追加オプションは嫌なもの
一旦平日は7時、休日は12時に投稿予定です。
いつも通り一部時間はズレるかもしれないです。
「実はな。今年もお前に街へ行ってほしいと思っているのじゃ」
あぁ、やっぱりか。
予想通りの村長の依頼に、ついつい溜息を漏らしそうになってしまう。またあの三日三晩歩き続ける期間が始まるのか。考えただけでも気分が滅入ってしまった。
しかし断るのも面倒だ。というか断る理由が思いつかない。俺はあまり頭の回転が早い方ではないのだ。
村長から期待を込められているであろう、その視線に屈した俺は、しばしば今年もその依頼を受けてしまった。こういう時に実感するのだが、俺はあまり権力に強い方ではないのかもしれない。
「ところでユキト。今回の遠征にて話しておきたいことがあるのじゃが」
おいおいおい。また「ところで」かよ。
村長が髭を撫でながら話を続けた。ただでさえ遠征という面倒くさい依頼を受けているというのに、更に追加で作業があるのだろうか。
最近気が付いたのだが、彼が髭を撫でるときは言葉を選んでいるときなのだ。つまり、言いにくいことを言い出すということ。あぁ、嫌な予感しかしない。
「街に行ってな、最新の技術について聞き込んできて欲しいのじゃ」
俺への依頼はそういうことだった。…最新の技術とは木彫り細工のことなのだろうか。良くわかっていない俺は、目の前にいる老人へ向かって質問を繰り返すのだった。
〈余談〉
何か最近仕事がクソ忙しいので、急に全然更新しなくなったときは死んでるとでも思ってください。




