支援魔法で俺ツエェェェ!!!!
初めましての方は初めまして。そうで無い方はご拝読有り難うございました。私、摂津介と申します。
この作品では、あらゆるなろう小説(恋愛・ファンタジー・文芸問わず)の不思議なところ、辻褄が合わないところ、常識に照らし合わせて不可解過ぎるところをあまり長くない文章でお伝え出来ればなと考えております。出来ればあらゆる作者様方にも違和感を感じるように成って欲しいという希望的観測から書いております。一話あたり1000~1500文字を目安に書かせて頂きたいと思います。前後しますがご了承下さい。
さて、栄えある初回の今回は、追放モノでよくあった、所謂ありふれた支援魔法や照合、ステータスアップによる能力値の上昇についてです。このお話はなろうだけではなく、あらゆる小説投稿サイト様に投稿していらっしゃる方々や、果てにはゲーム制作をされている方にも共通して言えることであります。この話題、実は途轍もなく不思議に溢れています。例えば、STR(攻撃値/筋力値)と表現されるものを1.2倍にする支援魔法があるとします。これ、現実的に見て生きられなくなるはずなんですね。具体的に申しますと、リンゴを潰す握力が60~70kgと言われています。今まで握力が50kg程度の人間が力を込めればリンゴを潰すぐらいには上がるという代物です。筋力が上昇する=筋肉が肥大するという置き換えが出来るだろうと思います。まず、脳が今までと同じような筋力の使い方をしようと考える。そうすると、意識していない攻撃の速度や、武器の重さなどがフィットしなくなると思うんですよね。恐らく、じゃあ上昇した筋力に合わせればいいじゃないか、というお声もあると思います。でも、もしパーティーが何かしらの要素で分裂若しくは分断されてしまった場合に、自分に合ってない武器で動けますか?という問題に当たると思われます。あと、STR(攻撃力アップを除く)上昇の場合は、心臓も一緒に拡張され、必要酸素量や栄養量が増加し、供給力不足なはずなので、貧血で倒れます。確実にパーティーとして成り立ちません。もし、攻撃力上昇の場合ならどうでしょうか。攻撃力の上げ方ってどうするんですかね?私が想像したのは、一時的に腕の筋力を上昇させて~~というものですが、これも同じく人体構造を無視した動きなんですよね。だって血管が明らかに破裂しそうじゃないですか。毛細血管を広げたら破れます。やったね、死亡報告書行きだよ!!レベルです。
勿論、ファンタジーだから良いじゃねえか!という方もいらっしゃるでしょうから、予め言っておきます。ファンタジーだからこそ人間に違和感を持たせてはいけない、と。違和感を感じさせたが最後、作品は崩壊の一途を辿ります。崩壊してない!!と考えるかもしれませんが、違和感を読者が持った際に興味が薄れるのは良くある話です。そもそも支援魔法なんてもので俺ツエェェェ!!!!していらっしゃる方は、作品内に出てくるヒロインが魔物のように筋肉隆々で且つ人間としての身体を保ってないということを想定して書いてないのだと思います。先に出した1.2倍ですら危ないのに、2倍になったとしましょう。筋肉量が二倍になるということは、血液足りませんよね?全血液量の30%を失うと生命の危機に陥ると言われているなか、二倍量必要になるということは死ぬということです。死にヒロインの爆誕です。しかも死にヒロインまみれのハーレムの完成です。所謂ナーロッパなどの世界では人間組成が異なるのかもしれませんが、転移した異世界人の方々は支援されたら死にます。また、STRだけではなく、防御力や素早さ、器用さなどを引き上げるといったものもあります。防御力を上げるとはどういったことでしょうか。筋力を上げる?それとも細胞壁を作って堅くする?やり方は様々あるでしょう。ただ、そのような能力上昇は人間を保てていますか?人間ではなく、植物かなにかやコンクリートですよね。器用さは若しかしたらよくある火事場の馬鹿力的な要素を引き出すようなものかもしれませんが、それ、脳への負担と後遺症考えていませんよね?バフ時間に依っては脳への負担から気絶しませんか?そんな無能パーティーに置いておくのではなく、使い捨てにしませんか?そんな感じで支援魔法士ってパーティー的にはただの邪魔になりますよね。入れたとしてもメンバーがバフに慣れるまで暫く掛かるでしょうし、不和の原因になり得ます。追放されて当たり前ですよね。支援出来ないんですから。
お読み頂きまして有り難うございました。評価はお任せ致します。