第14話 「花姫の日常」
第14話です!彼女は一体………!?
ぜひお楽しみください!
周囲に誰もいない静かな暗い部屋
窓も閉め切ったその部屋では天井の電灯が静かに光る。その部屋を開けるのは凱弦だ
中には白髪のショートカットの女の子がいた。怯えてる様子
凱弦「花姫」
花姫「……」
花姫「お爺様……」
凱弦「加護だ」
花姫「お爺様…私……もう………」
凱弦「加護だ」
花姫「私もう…やめ…たいです……」
凱弦「花姫」
凱弦「加護だ」
花姫「は…はい……」
花姫は立ち上がり凱弦の背後に回る
すると花姫は凱弦に眩い光を与えた。それは花姫の持つ天性の力、天授陣・恵魄だ
その能力は加護を受ける相手に力を与えることでその者は4日間だけ術陣、身体能力などを高める。ただしそれを与える花姫は耐え難い苦痛を受ける
花姫「う……っ」
凱弦「……」
花姫「うあ……っ」
段々と力が凱弦の中へと吸い込まれるようになる
凱弦「いいぞ…………」
花姫「うわああああああ!!!!」
そう叫びながら花姫は手を離して恵魄を中断してしまう。苦痛に耐えることができなかったのだ
凱弦「………」
凱弦「貴様………」
花姫「ご…ごめんなさい………っ!」
花姫「もう一度!もう一度………!!」
凱弦は花姫の頬を殴り花姫は倒れてしまう
花姫「う………っ!」
凱弦「さっさと再開しろ」
花姫「ごめんなさい……」
【白楽花姫(15)】
【朝起きたら学校】
【帰って1人】
【4日に1回お爺様に加護を授ける】
【たまに殴られる】
【私の日常はそれの繰り返しです】
朝、花姫は学校へと向かっていた
彼女は中高一貫の女子校へと通っている。お嬢様学校として有名だ
花姫(私…何のために生きてるんだろう……)
考えごとをしていたら花姫は誰かとぶつかる。頭をぶつけたようだ
花姫「……」
圭大「あ、悪っ」
鈴響「バカお前!ちゃんと謝れ!」
圭大「すみませんでした、じゃあな」
花姫「え?あ、はい………」
花姫は驚く。謝罪から別れまでのあまりの速さにだ
鈴響「まじかお前……」
圭大は花姫の黒い目を見た時、何かを感じた
何か悪魔のような不気味な存在を
鈴響「どした?」
圭大「あんた…人間か……?」
花姫「へ?」
鈴響「何言ってんだお前!」
鈴響「すみません、こいつ悪口病で」
鈴響「今から病院に行くところだったんです」
鈴響「では!!」
花姫「悪口病…そんな病気あるんだ」
花姫「ヘンテコな名前」
授業を行っている教室
花姫は窓側の席だ。授業が退屈な花姫は空を見上げて考え事をしていた
花姫(こんな毎日…本当にクソだなぁ……)
花姫("白楽迅"……白楽家を裏切った男……)
花姫(自由でいいなぁ……今どこで何してるんだろう)
放課後、周りの生徒が楽しく遊びの話をする中、花姫は1人で帰りの支度を始める
チラチラと他の生徒らを見ながらだ
女子生徒「帰りカラオケ寄ってかなーい?」
女子生徒2「行く行くー!」
花姫(自由でいいなぁ…私はこれから1人ですよー)
校門の外へ出ると知っている顔がいた、圭大だ
花姫は驚きその場で止まった
花姫「……」
圭大「あんた……」
花姫(あ、今朝の……)
圭大「今時間…あるか……」
花姫 (時間……)
花姫「帰りながらなら別に」
圭大「あんた、悪魔の関係者か?」
花姫(なんで知って…悪魔狩り?)
花姫「だったら何ですか?」
頼漢「俺は久田頼漢、悪魔実験成功者だ」
花姫「!」
花姫「あなたが……」
頼漢「やっぱ悪魔関係者か……」
花姫「私に何か用ですか?」
頼漢「ガキの時お前をどっかで見た」
頼漢「まぁ多分研究所だろうが」
頼漢「お前あの実験に何か関係してんじゃねーか?」
花姫「………」
頼漢「応えろ!!」
満月「まぁまぁ」
花姫「私は白楽花姫」
花姫「神の子です」
頼漢「?」
満月「……」
雨音「神の子?」
鈴響「??」
圭大「なんだそれ」
??「はいストーップ」
??「花姫、怪我ない?」
花姫「姉様……」
??「帰るよ」
圭大「おい、オレたちが話してる」
??「家族の話なんで、消えてくれません?」
圭大はその言葉に腹が立ち、鈴響と雨音がまぁまぁと宥める。
??「私達に関わったら殺すぞ」
圭大「………」
帰ろうとするその女の肩に手を置く頼漢。眉間に皺を寄せ警戒しながらも行かせない気だ
頼漢「帰んなよ」
??「触るな」
??「あ」
??「あんた、生きてるんだ」
頼漢「………」
??「帰ろう、花姫」
花姫「は、はい……」
圭大「家族だか知らねぇが、オレたちはこいつに用があんだよ」
??「えっ……学無さすぎ………」
圭大「はァ?」
鈴響「それはそうだぞ……」
雨音「この人にも予定があると思うので今日はもう……」
満月「はっはっはっ!!!はははははっはっ!!」
満月「はーっはーっはっはっはははは!!!!!」
満月「あーおもろ」
満月「ってか…けっち…グゥゥ」
満月「学無さすぎっ!!はっはっははははは!!」
圭大「久田だってそうだろ!!」
頼漢「学無し」
鈴響「幼卒」
雨音「………」
満月たちにキレた圭大は3人を追い回す。
??「じゃあ私たち帰るんで」
花姫「………」
【この日を境に、私の毎日が変わりました】
最後までありがとうございました!
花姫は可哀想な子でしたね
ちなみに花姫の高校の制服はセーラー服です!
いいですね
ぜひ次回もよろしくお願いします!




