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君のタイミング

三連休ですね。寒くて部屋から出たくないです。

 「まだ話してないんですか?」

 「ゔっ」


 気がつけば既に数日の時が流れていた。一大決心をしたはずなのに、私は結局ユキと話せずに今日も畑仕事を手伝っていた。おかしい、明日やろう明日やろうと思っていたはずなのに。

 そして私の決心を知っているラムノは今日も私に呆れ顔を見せ、一緒に鍬を振り下ろすのだった。


 「いや、聞こうとはしてたんだよ。でも中々話すきっかけがなくてさ」

 「そりゃ、ユキトにぃからウォーラねえさんをどう思ってるかなんてわざわざ言わないでしょうからね」


 くっ、正論な気がする。

 ラムノの言う通り私の方から話をしない限りユキがどう思っているか聞き出せないし、ユキの様子が変な理由もわからないだろう。いずれ聞き出したいとは思ってるのだが…。


 「何をそんな不安に思ってるんです?」

 「いや、だって嫌われてたらって」

 「あなたが?ユキトにぃに?」


 ラムノは心底不思議そうな表情を浮かべ首を掲げる。何だろう、私はそんなに変なことを言ったのだろうか。


 「いや、ないんじゃないですか?」

 「え?」

 「だって本当に嫌っていたら、塾をやっている時に質問されたら嫌な顔とかするでしょ」


 …あ、確かにそうかも。

 よそよそしいとか、前と反応がちょっと違うとは思うけど。対応が雑になっているとかはなかった…気がする。そう考えると、私のことを嫌っているわけではない?


 「あ、そうか。そうなんだね!」

 「まぁ推測ですけどね。反応が変わってるのは事実なんで」

 「ぐっ、確かに」


 しかしそう思い込むと少しは不安が薄れてきた。今なら行ける。ユキに聞きに行ってみよう。聞くとしたら、この心が和らいでいる今しかない!


 「あれ、どこ行くんですか?」

 「今のうちにユキに聞いてみようと思って!」

 「いや、ユキトにぃは今いませんよ」

 「え?」

 「今日から街に出かけてます。知らなかったんですか?」


 …あ、そういえばそんなことを聞いたような。だから代わりに計算塾で教える側に回らなきゃって。あっ。


 「ユキトにぃから聞いてますけど、代わりにウォーラねえさんが講師をサポートしてくれるんですよね?」

 「…忘れてた」

 「え?」


 そのために勉強をしていたはずなのだが、しばらくユキのことが引っかかっていて塾にも顔を出していなかった。…わからないことが多すぎる。

 辞退するわけにもいかないため、計算塾自体はラムノと共に実施を行ったが、あまり講師として役に立たない私だった。

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