第111話 「ヒビの入る音」
第111話です!よろしくお願いします!
零弦「……」
零弦はテレビをリモコンで付ける
ニュースキャスター【本日午後5時半頃、東京渋谷区にあるタピオカ専門店"クルドッグ"が襲われ、店員、来店客数名が残虐に殺害される事件が起こりました】
ニュースキャスター【尚、その一部始終が防犯カメラに記録されており、その人物は、金髪にショートカットで、スカジャンを羽織った女性だと言うことです、今も尚、警察が捜査を進めています】
零弦「飢餓め……!」
王我「これ、飢餓の月光ですよね」
零弦「ああ、間違いない」
轟「……鈴響たち、遅いですね」
零弦「あいつらは大丈夫だろう」
零弦「凄いヤツばかりだ」
零弦「まさかこんなに多くの才能たちに巡り会えるとは」
零弦「ありがとう」
芽衣花「感謝されてもねぇ」
花姫「…その腕のこと、詳しく聞いてもいいですか?」
零弦「…ああ、構わないよ」
零弦「この腕のおかげで俺は、呪いを受けてしまった」
時は50年前に遡る。
【楠零弦(当時19)】
零弦「兄さん」
凱弦「?」
【楠凱弦(当時21)】
零弦「改めて祝わせてもらうよ」
零弦「健子さんとの婚約、おめでとう」
凱弦「ああ、ありがとう」
凱弦「でもこれからだ」
凱弦「俺は健子と、この先産まれるであろう子供たちを養うために、仕事と戦い続ける」
凱弦「まぁそれが男の宿命ってもんだ!」
零弦「カッコイイよ兄さん!尊敬する!」
凱弦「俺はこれから結婚するが、お前が弟なのはいつまでも変わらない」
零弦「何言ってんだ兄さん!そんなの当たり前だろ!」
凱弦「それもそうだな!」
零弦【平和に訪れるヒビの音は、すぐに鳴った】
それより半年後。
周囲は火の海で満たされる
零弦「兄さん……!!なんで……………!!!」
零弦「なんで俺たち家族の家を燃やしたんだよォーッ!!!」
凱弦「………」
凱弦「お前は、もう俺と会っちゃダメだ」
凱弦は零弦の右腕を刀で切り落とす。
零弦はその痛みに悶えながら涙を流す
零弦「ぁぁぁああああ!!!!!」
零弦「なんで……………ッ!!!」
凱弦「お前は、戦おうとしないでくれよな」
零弦【気づいたら私は、両親と共に山奥に居た】
零弦【両親は凱弦を深く憎んでいるようだった】
零弦【それから暫くして両親は息絶え、私は1人で凱弦を探し歩いた】
零弦【そこでとある悪魔狩りから、契約というものを教えてもらい、私も試そうとしたが、この存在しない右腕が契約を拒んでいるのを何故だか感じた】
零弦「凱弦は恐らくもう…既に契約していた開闢の悪魔の力で、私を契約出来ないようにしたんだ」
零弦「だが、単なる呪いじゃない」
零弦「これは…優しい呪いだ」
零弦「私の勝手な考えなんだが…凱弦は恐らく、開闢の悪魔と出会い、何かを知った」
零弦「だから私に呪いをかけ、戦えないようにしたんだ」
真理美「…………」
王我「つまり…零弦さんを庇った…と……」
零弦「そうだ」
轟「でも、あんな強面な人が本当にそうなんですかね」
零弦「まぁ…疑う気持ちはわかるよ」
零弦「だが信じたい…凱弦は…今も私の兄であることを」
芽衣花「きっと大丈夫ですよ」
芽衣花「あなた達は何があっても兄弟なんですから」
突然インターホンが鳴り、芽衣花が出る
零弦「なんだ?」
真理美「…白楽から手紙」
一同「!」
手紙にはこう書かれていた。
12月25日、白楽グループ株式会社にて待つ。我々はこれで終わりにするつもりだ。 以上
………と。
轟「白楽凱弦……」
轟「待ってろ……」
最後までありがとうございました!次回もよろしくお願いします!




