第17話 「顔割れ」
第17話です!ぜひお楽しみください!どうぞ!
投げ出された彼らは叫びながら確実に地上へと迫る
雨音「うわああああ〜!!」
満月「あっち、大丈夫だよ」
頼漢『ウゥゥゥ……』
鈴響「スカイダイビングみてぇ!!」
満月「あはははは!!!」
彼らはなんとか無事に着地し、帰路へと着く
どこかのアパートの中に隠れているようだ
満月「なんとか逃げ切ったかなぁ?」
頼漢『………らしいな」
頼漢が悪魔状態を徐々に解いていく
鈴響「おい圭?いつまで気絶してんだ」
圭大「はっ!……?」
圭大「ここは……」
鈴響「知らね、どっか他人の家だ」
圭大「不法侵入かよ……」
満月「あ、ここ私たちの家」
雨音「えっ!?」
雨音「そうだったんですね……」
満月「まぁねー」
満月「今まで色んなとこ回ってたけど、けっち達と一緒に行動するって決めたからね」
満月「流石に漫画喫茶暮らしはきつい」
圭大「っ…」
雨音「まだ白鵬綾騎に蹴られたのが痛むんですね」
雨音「満月さん、氷ありますか?」
満月「あー、ないかも」
頼漢「ないな」
頼漢「俺が買ってこよう」
雨音「いえ、私行きます」
そう言うと雨音は玄関のドアを開ける。
だが突然なぜか立ち止まる。何かに気づいたようだ
雨音「あ、お金無い」
一同「………」
雨音「誰かお金貸してください……」
満月「らっち」
頼漢「はぁ……」
頼漢「俺も行く」
雨音「すみません……」
満月「あ、チョコ買ってきて〜」
頼漢「あいよ」
雨音「行ってきます」
2人は玄関の扉を閉め、買い出しに出かける
圭大「いいのか?あいつ彼氏じゃねーの?」
満月「彼氏ではないかな」
満月「どっちかと言うと……弟…みたいな感じ」
鈴響「へー」
頼漢と雨音は氷を買ってきて、その氷をタオルで包み圭大の痛めた箇所へと置く
置いたのは頼漢だ。優しさの欠片もなくドンッと置いたことで圭大はイラついた
圭大「冷たっ」
圭大「おい!優しく置けよ!」
頼漢「作ってやっただけ感謝しろ」
圭大「っ……」
雨音「そういえば…何だったんですかね…あの飛んできたやつ」
満月「あの三日月型のね」
満月「神様かな?神様だ!」
満月「神様が私たちを守ってくれたんだ!きっとそう!きっと!」
頼漢「神か」
鈴響「神様っているんですか!?」
満月「いやいや、嘘」
満月「私たち、あの悪魔支援者ってやつに顔割れちゃったね」
満月「学校休んだ方がいいかもね」
満月「隙つかれて殺されちゃうよ?」
圭大、鈴響、雨音が突然無言になる。
冷や汗をかいていて何かがあるようだ
満月「ん?どうしたの?」
雨音「再来週…テストなんですよね………」
鈴響「それとらないと……」
満月「まぁ行かないって選択肢はないよね」
満月「どー…しよっかぁ………」
圭大「学校は行く」
圭大「あとオレは帰る」
満月「ママが恋しくなったかな?」
圭大「……叔母さんな、あと恋しくなんかなってねぇわバカ」
満月「叔母さん?お母さんは?」
圭大「母さんと父さんは事故って死んだ」
圭大「そんで叔母さんが引き取った」
雨音「神代くん……」
満月「……」
鈴響「………」
圭大「じゃあな」
圭大「用ある時はこれにかけろ」
そういうと圭大は電話番号を書いた紙を満月に投げつけ、ドアを閉めて外に出る
一同「………」
鈴響「とりあえず俺も帰りまーす」
雨音「私も」
続けて2人もドアを開けて帰ろうとする。圭大が先に行ってしまったので走って追いかけるようだ
鈴響「待てよ圭!一緒に帰ろうぜ」
圭大「…勝手にしろ」
雨音「あの…お父さんとお母さんの話……」
圭大「別にいい」
圭大「隠してたわけじゃない」
その時突然、圭大が何かの気配に気付く。
圭大「悪魔だ!」
走ってきた3人は、息を切らして気配を感じた場所へと着く
そこでは既に謎の高校生男子が悪魔の体を突き刺している
圭大「はぁ…はぁ…はぁ…」
轟「ここか?」
轟「あぁ…ここか」
悪魔の体の核を持っている槍で探りながらほじくる光景を目にする
圭大たちは困惑し立ち尽くすしかなかった
轟「あ、死んだ」
最後までありがとうございました!
轟とは一体……!?
次回もお楽しみに!




