1話
完全にネタです。ネタです←重要
この春、オレは高校生となった。オレが通うことになったこの高校は、前期は努力不足で落ちてしまったものの、それをバネに後期でなんとか入ったところだ。
後期も落ちてしまっていたら、オレはどんな高校生になっていたのだろう。
オレは小学校の頃から楽器をやっている。金管の楽器で、トロンボーンという楽器である。他の金管とは違って、スライドをして音を変える。
そんなトロンボーンをオレは気に入っている。
だから、高校でも再び吹奏楽部にオレは入った。
◇◇◇
「神木雄斗です。トロンボーンです」
四月、仮入部期間を経てオレは正式に部員となった。部員となってからすぐに楽器決めがあった。
オレはもちろん昔からトロンボーンをやっているし、マイ楽器も持っていることから、トロンボーンを希望した。
オレたちの学年で吹奏楽部に入ったのは十四名。そのうち二人は同じ中学校だった。中学校ではまぁまぁ話す中だった奴らだ。
吹奏楽部といえば男の比率が異様に少ないことは吹奏楽をやっている人間なら、やっていなくても知っているのではないだろうか。
そして、一年生の中にオレを含めても二人しか男はいない。中学と一緒だな。そういえば、あいつは高専に行ったんだよな。元気にしてるかな。
ここまで来ると、オレはまたそのもう一人と仲良くするかと大半が予想するはずだろう。しかし、オレには高校に入ったらやってみたい野望があった。
モテたい、彼女を作りたい。そんなことではない。オレは、ハーレムを作りたいのだ!
吹奏楽部の一年生は美人揃いだ。中学を卒業して少ししかたっていないはずなのに、中学生と雰囲気が違う。女性らしさが出てきたというのだろうか?化粧なんかをしだしたからだろうか?
「あ……」
オレは今、好きなやつがいる。マジかわいいんだけど……。
そいつの名はあつこ。明るく元気がいい、好感が持てるのだ。
あつこは、オレがあつこを好いているのを知っていてなのかわからないが、オレと一緒に帰ってくれている。
一つ残念なのは、二人きりじゃないということ。あつこの友人らとも一緒なのだ。
ここでもうハーレムじゃねぇか、なんて思ったやつそこに正座。まだ、ハーレムにはなっていないのだ。
彼女らはオレをタダのボーイフレンドだとおもっているようだ。それはハーレムとは言えないだろう?
全員と恋仲になろうなんて考えてはいない。不誠実な男は嫌われるからな。親密な友人になるのだ。意識を向けさせたいのだ。
「よし……」
実はあつこと数人からバンドを組まないかと誘われている。オレの本命はあつこだ。
これはもう、組むしかないだろう。
続くかもしれないし、続かないかもしれない