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教員と冒険者 二足の草鞋?  作者: 沙河泉
第一章 ─1─
4/31

冒険者ギルド

「ふわぁ・・・もう朝か」


昨日は余程疲れていたらしく、朝までぐっすり。お陰で疲れも取れたし。さぁてと・・・ドロップアイテムの整理を・・・


「クオーン!起きたのなら、朝食食べに降りておいで!」


整理の前に腹ごしらえ・・・


「身支度整えたら行きまーす!」

「あいよー!」


ドアを開けて大声で伝えると、それ以上の声でおばちゃんから了承の声。さてと身支度して食堂に行かないと!



「おはよう!おばちゃん」


「はいおはよう。ゆっくり寝られたようでなによりさね。ほれ、今朝はご飯と味噌汁と焼き魚。今日は丁度塩が馴染んだ魔サーモン焼きだよ!」


「おぉ!いっただっきまぁす!」


「はいはい。そんなにがっつかないでゆっくり食べな」


「ふぁい!」


「口の中にモノが入ってるときに喋らない!まったくもぅ。それじゃ、食べ終わったらいつもの所に器を戻しておいてね」


(コクコク)


がっつくなと言われても、塩鮭定食なんて・・・がっつかない方がおかしいよ!旨い!旨すぎる!いやぁ惜しむらくは、納豆と海苔があれば・・・まぁ納豆苦手な人多いからねぇ・・・。しかし、炊きたてのご飯に、玉葱と馬鈴薯の味噌汁・・・それに塩鮭(魔サーモン)。最っ高の朝定食だぜぃ・・・。




「ふいぃ・・・流石に食べ過ぎた。朝からご飯3杯は食べ過ぎた・・・。それにしてもおばちゃんは凄いな・・・」


満腹になったお腹をさすりながら、ギルドに向かう俺。結局、荷の整理は諦めてそのまま持っていくことにした。はいそこ!怠けたとか言わない!

ギルドの買い取り受付で広げた方が効率が良いからな!うんうん!


「お腹がいっぱいだからゆっくり歩いてきたけれど・・・いつも賑やかだなぁ」


目の前にあるのは、4階建ての冒険者ギルド。西街支部だ。と言っても、ギルド機能自体は2階まで、3~4階は駆け出し冒険者のための寮になっている。駆け出しはお金がないからね。これだけ福利厚生が確りしている。帰るところがあるってのは、地に足着けて稼げるからね。


ドアノブを回し、室内に入ると右手に酒場。バーカウンターがある。10席ほどあるカウンターは、今の時間座っている人は居ない。バーテンダーさんがコップを磨いている。チラリと左目を向けてきたため、こちらは右手を挙げて挨拶すると、器用ににウインクをして挨拶を返してくれた。なんともお茶目なダンディーな方だよ。


「あら!お帰りなさいクオンさん」


「ただいま。セレンさん」


受付に行くと、今日の担当者であるセレンさんがいた。プラチナブロンドの長い髪をバレッタで留めている。胸も豊かな方だけど、気品がある佇まい。彼女に憧れる冒険者はとても多い。まっ俺は一歩リードしてるけどね!


「結構な量だからまた裏に直接持っていって良い?」


「また整理をサボりましたね。まったく・・・まぁいいです。ロウリーさんがいますので、どうぞ裏へ」


「はぁい」


そうか・・・今日はロウリーさんが居るんだ・・・。また、どやされる・・・。


「おうおうおう!クオン!帰ってきたのか!」


「ただいまロウリーさん」


筋骨隆々。日焼けしたスキンヘッドのおじ様がロウリーさん。元A級の冒険者だ。そして、かなりの審美眼、所謂鑑定の魔眼を持っている希有な人物なので、偽物を持ってきても直ぐにバレる。というか、偽物を出すイコールギルド追放だから、この街の冒険者はそんなこと絶対にしないけどね。


「今回の戦果は?っと言うか、今回こそは整理したんだろうなぁ・・・」


「えっと・・・」


「はあぁ・・・またか、ったく。お前への説教は、戦利品を振り分けてからだ」


「あはは・・・是非お手柔らかに」


「おめぇさんが整理して持ってくれば、説教なんて無駄な時間いらねぇんだよ!」


「仰るとおりで・・・」


俺の方を見ずに、手を動かしながら説教をしてくるロウリーさん。今も説教受けてるのに・・・この後もとか憂鬱だ・・・。


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