女々しかったかな
女々しいとか男らしいとか今の時代あまり言っちゃいけないらしいですね。書いてから思い出しました。
「それって大丈夫なのか?」
ラムノの考えを聞いた俺が発した第一声がそれだった。確かに俺が思いつかない作戦であるし、効果的かもしれないが
そのやり方は少々強引ではないだろうか。作戦の内容を考えると、偶然を装う分いつしかの林での出来事よりはマシかもしれないが。
「じゃあこの村で普通に過ごして仲直りできると思う?」
「それは」
「できなかったからこうなってるし、あたしに相談したんでしょ」
「そうだけど」
「……ユキトにぃって結構女々しいよね」
「なっ」
なんてこと言うんだこの娘は。俺のどこが女々しいと、……いや、男らしかったらこんなに悩んでいないか。
え、俺って女々しいのか。そうなんだ。うわぁ気づきたくなかった。
「ほらほら、悩んでいる暇があるなら心の準備でもしておきなさいよ」
「そう、だよな。男らしかったらすぐに決心だってつくよな」
「え、もしかして気にしちゃった?」
ウジウジするのは良くない。自分の中で男らしい人間の人物像をイメージをしてそれを実行しよう。まずは簡単に実行できる口調から変えていこう。
「いいや、気になどしてはいまいよ。さぁ、そろそろ畑仕事へと参ろうか」
「何その口調。気持ち悪っ」
うん。自分でやってて気持ち悪いと思ったものな。まずは形から、という言葉はあるがもう少しマシな方法があるだろう。体を鍛えるとか。
ひとまずは作戦実行の日に向けて、筋肉をつけるために今日も今日とて農作業へと繰り出すのだった。つまりはいつも通りということだ。




