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口裏を合わせて

2月も終わってしまいましたね。

年度で考えるとあと1ヶ月。頑張りましょう!

 「協力って、具体的には何をするんですか」


 傾げた首を元に戻し、店長が詳細をもっと話すように促す。


 「うむ。実際には口裏を合わせて欲しいというところなのじゃが」

 「口裏って。もしかして人を傷つけるようなことではないですよね」

 「違う。儂らにその意図がないことは断言できる」

 「なんか含みのある言い方ですね。では具体的にどんな話に合わせておけばいいんですか?」


 村長は昨日俺が伝えた、街へ遠征に行く際に材料をたくさん買い込んだという設定を店長にも話す。この時点で魔法のことはまだ伏せて話をしたため、店長の顔はますます怪訝そうな顔へと変化していった。


 「材料を買い込む設定って、実際には買っては来ないんですよね。何がしたいのか全然わかりません」

 「すまんのう。少し言いづらいんじゃが……」


 その言葉通り、村長は一拍置いてから話を続ける。


 「食糧の確保についてはユキトの魔法で賄うつもりなんじゃ」

 「……は?」


 あぁ、店長が目を点にして驚いている。唐突に出てきたファンタジーな要素に話が理解できていない様子だ。わかるわかる、村長だって初めてこの魔法について話した時はそんな顔をしていたものな。気でも触れたか、なんてまで言われたものだ。

 こういう時は実演した方が早いだろう。そう思った俺は二人の話を遮って、ここ最近練習をしていた魔法を使い小さめのパンを二つ生み出した。

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