冒険者ギルド
「ふわぁ・・・もう朝か」
昨日は余程疲れていたらしく、朝までぐっすり。お陰で疲れも取れたし。さぁてと・・・ドロップアイテムの整理を・・・
「クオーン!起きたのなら、朝食食べに降りておいで!」
整理の前に腹ごしらえ・・・
「身支度整えたら行きまーす!」
「あいよー!」
ドアを開けて大声で伝えると、それ以上の声でおばちゃんから了承の声。さてと身支度して食堂に行かないと!
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「おはよう!おばちゃん」
「はいおはよう。ゆっくり寝られたようでなによりさね。ほれ、今朝はご飯と味噌汁と焼き魚。今日は丁度塩が馴染んだ魔サーモン焼きだよ!」
「おぉ!いっただっきまぁす!」
「はいはい。そんなにがっつかないでゆっくり食べな」
「ふぁい!」
「口の中にモノが入ってるときに喋らない!まったくもぅ。それじゃ、食べ終わったらいつもの所に器を戻しておいてね」
(コクコク)
がっつくなと言われても、塩鮭定食なんて・・・がっつかない方がおかしいよ!旨い!旨すぎる!いやぁ惜しむらくは、納豆と海苔があれば・・・まぁ納豆苦手な人多いからねぇ・・・。しかし、炊きたてのご飯に、玉葱と馬鈴薯の味噌汁・・・それに塩鮭(魔サーモン)。最っ高の朝定食だぜぃ・・・。
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「ふいぃ・・・流石に食べ過ぎた。朝からご飯3杯は食べ過ぎた・・・。それにしてもおばちゃんは凄いな・・・」
満腹になったお腹をさすりながら、ギルドに向かう俺。結局、荷の整理は諦めてそのまま持っていくことにした。はいそこ!怠けたとか言わない!
ギルドの買い取り受付で広げた方が効率が良いからな!うんうん!
「お腹がいっぱいだからゆっくり歩いてきたけれど・・・いつも賑やかだなぁ」
目の前にあるのは、4階建ての冒険者ギルド。西街支部だ。と言っても、ギルド機能自体は2階まで、3~4階は駆け出し冒険者のための寮になっている。駆け出しはお金がないからね。これだけ福利厚生が確りしている。帰るところがあるってのは、地に足着けて稼げるからね。
ドアノブを回し、室内に入ると右手に酒場。バーカウンターがある。10席ほどあるカウンターは、今の時間座っている人は居ない。バーテンダーさんがコップを磨いている。チラリと左目を向けてきたため、こちらは右手を挙げて挨拶すると、器用ににウインクをして挨拶を返してくれた。なんともお茶目なダンディーな方だよ。
「あら!お帰りなさいクオンさん」
「ただいま。セレンさん」
受付に行くと、今日の担当者であるセレンさんがいた。プラチナブロンドの長い髪をバレッタで留めている。胸も豊かな方だけど、気品がある佇まい。彼女に憧れる冒険者はとても多い。まっ俺は一歩リードしてるけどね!
「結構な量だからまた裏に直接持っていって良い?」
「また整理をサボりましたね。まったく・・・まぁいいです。ロウリーさんがいますので、どうぞ裏へ」
「はぁい」
そうか・・・今日はロウリーさんが居るんだ・・・。また、どやされる・・・。
「おうおうおう!クオン!帰ってきたのか!」
「ただいまロウリーさん」
筋骨隆々。日焼けしたスキンヘッドのおじ様がロウリーさん。元A級の冒険者だ。そして、かなりの審美眼、所謂鑑定の魔眼を持っている希有な人物なので、偽物を持ってきても直ぐにバレる。というか、偽物を出すイコールギルド追放だから、この街の冒険者はそんなこと絶対にしないけどね。
「今回の戦果は?っと言うか、今回こそは整理したんだろうなぁ・・・」
「えっと・・・」
「はあぁ・・・またか、ったく。お前への説教は、戦利品を振り分けてからだ」
「あはは・・・是非お手柔らかに」
「おめぇさんが整理して持ってくれば、説教なんて無駄な時間いらねぇんだよ!」
「仰るとおりで・・・」
俺の方を見ずに、手を動かしながら説教をしてくるロウリーさん。今も説教受けてるのに・・・この後もとか憂鬱だ・・・。




