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もうええわ! の巻

次の日、起きてビリケンさんのところに行った。

留久子「ビリケンさん・・・ホンマどっこ行ったんやろうな。こうやって拝んで、足の下を掻いてってしたいもんやな・・・」

と言いながら足を掻いている・・・

留久子「うん・・・・あれ・・・・・・・・・・・あーーーーー!ビリケンがおるやん!ビリケンさんがおるやーん。」

そう行って敏子の喫茶店に走り出す。


敏子の喫茶店では、朝のモーニングの時間。敏子ママがテーブルを拭いている。そんな時、窓の外を見ると、左から右へ留久子が急いで歩いてくる。扉の逆側から腕を振りながら速歩きする。ガラス越しに扉まで行き。カランカラン!扉を開ける。

敏子ママ「あら留久子ちゃんどうしたの?」

留久子「おば・・・ちゃん・・・ハァハァハァ・・・あの・・・あの・・・びり・・びり・・・」

そんな留久子を見て、敏子のママは気を利かせた。

敏子ママ「あんた水持ってきて。敏子敏子! 留久子ちゃん来てるわよ!」

敏子パパが調理場から水を持って、登場。その後ろから敏子もやってくる。

敏子「留久子どうしたの?なんかデジャブなんだけど・・」

水を受け取り飲み干す留久子

留久子「敏子!ビリケンさんがおるやん!ビリケンさんがおるや-ん!」

敏子「何ゆってん?ビリケンさんがおるわけないやろ。そう言って、行ったらおらんっていうオチやろう。わかってるんやで留久子のすることぐらいなぁ~」

留久子「ホンマにホンマにおるねん!」

敏子「ビリケンさんがおる?ビリケンさんがおることないやろ!はいはいもう」

留久子「はよう・・はよう来てや!」

そう言って敏子を引っ張る留久子

留久子「はようはよう!」

敏子「痛い痛い!なんやねん。今行くがな!」


ビリケンさん前に移動した2人。

留久子「ホンマやねんホンマやねん」

敏子「もーわかったわかった。留久子はそそっかしいからな。」とうそだろうという感じでたしなめる敏子

留久子「ほら見てみぃおるやろう。」

敏子「何ゆうてんねん。ビリケンさんはおらん・・・・・・・・アアー!」

敏子「ビリケンさんがおるやん!ビリケンさんがおるやーん」

留久子「なあおるやろ!」

敏子「ホンマや!!どうするだあー、どうするちゃっよ。ビリケンさんがビバリーヒルズが・・・ビリケンさんや・・なんで青春するねん・・・」

留久子「なんかいつもここで敏子に持ってかれる」

あたふたして走り回る敏子

留久子「なあホンマどうすんねん!」

敏子「とにかく山さんに電話や!」

留久子「そうやな。山さんに電話や!」

山さんに電話する留久子


大阪警察署の電話がなる。新聞を顔にかけて寝ている刑事の山さん。

山さん「ゴーゴー・・ぶひ!・・・うん・・・・・・だれか電話・・・ムニャムニャ・・・」

だれもでることなく鳴り続ける電話。その為、新聞をどかし起き上がる山さん。

山さん「おーいだれか電話!」

しかしだれも返事しない。なぜならそこには山さんしかいないからだ。

山さん「なんだー今日もだれもおらへんのか!はいはい今とりますよ・・」

と言って歩き出し、電話をとる山さん

山さん「はいはいもしもし大阪警察です。」

留久子「山さんですか?」

山さん「はい・・・留久子ちゃんかい」

留久子「あの・・・その・・・えっと・・・」

山さん「はいはい落ち着いてください。はい深呼吸しましょう。吸って!吐いて!吸って・・・でそれで」

ふーはーと深呼吸する留久子。しかし吸うで終わってるので、息をとめたまましゃべらない留久子

山さん「あーしまった吸ったままになっていたか。はい吐いてってなんで同じくだりやってんねん!」

留久子「ぷはーー。ハァハァ。あの・・ビリケンさんがおる!ビリケンさんがおるねん!」

山さん「ビリケンさんがおる。そんなことないやろう。あ!分かったフリやろう。フリ!留久子ちゃんボケ過ぎやで。」

浜井「おはようございます。山さん。」

留久子「ホンマやって!おるねんってー!」

山さんは電話の受話器を外し、浜井に話しかける。

山さん「おい浜井!ビリケンさんがおるって留久子ちゃんが。」

浜井「はあ?ボケですか?」

山さん「スベッてるけど。ボケやわ!」

浜井「まーとりあえず行きますか。」

山さん「行くんかい!」

浜井「どうせ暇じゃないですか。」

山さん「何ゆうてんねん!敏腕刑事ビンワンデカやぞ。」

浜井「ビンカンデカですか。」

と言って浜井は山さんの乳首を触る。

山さん「あーん。あーん♡もうダメ・・・・・って何をしとんねん!」

浜井「こっちのセリフや!」

ビクッ!・・・・・・・

その時、山さんと浜井は後ろから感じる恐ろしい妖気にビクッとした。

振りかえると、そこには眼光が開ききった婦女子警官の三戸がいた。

山さん「なんや・・・三戸・・・・」

浜井「山さん。ヤバッイす。早く行きましょう。」

山さん「おう・・・そうやなぁ・・じゃあ留久子ちゃん今から行くでなあ!」

ブツーン ツーツーツーツー

と急いで電話切って、三戸の横をすり抜け山さんと浜井は逃げ出した。

すり抜けると、三戸は2人の方に急に振りかえった。まさにホラーのような動きだった。

立ち去る2人の後ろ姿を見続け、口から舌をだしニヤリと笑った。


現場に到着する山さんと浜井

山さん浜井「えーー!」

山さんと浜井。ビリケンさんを見て、いることに気付き、あっけにとられる山さん

浜井「ビリケンさんがおるやん!おるやないかい!・・ねえ山さん!山さん!」

山さんはびっくりして声がでない。そんな山さんを呼びながら肩をたたく浜井

山さん「あ・・・・いた・・・いた・・・」

浜井「フリやないやん。これ山さん解決ですよ解決!」

そう言いながら山さんの肩をたたく浜井。

山さん「痛い痛い。痛いって!!何回やってるねんこのくだり!」

怒り口調で浜井の手を払う山さん。

留久子「そうなんですよ。刑事さん何でですか。」

敏子「早う理由を教えてください!」

山さん「いやいや俺が知ってるわけないし・・・・落語みゅーじあむに聞きに行こう。」


落語みゅーじあむに行くと知らないおじさんがいた。名札には館長と書いてある。

館長「いらしゃいませ。」

留久子「昨日までここにいた人はどうしました。」

館長「あーあの人なら昨日やめました。」

敏子「何―!」

山さん「やめた・・・」

浜井「これもしかしてだまされた系ですかね。」

留久子「じゃあじゃあ、なんでビリケンさんがおるんですか。」

館長「あー今日から戻ってますね。」

敏子「戻ってる・・・」

ビリケンさんの前に作業服を着た人が現れた。

館長「あーあの人、あの人ビリケンさんの管理している人ですよ。話を聞いてみたらどうですか?」


そういって担当に話を聞くため4人は来た。

敏子「ちょっとすいません。このビリケンさんいなかったのになんでおるんですか?」

担当の人「あー汚れてたんで業者に出してたんですよ!」

ドカーン!

ズッコける4人。町の人も、出演者全員。

留久子「どうなってるねん!」

敏子「ホンマや!」

留久子「もうええわ!」

留久子敏子山さん浜井「ご盛況どうもありがとうございました。」

深々と礼をする4人であった。

チャンチャン


FIN


https://www.youtube.com/watch?v=5yJXV1ki3e8


https://www.youtube.com/watch?v=5yJXV1ki3e8

主題歌もどうぞ!

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