間話 そしてまた始まる20000文字
無事中学校を卒業した。
山岸もさすがにこれ以上関わるのはマズいと分かったようで入院する羽目になっても俺の名前は出さなかったらしい。
春休みは何事もなく穏やかに過ぎ、あっというまに入学式前日。
明日の準備を進めていた俺の元に一通の手紙が届いた。
差出人は――――女神アシスタ。
◇◆◇
親愛なる勇者様。
中学校卒業、高校入学、そして彼女ゲットおめでとうございます!
さすがですね、さすが勇者様。
私のせいであなたの新たな人生があっさりと終わってしまわなくて本当に良かったです。
……しかし、初彼女が5つ歳上の巨乳女子大生とはやりますねえ。
年上のお姉さんって男子の永遠の憧れなんでしょ?
四十歳になって二十歳の嫁を貰うことは貴重で羨ましいこととされていますが、私は十五歳の少年が二十歳の女子大生と付き合えることの方がよっぽど稀少で羨まれるべき奇跡だと思っています。
まだまだ若くて水を弾くような肌をした乙女が大人ぶって甘やかしてくれるんでしょう。
最高じゃないですか!
しかも、あの本郷緒音とかいう女はなかなかの上玉!
清純! 恵体! 童顔! 心優しい!
もうね、ウチの上司もメロメロで、
「この子が天に召されたらアシスタを地獄に落として代わりに女神やってもらおう」
なんて言い出す始末!
絶対長生きさせてあげてくださいね!!
◇◆◇
コイツ……本当に女神か?
いやいや、いかんいかん。
ひどい呪いをかけられて、死ぬ寸前までいったが、結局は無事だったし……何よりもあの聖女のように試合に満ちた緒音さんと恋人になれたんだ。
あの前世では縁のなかった素晴らしい女性。
この平和なニッポンで俺は彼女と添い遂げて子沢山の家庭を作って幸せ満面のなか百歳まで生きて死ぬんだ!
そんな人生をくれた女神アシスタ様に罰当たりなことは言えない!
◇◆◇
さて、ここからが本題なのですが――――
どうやらあの寿命の件は完全に解決できなかったようで、単刀直入に言いますと、高校生活に入ってからも2万文字ごとに彼女を作らないと死んじゃいます。
だから、巨乳女子大生だけと言わず定期的に彼女を増やしてください。
そんなポンポンといい出会いがあるとは思えない?
大丈夫!
その為に邪神様のお力を借りて進学先の緑川高校に魅力的で事情のある女子が集まるように仕向けていますから!
まあ、ぶっちゃけあの地獄のような世界を救った勇者様ですから一人の女性に縛られる必要ないですよ!
せっかくだからハーレム作って面白おかしい人生を送ってください!
でわ!!
『高校生になってもいつだってあなたのそばに❤️』女神アシスタ
追伸
「アンドロイドはバズらない」なんですけどアニメ2期決定しているみたいですね。
ただ、今度ファイディーン役で使われるイケメン声優さんが近い将来児童ポルノ所持やらかして途中降板になるんですよ。
おかげで一週総集編挟まれて――――
作品に現実のゴシップが影響を与えるのってムカつきません?
◇◆◇
今、お前に最高にムカついとるわああああああああ!!!
ハーレム!?
緒音さんというものがありながら!?
じゃあ彼女を新しく作る為に緒音さんと別れる?
そんなん死んだほうがマシだ!!
ああああ!!
だけど死んだら緒音さんが悲しむし死なない為には彼女作らなきゃいけないし……
てか!? 赤の他人の声優の運命を見られるなら俺にも適切なアドバイスしろよおおおおお!!
と、あの時俺は怒鳴り散らしていたが、駄女神は彼女なりに適切なアドバイスをくれていた。
だが、俺がそのことに気づくのはもう少し後の話。
女神アシスタ
「これにて第一章完!
ちょっと製作期間置いて高校生編に入るそうです!
以降、不定期更新になりますので、皆さんブクマは忘れずに!
今後とも応援よろしくお願いします!」