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争いを減らすためには

ブクマがとうとう70件行きました!嬉しいです!

 「材料だけを大量に買ってきたことにする?」

 「はい、それなら自然でしょう?」


 一度家から村長を連れ出した俺は、彼に思い浮かんだアイデアを伝えることにした。

 賞味期限の差はあれど、調理をする前の状態ならば調理したパンよりは長持ちするはずだ。それに材料なら品種改良とか新種とかの言い訳をすれば前より長持ちするようになったと言い訳ができる。継続してたくさんのパンを生み出したとしても怪しまれる確率は減るだろう。

 しかしこの作戦には一つ大きな問題があるわけで。


 「だがユキト、それはこの村のパン屋に魔法について話をしなければならないと思うのじゃが」


 そうだ、俺はスコードがパンを持って帰ってきたことでこのアイデアを思いついたのだから。

 俺たちは当初、他に協力者を作らないつもりでいた。だからあくまで『たくさんの作られたパンがあっても』怪しまれない方法を模索していた。

 だがここで『パンがたくさん作られても』いい状況にあれば怪しまれる可能性は減ると思うのだ。怪しい、と疑念を抱かれては平和なこの村に確執が生まれ、やがて争いが発生するかもしれない。それは避けたい。

 ……ズレた話を戻そう。確かにこのアイデアには協力者が必要だ。生憎俺はパン屋を利用したことがなく、店の人たちがどういう人間かわからない。だから村の長の意見を聞きたかった。


 「でもこのアイデアが実現できれば怪しまれないで済むと思うんです。パン屋の人たちに協力を願い出せると思いますか?」

 「うぅむ」


 村長は髭を撫でて数秒の沈黙の後。


 「一晩時間をくれんか。もう少し考えさせて欲しい」


 と答えた。

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