サンサン太陽浴びながら
新章です。いい加減スローライフを送ってほしいですね。
「うーむ……」
今年も夏がやってきた。太陽は毎年同じように俺たちに熱を届けてくれる。そういう季節だから仕方ないとはわかっているものの、いざ暑い季節になるともう少し涼しくしてくれても良いのにと思う。
土づくりをするために鍬を振り下ろしていると、背後からジーッとした視線を感じた。村長の視線だった。何かあったのではないかと感じた俺は彼の元へ駆け寄る。
「何かありました?」
「去年より温度が高い気がしてのう」
「え?」
温度計なんてこの村にあったっけ?と思ったが記憶にはない。それに今発言をした村長の手元を見ても温度計の類は見られなかった。ということは本当にただ『気がする』だけなのだろう。年の功という奴だろうか。
「ユキトはそうは思わんか」
「どうでしょう。毎年暑いなぁとしか感じませんが」
「そうか」
短い言葉を返した村長は髭を撫でながら天を見上げた。釣られて俺も上を見る。この日は気持ちが良くなる程の快晴で、雲一つ見られないという青空だった。
「温度が高いと、やっぱり良くないんですか」
「作物に影響が出る。虫も出やすくなるし、良いとは言えない影響がのう」
「はぁ」
昔見ていたニュース番組でも異常気象の時は農家の人が困っていたっけ。大雨とか台風とか気温の異常とか、確かにそういうことが起きた時は野菜が高いと母さんがぼやいていた気がする。まさか自分が作る側になるなんて、当時の俺に説明しても信じてもらえないだろうなぁ。
……いや、そもそも死んで異世界に転生するなんてことの方が信じてもらえないか。信じる信じないどころか、鼻で笑われそうだ。
「ユキト」
と、唐突に村長から声をかけられる。太陽からの視線を下へ下ろすと、いつも閉じられている目が俺を捉えていた。
しばしの沈黙が生まれる。村長は何か言いたげではあったが、やがて視線を俺から逸らすと。
「いや、何でもない」
と言ってその場を去っていった。
遊戯王マスターデュエルを始めました。
面白いんですけど、結構な確率で何もさせてもらえないですね、あれ。




