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楔の日  作者: 赤裏大喜
30/65

第30話 「決意」

第30話です!ここまで来れました!

次回もよろしくお願いします!


頼漢と満月は森の中にいる。

2人は複数体の悪魔と戦闘していた様子


頼漢『………』

満月「全部倒せたね」

頼漢『……ああ」


頼漢は少しずつ変身を解きながら言う


頼漢「…なぁ、満月」

満月「?」

頼漢「…あと何体悪魔を殺せばいいんだろう」


頼漢は悲しそうにそう呟く


満月「……さぁね」

満月「何千体か…何億体か……」


その時突然、満月のスマホが鳴る。鈴響からの着信だ


満月「鈴響(れっち)?」

満月「もしもし」


鈴響《…満月さん、急にすみません》

鈴響《圭が置いてった剣って…まだありますか?》


満月「…うん…まだあるよ」

満月「それがどうしたの?」


鈴響「その剣、俺にください」


鈴響は電話越しにそう言うと、決意の表情を固める




皇家での戦いを終え、白楽グループの社長室へといる


凱弦「夜俊、なぜ負けた?」

夜俊「神代圭大(かみしろけいだい)久田頼漢(ひさたらいかん)に対する油断と、判断の誤りです」

凱弦「そうだな」

凱弦「どんなに弱者であっても油断してはならん」

夜俊「申し訳ありません」

凱弦「次は()けるな」

夜俊「はい」



夜俊が廊下を歩いていると、白楽王我(はくらおうが)に突然話しかけられる


王我「派手にやられたみたいだね」

夜俊「…王我」

王我「兄としての威厳を見せつけてやろうかな?」

夜俊「弟扱いするな」

王我「弟だろ、本物の」


そう言うと、腰にある剣を握り鞘から出して構える


夜俊「"底吠(ていべい)"」

王我「"天下一刀(てんかいっとう)"」




誰もいない森の中で藤谷轟(ふじやごう)が1人で悪魔と戦っていて、核を槍で貫き倒す


轟「ふぅ…」


自身の持っている槍を見つめ、轟は思い出す。


轟(この槍はあの男から…)

轟(なんで俺に渡したんだ……星のピアスの男……)

(……まぁいいか)

吾郎「…轟?」


轟の父・藤谷吾郎(ふじやごろう)が轟に突然話しかける。


轟「と、父さん!?」

吾郎「何やってんだ?」

轟「えと…モグラ探し」

吾郎「モグラか…」

吾郎「今日晩飯食うか?」

轟「あぁ…もちろん」

吾郎「じゃあ晩飯までには戻ってこい」

吾郎「後でな」

轟「ああ!」

(あっぶねバレるとこだった)

轟(もう父さんには…心配させたくない……)




誰もいない白い空間で、境は目覚める。

すると正面から見覚えのある顔が手を振りながら走って向かってくる。原田将太(はらだしょうた)


原田「境!」

共志郎「あ、原田」

共志郎「そっか…僕死んだんだっけ」

共志郎「色々やり残してることあるけど…まぁいいか」

共志郎「今はただ…死を楽しむとするかな」

原田「お前は、何のために悪魔を殺してきた」

共志郎「え?」

原田「お前は何のために今まで生きてきた?」

共志郎「原田…何言って…」

原田「お前は何のために、悪魔に怒っているんだ」

共志郎「何の…ために……」

共志郎「……」

共志郎「……悪魔が間違って存在しているからだ」

共志郎「僕が殺さなきゃならない………!!」

共志郎「この手で………!」




吾郎が家に着き、自身の部屋にある椅子に座り、持っていた新聞を広げる


吾郎「……」


その新聞の記事の中に白楽グループに関しての記事を見つけ、その記事を見た吾郎は眉間に皺を寄せる。


吾郎「…………白楽」





第1章 「人間と悪魔」 完。

最後までありがとうございました!

この話で第1章は終わりとなります!次回からは「第2章」となります!

次回もぜひ!よろしくお願いします!

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