依頼達成
初めて感想いただけましたー!ありがとうございます!
「それで、どうじゃった」
村まで戻ってきた俺は、早速売上のお金を渡しに村長の家へと向かう。村長に硬貨を渡して彼がそれを数えている間、俺は水を貰いそれで喉を潤していた。そして硬貨を数え終えた村長が、別の依頼に関しての話題を切り出す。
「自動車の話ですか?」
「あぁ、あの動く塊はそういう名前じゃったか。何かわかったか?」
「一応は。どうやらそう言う物が生産されて、上流階級の者が利用しているようです」
「ふむ」
相変わらず表情が変わらないうえ、細い目をしていて何を考えているのか読み取れない。村長はもっさりとした髭を撫でながらしばし沈黙、やがて「そうか」とだけ一言呟いた。
「他に何か変わったものはあったか?」
「特には。でも、国が金属を買い集めているって話です」
「金属を?」
「自動車を作るために、だそうです。ただそういう噂があっただけですけど」
民間人であるキザリィさんが言っていたことだ。本当にそうか、という真実かどうかの話は置いといて、そんな噂が流れるくらいは国が何か動きを見せているのだろう。
村長は再び「そうか」と呟くと髭を撫で始める。他にも何か気づきはないか聞かれたが、後はもう思いつかない。
「ご苦労じゃったな、ユキト。ありがとう」
もう伝えられる情報はない、ということで依頼は無事に達成。こちらからも村長へお礼を伝えて家を出ようとした。
そこで。
「あ」
「あ?」
どこかへ行っていた、スコードがちょうど帰ってきたのだった。




