時は過ぎていく
前回は更新が滞っており申し訳ありませんでした。
なるべく更新する日、しない日はお伝えするつもりではあります。今後は気をつけますのでよろしくお願いします。
畑仕事を終え、今日の分の計算塾を開催する。昨年、色々とスコードのことで悩んでいた時期と比べると、ちゃんと教師としての振る舞いができるようになったと思う。何がわからないのか、相手がどう考えているのかを聞き出して解決へと導いていくことが出来るようになったのだ。
……まぁ自称だけども。本当にそういうことが出来ているかは、ちょっと自信がない。
「ユキトー。もう字が見えねーんだけど」
と、ここで授業を遮る一声。今年六歳になるダノガの声だった。昨年から参加している彼だが意欲的に参加してるとは言い辛く、できることといえば二桁の足し算くらいだろう。いや、この村の人間の中でいえば賢い方にはなるのだが。
「あぁ、そうだな。じゃあ今日は終わりにしよう」
「やりぃ。帰ろーっと」
こうして授業終わりにすぐ帰る生徒を見ると、自分の学生時代を思い出す。あの時も友達と遊ぶ約束をして、学校が終わったらすぐ帰って遊びに行っていたっけ。携帯ゲーム機でモンスターの交換をしたり、コントローラーを持ち寄って乱闘をしたり、色々楽しかったよな。
……なんて、ノスタルジックな感触に浸っている場合ではないか。だって今日もこの計算塾には幼馴染の少女が来てないんだから。
「どうしたもんかな」
ラムノが言っていたこともあり、ウォーラとはもう一度話をしたいものだ。ウォーラがどう思っているのかはともかく、俺は彼女とまだ話をしたい。しかしそのための手段は、……というと思いつかない。強引に話を仕掛けるしかないだろうか。
床に散らばったカラフルな色の石を集めながら、幼馴染の少女とちゃんと話し合う場の設置方法を考える。……その日のうちに良いアイデアなんて思いつかなかったけれども。




