登場人物、用語
★主要人物
【葉沼吉暉】
札幌市立独鹿高校の一年生にして、PIRO北海道支局の退魔士。ひょんなことから猿神の荒御魂を右腕に宿してしまった少年。境遇からくる卑屈さと、いくつかの戦いを経て実力をつけていく強かさを持っている。ちょっとだけ変態。
【咲楽井響子】
札幌市立独鹿高校の三年生にして、PIRO北海道支局の退魔士。その正体は八咫鴉の恐るべき実験により土蜘蛛との人工交配の末に生まれた、優れた術師である。その実、同性愛者であり、雪花に対し並々ならぬ興味を持っている。
【ヘラ=ナニアドヤーラ】
異世界からやってきた天使を自称するが誰にも信じてもらえていない。外見年齢は13歳だが、実年齢は五百歳を超えているらしい。空間を繋げるワームホールを生み出す能力を持っている。「大通公園決戦」では黒幕だったが、今回は果たして……?
【磯野】
『二つの世界の螺旋カノン』の主人公。札幌市内の私立大学の二年生であり、オカルト研究会の部員。持ち前のノリの良さと面倒見のよさが祟り今回の騒動に巻き込まれる。この世界においてはごく普通の一般人。
【鶴喰雪花】
札幌市立南茶良中学校の三年生にして、PIRO北海道支局の退魔士。北海道支局では最年少ながらまとめ役を務めている。アイヌにおける女神の子孫であり、その血筋への自負は強い。因縁の敵であるシアンカムイとの戦いを経て、葉沼吉暉へ恋心を抱いている。
【千代田怜】
『二つの世界の螺旋カノン』のヒロインのひとり。札幌市内の私立大学の二年生であり、オカルト研究会の部員。磯野とは何かといがみ合う関係である。黙っていると美人であるが胸がない。この世界においてはPIRO北海道支局の事務員のアルバイトをしている。
【住吉千歳】
『アサルト・オン・ヤオヨロズ』のヒロインのひとり。高校三年生であるが、PIRO関東支局の退魔士でもある。千代田怜の従姉妹でもあり、その縁から北海道に訪れている。
【高砂衛介】
『アサルト・オン・ヤオヨロズ』の主人公。千歳についてくる形で北海道を訪れたが……。
○歴史、伝承の人物
【源義経】
源九郎判官義経。幼名を牛若丸。平安時代末期において、源平合戦で無類の活躍をしたが、のちに兄に追われた悲劇の英雄。衣川で自害したはずだったが……?
【フミキ】
アイヌの伝承に登場する美姫。義経に恋をし、置いていかれた悲しみから狂乱し入水した。その魂はシアンカムイを呼び覚ましたが、鶴喰雪花の祖先である女神に討たれる。二度目の襲来においては鶴喰雪花に敗北したものの、魂の残滓は呪いとなって葉沼吉暉の心臓に宿る。
●その他の人物
【柳井藤雄】
『二つの世界の螺旋カノン』の登場人物。オカルト研究会の会長。
【霧島榛名】
『二つの世界の螺旋カノン』のヒロインのひとり。オカルト研究会の部員。
【ちばちゃん】
『二つの世界の螺旋カノン』のヒロインのひとり。付属高校の二年生で榛名の妹。
【青葉綾乃】
『二つの世界の螺旋カノン』の登場人物。付属高校の二年生。
【竹内千尋】
『二つの世界の螺旋カノン』の登場人物。オカルト研究会の部員。
【橘明宏】
PIRO北海道支局の支局長。
【近石栄司】
吉暉の級友。
【柊和穂】
吉暉の級友。
□用語
【NPO法人 超常現象対策捜査局】
通称PIRO。妖たちを討ち、社会の平穏を守る技能者集団。特に戦闘技能を持つ者を退魔士や捜査員と呼ぶ。
【オカルト研究会】
札幌市内にある私立大学のサークル。オカルト分野を自由に楽しむ目的で設立されたが、怪獣の出現などによって逆風を受けている。
【大通公園決戦】
作中の同年一月に発生した怪獣襲撃事件。冷凍怪獣シアンカムイによって大通公園は大打撃を受けるが、PIRO北海道支局の尽力によって怪獣は打ち倒される。しかし、少なくない被害をもたらし、多数の死者が発生した他、シンボルであったテレビ塔が破壊される。
現在は復興が急ピッチで行われ、大通公園は夏祭りの会場となった。