内密にお願いします
カオスヘッドノアを買ったのですがかなり面白くて時間が奪われてしまいます。
一晩たった翌日の話。洗濯を終えて川から戻ってきた俺を村長は呼び止めた。どうやら昨日の話通り、この一晩で結論を出してきたようだ。そして彼が俺を連れて移動する。その目的地を見て俺は村長の出した答えを理解した。
「いらっしゃいませーって、村長さんか。あと、ユキトくんかい?」
たどり着いたのはこの村にある唯一のパン屋。出迎えてくれたのはその店の店主だ。少し皺が目立つが全体的に清潔感がある好青年、といった容姿の彼だが俺の父親よりも年上であり、もう十六歳になる息子もいるらしい。
店主は俺たちをパンを買いに来た客ではないと判断したのか、小さな椅子を人数分用意するとそこに座るように促した。彼も自分の分の椅子を用意して三人で輪を作るように座る。
「それで、何か用ですか?」
「うむ。少し内密な話があるんじゃが」
「おっと……」
村長の言葉を聞いた店長さんは周りを見渡し、他に誰もいないことを確認する。きっと奥さんとか息子さんとかの存在を確認しているのだろう。
「妻も息子も出掛けてはおりますが、場所を変えますか?」
「いや、それならば大丈夫じゃろう。時間はあるか?」
「あと三十分くらいなら」
壁に立てかけられている時計を見た店長さんがそう答える。三十分、それだけあれば大丈夫だろうと判断した俺は、こちらを見る村長に対して頷くことで合図をする。
そして店長が店の扉に休憩中の札を掲げ、話を切り出すのだった。




