表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
楔の日  作者: 赤裏大喜
31/66

第31話 「鈴の音が響く」

これより第2章「天啓(てんけい)編」!始まります!!

どうぞ!!!

圭大の家のリビングにて、食事中に突然叔母が話しかける。


圭大の叔母さん「あんたが引きこもってから2週間ぐらいするけど、散歩ぐらいしてくれば?」

圭大「……散歩か」

圭大「わかった」


圭大が返事をすると、叔母は嬉しそうに微笑んで見送る



1人で住宅街を下を向きながら歩いている。


圭大「………」

圭大(オレは一体何をやってんだ……)

圭大(亮平では飽き足らず、雨音も……)

圭大 (なんでだ………なんでオレはいつも………)

圭大(奪ってばかりなんだ)


そう思っていて、ふと上を向くと偶然歩いていた鈴響と目が合う


鈴響「あ」

圭大「………」


鈴響と目が合った圭大は、瞬時に方向を変え走って逃げていく。鈴響も走って追いかける


鈴響「ちょっ」

鈴響「おい!!」

圭大(やめてくれ鈴響……)

圭大 (オレはもう…ダメなんだよ)


鈴響が圭大の左腕を掴み止める


圭大「っ…」

鈴響「逃げんなよ!」

圭大「離せよ!」

鈴響「離さねぇよ!」

圭大「っ…」

鈴響「皇さんは殺された」

鈴響「でもお前言ってたろ!!」

鈴響「戦えない誰かの代わりに戦うって!!」

圭大「…じゃあ見てきただろ」

圭大「その結果が!!今なんだよ!!!」

圭大「誰かの代わりなんて…そんなバカみてぇな思想を持ったのがいけなかったんだ……」

鈴響「俺は死なない」


鈴響は一切表情を変えずに真っ直ぐに圭大を見た。だが圭大は鈴響と目を合わせることが出来ずにいる


圭大「そう言って雨音は殺された!!!」

圭大「あいつ…涙を流しながら死んでた……」

圭大「苦しめられながら死んだんだ……」

圭大「言葉だけじゃ…何も証明出来ねぇよ……」

鈴響「……圭」


圭大が背を向けてそう言うと、鈴響は静かに掴んでいた腕を離した。


圭大「もう構うなよ!!!」

圭大「…もう…オレを苦しめんな………」

鈴響「…………わかった」

鈴響「…待ってるからな」


圭大のすぐ横を通り過ぎ、背を向けて去っていく

圭大はその場に止まって下を向きながら思う


圭大 (そうだ、それでいい)

圭大(もう振り返らずに進んでくれ)

圭大(オレはもう…戦えない……戦いたくない)




圭大を背に、前を向いて歩き続けていく鈴響。


鈴響(圭、待ってるぞ)

鈴響(俺だって悲しい、止まってしまいたい)

鈴響(でも、後戻りは出来ない)

鈴響(もう進んじまったんだよ、俺たちは)

鈴響(お前を信じる)

鈴響(それまでは任せろ)




白楽家にある自分の部屋で、ベッドに寝転んで何か考え事をしている芽衣花。


芽衣花「…………花姫」

最後までありがとうございました!

次回もどんどん出してくのでよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ