第26話 「重なる③」
第26話です!
よろしくお願いします!
階段を駆け上がり、いくつかの扉を開ける。
最後の扉を開けて中に入った時、布団には膨らみがあった。
圭大「雨音!」
するとその布団を捲り、中を確認する。
時は遡る。初めて轟の家に行った時だ。
突然雨音のスマホが鳴り、それは彼女の母からの電話だった
雨音「???」
雨音「あ、お母さん……」
雨音「私今日は帰ります」
轟「そうか!気をつけてな!」
鈴響「用事?」
雨音「そんな所です」
圭大「じゃあな、気をつけて帰れよ」
雨音「ありがとう、神代くん」
雨音「それじゃあまた」
雨音が家に帰ると静かで緊張感のある雰囲気が漂う。家の中は明るいはずなのに、なぜか暗く感じる。
雨音「…お母さん…ただいま……」
雨音の母「雨音!最近帰るのが遅いですよ」
雨音の母「どこで何をしてらっしゃるのですか?」
雨音「あの…友達と……」
雨音の母「友達と会うのはおやめなさい」
雨音の母「醜い者ばかりですよ」
雨音「そ…そんなことは……」
雨音の母「なんですって?雨音……」
雨音「その…何でも…ないです……」
雨音の母「ええ、それでこそ私の娘です」
雨音「………」
夜、ライトが食卓を照らし、その食卓を皇一家が囲む。
雨音の父「成績の方は変わらずか?」
雨音「…はい、問題ないです」
雨音の父「最近帰りが遅いと聞くぞ」
雨音「その…友達と……」
雨音の父「そいつの成績は?いいのか?」
雨音「普通…です」
雨音の父「何ィ!?同じ土俵の人間と行動しろといつも言ってるだろう!!」
雨音「で、でも!優しくていい人で………」
雨音の父「人格の善し悪しではない!成績で見ろ!!」
雨音の父「そいつの中身はどうでもいい!ただ明言された価値を!!」
雨音「……ごめんなさい」
圭大が芽衣花の矢と戦っていた際に雨音が逃げていた場面に遡る。
彼女は自分の家に着き、自分の部屋へと入るが、圭大が心配で堪らない
雨音「………」
雨音「神代くん……………」
雨音「そうだ!満月さん!!」
雨音「もしもし!」
彼女が満月に電話した後、雨音は突然意識を失っていた。
だが自身の部屋で目が覚める。
すると自身の体が縄で拘束されていて、身動きが取れない状況にある
雨音「ん……」
雨音「え?」
雨音 (なにこれ……)
夜俊「目覚めたか」
雨音「!」
雨音「あなたは………!」
最後までありがとうございました!
雨音の家庭やばいっすね!
次回もよろしくお願いします!




