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女も度胸

ウォーラ編が終わったら一旦毎日更新をやめるかと思います。あと数話だと思います。

 「あたしにわかるわけないじゃないですか」


 ラムノは呆れ顔を浮かべながら先ほどと同様に素早く答えた。彼女の返答は当然のことで、どうするか、どうしたいかは私が決めるしかないのだ。…それにしても、彼女のこういう決断の速さは羨ましいと思う。


 「だよね」

 「自分がどうしたいか、わからないんですか?」

 「…わからない」

 「何ですか今の間」


 この悶々とした状態を解決する方法が一つしかない事はわかっている。そう、ユキに答えを聞きにいけばすぐに済むことなのだ。

 しかし嫌な未来を想像すると不安が上回り、まったく行動に移せない。都合よくユキの考えを聞き出す方法など存在しない以上、どうにかしなければならないのだが、感情の問題だけはどうしようもなかった。


 「わかっているとは思いますけど、行動に移さないとその状態はずっと続きますよ」


 …ラムノにも釘を刺されてしまった。年下のはずの彼女は、ズバッと厳しいことを言ってくれることがある。


 「ラムノってちょっと私に遠慮がないよね」

 「したほうがいいですか?」

 「…いや、そのままがいいかも」


 都合のいい甘言しか言わない人なんかより、ずっとありがたい。

 彼女の言う通りモヤモヤしていても仕方がない。ここは今までの私らしく、ドーンと聞いて当たって砕ける方がスッキリするだろう。そうだ、その方が良い。


 「ありがとう、ラムノ!」

 「はぁ、どうも。何ですか、何か行動するんですか?」

 「うん!ユキに聞いてみることにした。私のことをどう思っているのかって!」


 よし、やるぞ。ユキに私のことをどう思っているか、好きか嫌いか。…嫌いって言われたら、やだなぁ。言われるかなぁ。


 「あらま潔い。面白そうなので着いてっていいですか」

 「…やっぱり明日!明日言うから!」

 「はぁ、じゃあその時になったら呼んでください」


 …うん。結局今日はやらないことにしたけど、決心しただけ昨日よりマシだろう。

 ラムノの帰りを見送ったあと、残りの衣類を洗いながらそんな言い訳、いや正論を頭の中でこねくり回すのだった。

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