王我「多分…」
2人が闘技場内へと入る。
夜俊「東、白鵬綾騎!!」
綾騎「……」
夜俊「西、白波瀬兎叫!!」
【白波瀬兎叫(19)】
兎叫「お願いします!」
兎叫が頭を下げながら言う
夜俊「では…始め!!」
綾騎「"猟櫑"」
兎叫に向かって瞬時に糸を放つ
兎叫「触れたら切れちゃいそうですね!」
綾騎「まぁね」
綾騎「さぁどうする?このままでは死んでしまう」
兎叫「もちろん!術陣やりますよ!」
兎叫「"朧"」
糸が兎叫の体をすり抜け、地面に当たってしまう。
兎叫は余裕そうに微笑む
綾騎もその実力を褒めるように微笑む
綾騎「流石」
兎叫「自分が勝ちますよ!」
最後までありがとうございました!
地下闘技場は冬は暖房効くし、夏は冷房効くのでだいぶ快適です。
空気清浄機もあるのでめっちゃいい感じな場所ですよ。俺も行きたいくらい
次回もよろしくお願いします!




