第19話 「黒く染まる」
第19話です!よろしくお願いします!
夜道の公園を歩いているカップルの頭上に悪魔が飛来しているが、2人は酔っているのかそれに気づかない。境は2人の身を案じ離れるよう伝える
共志郎(悪魔だ……)
かんちゃん「うぅ…」
女「ちょっと酔いすぎー」
共志郎「あの、危ないんで離れてください」
女「あんた誰よー」
かんちゃん「あァ!?俺の女手ェ出すなや!」
彼氏が一歩前に踏み込み、境に怒鳴った
女「かんちゃん……」
共志郎「……早くしてください」
悪魔がカップルの目の前に着地した。
共志郎「死にますよ」
悪魔『ガァァァ!!!』
女「キャャャー!!」
かんちゃん「うわあああー!!」
カップルは逃げたがその悪魔はカップルを追うことはなかった。境は瞬時に悪魔状態へと変身し、その悪魔に一発蹴りを入れた。だが効いていないようだ
共志郎『……』
ハートQUEEN『その角……お前が噂の"黒角"か?』
共志郎(耐えたか………)
共志郎『だからなんだ』
ハートQUEEN『いやー…会いたかった』
ハートQUEEN『ずっと望んでた』
ハートQUEEN『ありがとう、出会ってくれて』
共志郎『……』
共志郎(この悪魔だいぶ強いな………)
境が瞬時に悪魔の懐に入り蹴ろうとするが、蹴ろうとした足が突然爆発した。
共志郎『!』
共志郎(爆発した……!)
ハートのQUEENは境を蹴り飛ばす
共志郎『うぐ……っ!!』
蹴られた勢いのまま公園の真ん中に位置する大きな池に落ちてしまう。
ハートQUEEN『おー…』
共志郎(爆発の力……)
ハートのQUEENは両手で爆発のエネルギーを溜め、それが段々と大きくなる。
ハートQUEEN『ボンッ』
溜めていたエネルギーを境に向かって放つ。そのエネルギーはとても大きなものだった
共志郎(周囲に及ぶ威力………!!)
共志郎(受け止めるしかない………!!!)
その爆発のエネルギー体を受け止める。なぜか爆発というエネルギーに触れることができた。
共志郎『うぅぅ……!』
共志郎(上空に投げれば………!!)
上空に投げようとするが力及ばずビクともしない。境は上げられないと悟り半ば諦めてしまう。
共志郎(ダメだ!上がらない!!)
ハートQUEEN("母様"から聞いたイメージと違う……)
ハートQUEEN(思ったより弱いな)
ハートQUEEN(所詮半端者)
共志郎『うぐ………ッ!!!』
共志郎(強すぎる……!!!)
ハートQUEEN『俺の階級はハートのQUEEN』
ハートQUEEN『悪魔の王から命を受けて来た』
共志郎(悪魔の…王………)
ハートQUEEN『"黒角を殺せ"と』
ここで…死ぬかもな……そう境は心の中で呟く。
ハートQUEEN『消えろ』
その時境には幻覚が見えていた。
死んだはずの原田が目の前にいるのだ、走馬灯といったところかもしれない
共志郎「あれ、原田」
共志郎「…?」
共志郎「…あぁ」
共志郎「僕死んだのか」
共志郎「もう世界なんていいよね」
共志郎「誰かが、やってくれる」
池は蒸発し、水はない。
だがその爆発の中心地には黒く焦げた死体があった。境のものだ。爆発に負け死んだのだ。
ハートQUEEN『フッ』
ハートQUEEN『見苦しい姿だな』
ハートQUEEN『楽しくなかったぞ、黒角』
ハートQUEEN『さっきの目撃者…殺さなきゃな』
そう言うと悪魔は一瞬にして消えた。
天気も良く、穏やかな日に1つのニュースの声が彼女たちの家に響く。
ニュースキャスター《昨夜未明、埼玉県さいたま市の公園にて原因不明の爆発が起こりました》
ニュースキャスター《爆発地の中心で、黒く焦げた遺体が発見されました》
ニュースキャスター《DNAで調べたところ、大学生である境共志郎さん(21)ということが判明いたしました》
凪奈「え…嘘……」
波奈「………」
波奈「境………ッ」
ニュースキャスター《彼は2年前から行方不明となっていたらしく、警察が更なる捜査を進めています》
最後までありがとうございました!
いやぁ…境死んじゃいましたね…これからどうなるんでしょうかね笑
次回もよろしくお願いします!!




