第3話 「誰かの代わりに」
第3話です!よろしくお願いします!
圭大「来いよ…」
共志郎「君は本当に馬鹿だ……」
圭大「うるせぇよ」
共志郎「家に帰るんだ、高校生」
圭大「……」
共志郎「その剣も没収だよ」
タッ(2人がお互いに向かって走り出す)
圭大「だあああーっ!!!」
ドカッ!!!(圭大の腹を殴る共志郎)
圭大「ぐふ………ッ!!!」
圭大「ゲホッゲホッ!!!」
鈴響「圭!」
雨音「神代くん!」
共志郎「わかったろ」
共志郎「戦っても、ただ痛いだけだ」
共志郎「逃げたっていいんだよ」
圭大「痛くても…やらなきゃいけない事があんだろ……」
圭大「この力は…オレに与えられた……」
圭大「力を持ってるやつは…何かを成し遂げる使命がある……」
圭大「オレなら…戦えない人の代わりに…誰かの戦う代わりになれる……」
共志郎「執拗いぞ…」
圭大「譲れねぇんだよ!!」
ガッ!!!(共志郎に当てようとするが避けられ地面に剣が当たる)
共志郎「……」
ドカッ!!!(共志郎の腹を蹴る圭大)
共志郎「うぐ……っ!!」
共志郎「わからず屋がっ!!」
圭大「誰にも出来るわけじゃねぇんだよ…」
圭大「力を持ってるのに…それを使わないなんて…オレには…出来ねぇ………!!」
共志郎「……」
共志郎「……いつかまた、どこかで会った時、君がまだ戦おうとしていたなら、僕は君を痛めつける」
共志郎「一生戦えない体にする」
共志郎「それじゃあ」
スッ…(共志郎が消える
圭大「はぁ…はぁ…はぁ…」(圭大は尻餅をつく)
雨音「神代くん…」
雨音「無理しないでください…」
圭大「平気だ…」
圭大「あいつ…舐めやがって……」
鈴響「違うと思うぞ」
圭大「あァ?」
鈴響「あの人、お前に戦ってほしくないんだよ」
鈴響「死んで欲しくないんだよ、多分」
圭大「……」
圭大「…わかってんだよそんなこと」
鈴響「絶対わかってなかったろ」
圭大「わかってる」
雨音「あれ…今何時……?」
圭大「?」
(腕時計を見る圭大)
圭大「………」
鈴響「何時だ?」
(圭大の腕時計を覗く2人)
鈴響、雨音「ゲッ」
鈴響「大遅刻じゃん…」
雨音「大遅刻です……」
圭大「お前ら、もうオレと関わるのは辞めておけ」
鈴響「はぁ?」
雨音「え?」
圭大「邪魔なんだよ!鬱陶しい!」
鈴響「はァ?」
雨音「うっ…」
グッ(圭大の胸ぐらを掴む鈴響
鈴響「たまには、友達大事にしろよ」
圭大「友達なんかじゃない」
鈴響「お前さ…なんでそんなに友達作りたくねぇんだよ」
圭大「……」
鈴響「お前の過去に何があったか知らねぇけど、少しくらい頼ってもいいじゃんよ」
圭大「…嫌なんだ」
圭大「…怖いんだよ、人と親しくなるの」
圭大「オレと居たってどうせ…オレを恨むだけだ」
鈴響「そんなの知らん」
圭大「お前じゃない!オレが嫌なんだ!!」
圭大「親しくなりたくない」
鈴響「俺はお前と一緒に戦う」
圭大「…本当に死ぬかもしれないぞ」
鈴響「俺はお前を信じる」
鈴響「だから死なせんな」
圭大「山田……」
雨音「………」
雨音「死ぬ事…許しません……」
圭大、鈴響「……」
鈴響「大丈夫だよ皇さん、俺た…」
圭大「オレたちは死なない」
圭大「全力で自分の身も、こいつの身も守る」
圭大「大丈夫だ」
雨音「……」
雨音「私も…手伝わせてください!」
圭大「ダメだ」
圭大「オレとこいつに任せろ」
雨音「嫌です…2人が命を懸けてるのに…私は黙って学校に行くなんて出来ません!!」
圭大「危険だ」
雨音「私は戦えません…ただのお荷物かもしれません……ですが」
雨音「全身全霊で神代くんをサポートします!!」
雨音「危険に足を踏み入れる勇気だってあります……!!」
雨音「だから私も一緒に………!!」
圭大「……オレはお前を…お前たちを…」
圭大「危険に遭わせたりしない」
圭大「絶対にだ」
鈴響「守られてばっかはやだぞー」
圭大「うるせぇよ」
雨音「それより…学校……」
圭大「大遅刻だな」
鈴響「怒鳴られるぞ」
雨音「あはは…」
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