◇後書きという名の無駄話◇
小説家になろう読者の皆様、お久しぶりです。
カードゲームもできるギャルゲーこと、TFシリーズの新作をいつまでも待ち続けている笹木さくまです。
『モンスターを食べる』という要素を持った作品として私が一番最初に触れたのは、扉を殴ってレベルを上げるダンジョンRPGこと『ダンジョンマスター』でした。
同じダンジョンRPGである『ウィザードリィ』等と違って空腹の概念があり、そしてダンジョンに落ちているアイテムが基本的に有限なため、パン等を食べ尽くしてしまったら、倒したモンスターの肉を食うしかないという、なかなかサバイバルなゲームです。
(巨大ブロッコリーみたいなモンスターが無限に湧くので、飢える事はないのですが、それの肉が本当に不味そうで、キャラクター達がちょっと可哀想でした)
しかし、ダンジョンマスターはただモンスターの肉を食べるだけで、料理するといった要素はありません。
モンスターを料理する話として初めて触れたのは、『ウィザードリィ・Ⅰ~Ⅴ』の世界を元にした短編集の小説『リルガミン冒険奇譚』でした。
その中に出てくる食人植物のサラダとか、火竜の尻尾肉ローストとかが本当に美味しそうで、食べてみたいと思ったのを今でも覚えています。
(他の話も面白いので、Wizファンは是非読んでみて下さい。あと『ウィザードリィの秘密、著・棱井陽平』とかもオススメです)
それ以降は暫く、モンスター料理物には出会う事はありませんでした(ピンクの悪魔は敵を食べるだけで料理はしてませんし……)
しかし、昨今の料理漫画ブームに乗ってか、ついにモンスター料理を主題としてファンタジー漫画『ダンジョン飯』が登場し、めでたく大ヒットとなりました。
あくまで個人的な感想ですが、グルメバトル漫画こと『トリコ』が先にヒットしていた事で、怪物を食べるゲテモノ料理を楽しむ下地が出来ていたのも、『ダンジョン飯』の成功に関係あるのかなーと思っています。あとモンハンの影響も無視できませんね。
(この辺の経緯を詳しく調べた方がいたらご一報下さい)
そんなこんなで、「今ならモンスター料理物を書いても大丈夫だな。というか書きたい!」と思い、まずはどんな料理が作れるのかと、モンスターを一通り調べてみたのですが……。
本編でも書いた通り「肉しかねえ! 食える奴も少ねえ!」という問題に直面し、頓挫してしまいました。
(『ダンジョン飯』は本当によく考えられているんだな、と改めて脱帽しました)
ただ、せっかく調べたデータを使わないのは勿体ないので、何とか活用しようと思って書いたのが本作です。
ついでに自分の好きな作品をステマ(ダイマ?)しようと思い、いつもよりネタ成分が多めとなっており、読み辛いかもしれませんが、少しでも楽しんで頂けたのなら幸いです。
また、私は頓挫してしまいましたが、モンスター料理物を書いてみようという方がいましたら、心から応援しておりますので、どうか本作を反面教師としてご活用して下さい。
それでは、何か不明な点や誤字脱字などがありましたら、感想覧の方にご連絡ください。
追記・本作の主人公『私』はガチ百合です。