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独りよがりな二人

次から新章になります。

代わりに次回更新は16日の日曜日の想定です。

 「ユキ、もしかして私のこと嫌いになった?」


 とうとう言った。言えた。言ってしまった。

 今、私はどんな顔をしているのだろう。悩んでいたことをようやく伝えることができたので、意外とスッキリした顔をしているのかもしれない。

 ユキは?ユキはどんな様子なのだろう。視界には映っていたはずなのに、認識できなかった彼の顔へと意識を向けた。

 そこにはどこか申し訳なさそうな、何か言いたげなのだけれど言葉にできないような、そんなような様子を見せるユキがいた。すくなくとも、返事は返ってこなかった。

 …あぁ、そうか。ラムノはああ言っていたが、やっぱり私の不安は的中していたのだろう。今の彼の中に、きっと私は残っていない。


 「黙っているって事は」


 そう言う事なんだよね。ごめんね、そう言うそぶりを見せていたのに、迷惑だったよね。本当にごめんね。

 色々な言葉が頭を駆け巡る。もしかしたら本当に口に出してしまったかもしれない。それではダメだ、より嫌われてしまう。離れなきゃいけないんだ、この場所を。


 「違う、謝ったのは嘘をついているとかそういうんじゃ…」

 「うん、わかった」


 ユキの話を強引に終わらせる。彼には悪いが、今ここに残っていると私は何をしてしまうかわからない。彼は何も悪くないのに、もしかしたら酷い言葉を言ってしまうかもしれない。


 「ごめんね」


 小さくそう言い残して、私はその場を離れた。ユキに何か声をかけられた気がするのだがその意味まではわからない。

 そうして辿り着いたのは洗濯物を洗う川辺であった。そこで独りで涙を流す。正しいとか、間違っているとか、良いだとか、悪いだとか。そんなものとは別に、ただただ私の心が涙を流させていたのだった。

新章ですが、単純に歳を取らせるかウォーラ編みたいに番外編を行うかを悩み中です。

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