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楔の日  作者: 赤裏大喜
133/152

番外編 「圭大と叔母さん」

番外編です!大体59〜60話の間くらいの話です!よろしくお願いします!


圭大「吾郎」

吾郎「いい加減"さん"を付けろ」

吾郎「白楽から脱出してもう2日だぞ」

圭大「オレ…一回家帰るわ」

吾郎「…一緒に行くか?親御さんに説明もしたいしそれに…お前1人だけじゃな」

圭大「大丈夫、1人で行く」

吾郎「………生きれるな?」

圭大「ああ」


なぜかわからないがそう言い放った圭大のその目は、何か信頼するに足るものを感じた


吾郎「…安心させてこい」




20分後、圭大は叔母と2人で暮らす自宅へと到着する

圭大がインターホンを鳴らすと、警戒しながらも言う叔母の声が聞こえる


聖子 《…はい》


圭大「あの…圭…大……だけど…………」


そう言った瞬間、家の中で走るようなドタドタとした音が聞こえる。真世界のことなど気にしないように圭大の元へと真っ直ぐ向かい、玄関の扉を開ける


聖子「圭…大………」


聖子は目に涙を浮ばせながら圭大を見る

圭大は少し気まづいような表情をし下に俯く


圭大「ご」

圭大「ごめん…」


圭大がそう言った瞬間叔母さんは圭大を思い切り抱きしめる。もう2度と離さないような、このまま締め殺してしまいそうな勢いで愛情を込めて包んだ


聖子「何してんのよ……」

聖子「もう…ダメかと………」

圭大「………」

圭大「オレ…あの…ほんとに……」

圭大「ほんとに…ごめん……なさい…………」


圭大はごめんだけでは足りないと思ったのか、普段決して口にすることはない"なさい"を付け足した。圭大は本当に叔母さんを心配させた。優しい青年なのだ


聖子「うん……とりあえず…おかえり……」

圭大「ただいま………」




2人は家の中へと入りいつも食事をする机に手を置き、椅子に座る


聖子「…一体どうしたの……?」

聖子「周りが怪物になっちゃった日…あんたどっか行ったよね……中学の制服着て…それも着てないし」

圭大「あのそれは今…洗濯してっから……」

聖子「なんであの時家出たの?何か関わってるの?」

聖子「怒ったりしないから…ちゃんと話してよ」

聖子「圭大…話をしようよ…」

圭大「………」


圭大の頭で思考が巡る。叔母さんに悪魔狩りのことを話してしまったらまた心配をかけてしまうのではないか、また雨音のように利用されたりしないだろうか

そんなことを考えながら言葉を選び話す


圭大「……オレ…」

圭大「怪物から…逃げ…てて…………」


その時圭大の動きが止まり、叔母さんは疑問に思いながら見つめる。

こんなことじゃダメだ。圭大はその時そう思ったのだ。叔母さんには真実を話そう、もう嘘は吐きたくない。圭大は覚悟する


圭大「………」

聖子「?」

圭大「オレは怪物を殺してる」

聖子「えっ?」

圭大「あの黒いバケモンは"悪魔"って言うんだ、人間を食べる」

聖子「えっえっ…ちょっと待って…?」

聖子「怪物の正体が悪魔っていうのは信じる…それは納得がつくね…へへ……でもえっと……えぇ?」

聖子「悪魔殺してるって…本当に言ってるの……?」

圭大「…もう叔母さんには嘘吐きたくないんだ」

圭大「オレはこんな世界になる前から悪魔狩ってたよ…」

圭大「それで怪我して…嫌な世界も見てさ…」


圭大は溢れてきそうな涙を必死に我慢しながら、鼻を啜りながら語る。とても辛そうで嘘には見えない、その時聖子はそう思ったのだ


圭大「また友達も…亮平みたいに失って…オレのせいだって…勝手に責任…感じてたんだ……」

圭大「それでオレの代わりに戦ってる友達放っといてさ…オレは家に引きこもって…ほんっと最低だよな………」

聖子「圭大……」

圭大「でもさ…一緒に戦う悪魔狩りの仲間に支えられてんだ…そんで決めたんだよ…」

圭大「亮平や雨音を死なせてしまった過去と…これからも傷つく未来を受け入れるって……」

圭大「だからオレ…まだ叔母さんと暮らせないんだ………」

圭大「この家に帰るのは…まだなんだ……」

聖子「圭…大……」


2人の目からは涙が頬を伝い流れていく。

とても綺麗に思える


聖子「ごめんね…何もわかってあげられなくて……」

聖子「…全部背負って辛かったね……」

聖子「圭大はこれからも…危ない橋を渡るの?」

圭大「…オレ……"戦えない誰かの代わりに戦う"って決めてるから……」

圭大「だから戦える力を持ってるオレは必要なんだ」

圭大「叔母さん…本当にごめん…血を流すことを許してほしい…………」


圭大は頭を下げ強く懇願する


聖子「…それが圭大のやりたいことなんだよね……」

圭大「…ああ………!」

聖子「……」

聖子「…行ってきなさい」

圭大「!」

聖子「でも絶対約束……!」

聖子「必ず生きて帰って」

聖子「これだけは譲れない」

圭大「必ずだ」

圭大「必ずまた…叔母さんと暮らす」

聖子「ははっ…頑張りなよ…!圭大……!!」




圭大は藤谷クリニックへと戻り、吾郎の元へと行く


圭大「…悪かったな急に……」

吾郎「…いやいい」

吾郎「それより、ちゃんと話せたか?」

圭大「……ああ」


吾郎は無表情でも優しい声でそう聞くと、圭大は覚悟の眼差しで見つめる


圭大「このクソ世界を終わらせよう」

圭大「必ず」






最後までありがとうございました!


「ちなみに」

神代聖子(かみしろせいこ)

圭大の母親の姉。年齢は秘密です。

仕事は現場監督です


本編もお楽しみください!

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