第27話 「重なる④」
第27話です!
よろしくお願いします!
雨音は縄で縛り付けられている。身動きが一切取れない状況だ。
雨音「なんで私の家を!まさか付けて!?」
夜俊「ああ、私は交渉を申し込んできた」
夜俊「縛ってるのは申し訳ないが」
雨音「…交渉って、なんですか」
夜俊「悪魔実験成功者と金髪の女の居場所を教えろ」
雨音「なんでですか……」
夜俊「お前以外にも、全員付けて住所を判明させた」
夜俊「だが、その2人だけはどうしても辿り着けないのだ」
夜俊「必ずどこかで見失う」
夜俊「教えろ」
雨音「……知らない」
夜俊「嘘をつくか……」
夜俊「なら……」
雨音の部屋のクローゼットを開ける夜俊
その中には雨音の両親が雨音同様、縄で拘束されている
雨音の父「雨音……!」
雨音の母「離しなさい!」
雨音「お父さん!お母さん!」
夜俊「言わなければ殺す」
夜俊「さぁ、居場所はどこだ」
雨音「だから知らない………!」
悪魔が雨音の母の首を切断する
雨音「…………!」
雨音「白菊夜俊ぃぃぃ!!!」
夜俊「フッ」
雨音の父「貴様ぁぁ!!!!」
雨音が泣きながら夜俊に向かって叫ぶ
夜俊「さぁ、言え」
雨音「く………っ」
雨音(私は、お父さんとお母さんに縛られて生きてきた)
雨音(自由に友達と遊ぶことも出来ず、ただ勉強する日々だった)
雨音(でも、神代くん達と出会って、少し楽しくなり始めた)
雨音(進みたい)
雨音(縛られてばかりの日常なんて、嫌だ!!)
夜俊「さぁ」
雨音の父「雨音……」
雨音の父「お前は…幸せにな……」
その言葉を遮るかのように悪魔が雨音の父の首を切断する。
雨音「…………!」
雨音「あああああああ!!!!!」
夜俊(私の目的は違う)
夜俊(ヤツらの居場所は"ついで"だ)
夜俊(この女の死体を神代圭大に晒して、最高の地獄を味合わせてやる………!)
夜俊「さぁ、答えてもらおうか」
雨音「知らないって何度も言ってる……!!」
夜俊「……そうか」
夜俊「殺せ」
雨音「やめ………」
悪魔が雨音の右腕を掴み、引きちぎる。
雨音「ぎゃゃゃゃゃゃ!!!!!」
夜俊「お前は悪魔を愚弄した」
夜俊「苦しんで死ぬ義務がある」
雨音「はぁはぁはぁはぁ!!」
夜俊「自分を恨め」
もっと、ちゃんと話したかった
お父さんとお母さんと、神代くん達とも…
あぁ…両足やられた…もう歩けない……
もっとみんなと、仲良くなりたかった
ごめんなさい…何の役にも…立てなかった…
夜俊「………」
雨音「みん……な……」
時は現在に至る。
圭大が雨音の部屋のクローゼットを開けると、雨音、雨音の父と母の体の部位
圭大「…………………」
そして圭大が捲った布団の上には、雨音の生首が置いてあった。
目元には泣き跡があるのが確認できる。
圭大は泣いたり叫んだりすることはなく、静かに怒りの表情を見せる。
最後までありがとうございました!
雨音は死んじゃいましたね…生首だけでしたね!
次回もよろしくお願いします!




