表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

42/209

乙女の秘密と俺の悩み

無事明日で目標の一週間です。

とりあえず水曜更新したら次は日曜投稿を予定してます。(書き溜めはないです)

 「じゃあ私がやるよ」

 「あ?」


 休止すると伝えた直後の話だった。あの勉強嫌いのウォーラがやると言った。…何を?


 「ちょっといいか?やるってお前、まさかお前が塾を開くのか?」

 「そうだけど」

 「お前が塾を開くってのは、お前がみんなに授業するってことか?」

 「そうですけど」

 「無理だろ?」


 確かに村に住んでる他の人と比べたら、彼女は勉強ができる方だと言えるだろう。だがそれは相対的な評価の話だ。彼女はまだ二桁の足し算ができるようになったばかりなのだし、三桁以上の数字など単位の名前すらわからないだろう。それならラムノ一人が教えたほうがよほど効率的だ。

 そういった考え事は顔に出てしまっていたみたいだ。気がつくと目の前で立つウォーラの表情が不快そうなものに変わっていた。


 「何、その不満そうな顔」

 「違う、不安そうな顔をしているんだ」

 「ふふん、心配なんていらないよ?いつまでもラムノに私のポジションを奪われたままじゃいられないかんね」


 またもや彼女の表情が変わり、今度は自信に溢れたようなイキイキときた顔をした。感情がコロコロと顔に出るウォーラを見るのは楽しいが、同時にもう少し落ち着いたほうがいいんじゃないかと心配してしまうこともある。この気持ちは何だろう、親心だろうか。

 それにしても先程の言葉。引っかかるキーワードがあった。


 「お前のポジションって何だよ」

 「…さて。とりあえず休みなんてしなくていいよ。何ならユキが休むって言っても私が勝手に開いちゃうから」


 なんだろう。必死に誤魔化されてる気がする。ついさっきの秘密について聞いた時と同じような様子だ、もしかして父さんと何か関係があるのだろうか。

 …まさか、歳の差恋愛などと言い出さないだろうか。嫌だぞ、同じ歳の女の子が俺の義母になるとか。

 我ながら、そんなアホな想像をしている間にウォーラはもう帰宅していたようで、もう目の前にその姿はなくなっていた。家に帰ると父さんとウォーラが仲良くしていて、なんてことがないように祈りながら俺は再び帰路へ就くのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ