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姉さん! の巻

留久子と敏子はまたも落語みゅーじあむに戻ってくる。

みゅーじあむの人「なるほど。実はまーこれは間違いないやろうっていう容疑者がいるんねん。」

留久子「なんやほんまか。これだけ空振りばかりやから、もう信用あらへんで。」

敏子「ホンマや!」

みゅーじあむの人「昨夜1時ごろ、5人組の暴力団がおったんねん。その中の一番偉そうにしとった男が盗もうとか言っとったわ。」

留久子「ホンマかそれ!じゃあそいつらが犯人ちゃうか。」

敏子「確かにそれは怪しいな。」

みゅーじあむの人「そうや。実は今日、難波にある港で、中国人マフィアと日本の暴力団との間で取引が行われる。そこに行けばそいつらに会えるわ。ただし危ないところだから気をつけなあかんで。」

留久子「マフィア・・・・めっちゃおいしいそうやん!」

みゅーじあむの人「それはマフィンやろう。じゃなくてマフィア。」

敏子「マフィアスポーツ?」

みゅーじあむの人「マキタスポーツや!」

留久子「マフィア!(英語の発音ぽく言う) ブルゾンるくこです。」

みゅーじあむの人「ファビュラス! ブルゾンちえみですやろ。それ!」

そうすると背の高いイケメン男がでてきて、留久子と敏子の両隣りにつく

みゅーじあむの人「えー何なに?何が起こってる?」

留久子敏子「あー女に呼ばれてよかった!」

音楽が流れ出す♪

留久子「どうも効率的な仕事ぶり、充実した私生活。キャリアウーマンです。」

敏子「独り身で寂しいキャリアウーマンのみんな。自分から狩りにでないと男できないと思ってない。フゥ(鼻笑)。」

留久子「じゃあ質問です。花は自分からミツバチを探しに行きますか?・・・・(首を振る)」

音楽が止まり。

敏子「探さない・・・」

留久子敏子「待つの!♡」

・・・・・

みゅーじあむの人「何してんの!ブルゾンちえみ今関係ないし!」

まだ決め顔して、男を横にはびらす留久子敏子

みゅーじあむの人「とにかく。お兄さんたち、いいから帰って!。」

帰っていくイケメン

みゅーじあむの人「まったく意味がわからない。どこから来たんだろうあの人たち。」

敏子「35億」

留久子「35億」

まだ小声行っている留久子敏子


敏子「じゃあ刑事さんに連絡して、今夜行くよ留久子!」

留久子「100点!」と指を鳴らしながら言っている

みゅーじあむの人「なんの100点や!」


難波の港。夜。あたりは静まりかえっていた。

留久子と敏子と山さんと浜井は来ていた。

その4人から少し離れたところで警察隊が準備している。

浜井はノリノリであった。

浜井「山さん。これは大きい山ですよ。中国人マフィアと日本の暴力団との取引。これを検挙すれば、僕も山さんも大出世間違いなしですよ。」

山さん「そうなの・・・」

浜井「山さん。一応各所には連絡しておきました。取引の実態がわかったら、山さんの合図で一斉に警察隊が突入します。それでジ!エンド!です。いや~燃えてきましたね。」

留久子「これでビリケンさん取り戻せるかな。」

敏子「ホンマや!」

浜井「とにかくここは僕と山さんにまかせて2人は帰りなさい。こんな危険なところに女子高校生がいたらあかん。」

留久子「いやだし。」

敏子「とにかくとっ捕まえな、気が済まんから」

浜井「コラ!わがまま言ったらあかん!ねえ山さん」

しかしいやだと暴れ出す。

山さん「まーいいじゃないか。浜井。」

留久子「お?」

敏子「マジで」

浜井「いいんすか山さん?こんな危険なとこ。責任問題になりますよ。」

山さん「大丈夫。俺が責任をとるから。」

留久子「イエーイやったー!」

敏子「山さんかっこいい!」

山さん「いやいや(照れる)」

浜井「山さん分かって言ってます。若い子にいいように思われたいだけやないすっか。」

山さん「そのかわり、私たちからは絶対に離れてはいけないよ。」

留久子「分かりました隊長!」

敏子「了解いたしました!」

山さん「うんうん」

浜井「ホンマにいいんすか・・・」


山さん「よし行動開始だ!」

留久子敏子「オー!」

浜井「よし検挙するぞ!」

そういって、4人はある倉庫に入っていく。

息をひそめ、ゆっくりと。

中では中国人マフィアのボスと日本の暴力団の舎弟頭がつくえを挟んで座っている。ボスの周りには中国人マフィア4人と舎弟頭の周りには4人の組員が立っていた。

留久子たちは物陰に隠れてみている。

ボス「アーチャンヅュオンラーワンランテイチビンラン。」

あっているのかどうかわからない、広東語のような言葉をしゃべっている。多分合っていないと思われる。

留久子「何言うてるかわからへん。」

敏子「ホンマや!」

舎弟頭「もう少し譲歩してもらいたいな。」

浜井「通じるかい!」

そう言うと、マフィアの1人がボスに耳打ちする。

ボスはうなずき話しだした。

ボス「ジャンチンライボントイニイラー、シャンライシェンムーニイファイ。」

舎弟頭「それじゃ話と違うやないか。」

敏子「おかしな会話成立!」

そう言うとマフィアの1人がボスに耳打ちする。そうするとマフィアのボスが立ちあがり怒りはじめた。

ボス「オータイヤーオニギリタベタイナ」

敏子「おにぎり食べたいな言ってへん」

留久子「ちゃうやろ怒ってんねや。」

そうしたら舎弟頭も起こりはじめ

舎弟頭「このやろう!テメー取引どうでもいいや殺してやる!」

そういってマフィアと暴力団がつかみ合いを始めた。その時

「やめときや!」

と入口の方から、女性と言うより女の子の声が聞こえた。そこには高校生かもしかしたら中学生が着物というより浴衣を着た女の子がいた。

留久子「えー女の子やん」

浜井「あかんこれは山さん助けに入らないと危ないですよ。」

そっちをにらむ暴力団全員が

暴力団全員「姉さん!」と言って頭を下げた。

ズッコける4人とマフィア

・・・・・・

山さん「姉さん?」

敏子「どうみても姉さんちゃうやろう!」

浜井「中学生ちゃいますか。」

留久子「どうなってんねや?」

姉さんは極妻の岩下志麻のような話し方で話し始めた。

姉さん「あんたらおやじから言われてる大切な取引や!一時の感情でオジャンにしてもうたらあかん。」

そう言って取引の場所に歩いていく。カランカランと下駄をならしながら。

舎弟頭「へーい。すいません姉さん。」

姉さんはマフィアの方を見て

姉さん「すまんかったの。もう一度、取引、仕切り直さしてもらってもええかのう」

そう言われると、マフィアの1人がボスに耳打ちしてボスは椅子に座りなおした。

それを見ると姉さんが椅子に座った。

姉さん「そちらのええ値でかまわん。」

舎弟頭「しかしそれじゃ姉さん。家のもうけが・・」

どーん!姉さんが裏拳を舎弟頭にくらわすと、舎弟頭は10mぐらいふっとんだ。

留久子「めちゃつよー」

敏子「ホンマや!」

浜井「どんな力やねん。」

山さん「砲丸投げで、オリンピック金メダルとれるな!」

しーん。山さんは留久子と敏子と浜井からしらけた目で見られた。

姉さん「商売はウィンウィンや。ウィンウィンにならへんかったら商売にならへん。」

ウィンウィンと言うところで、ピースの形にして指を2回曲げた。

姉さん「お前のようなやり方ではバブルもハジけてまうわ。懐かしいのー。・・・・・・・

佐々岡も天国でよろこんどるわ。」

浜井「何歳や自分!」

留久子「おったまげー!」

姉さん「それでどうや?」

マフィアの1人はボスに耳打ちした。そうするとボスは笑顔になり

ボス「アーシェイシェイ。シェイシェイシェイシェイ。」

と喜びなら、立ちあがりボスと姉さんは握手した。

舎弟1「お時間でーす」

と言って舎弟はボスを、アイドルの握手会のはがしのようにはがした。

舎弟2「アイドルの握手会ちゃうわ!」

そしてボスは帰っていた。

その後、組員の1人がアタッシュケースを3つぐらいに持ってきて中を開けた。そこには何千万ものお金が入っている。マフィアの方もアタッシュケースを3つぐらい持ってきた。そこにはなにやらあやしげな粉が入っていた。

それを見た浜井は

浜井「あ・・・あれは間違いない違法薬物です!山さん。早く突撃の指示を!」

そして姉さんは、アタッシュケースの中身の薬を確認し出口に向かって歩き出した。その後ろに顔がはれた舎弟頭が続いた。

敏子「帰ってしまうで。はようとめた方がええちゃう。」

留久子「ビリケンさんの話し聞かんと。」

浜井「そうですよ山さん。今がチャンスですよ。山さん。」

山さん「そうやな。話しかけるか?」

浜井「いやいや突撃の指示でしょう!何を言うてるんですか!」

しかし山さんは何も気づいていない。

出口に向かう姉さんが「あぁ」と言いながら足を止め振りかえり、舎弟頭を見た。

姉さん「あんた。大阪中のビリケンさんを回ってきたのか?」

舎弟頭「はい回ってきました。」

姉さん「まーええけど。取引は成功したから。私がやけどな!」

舎弟頭「ホンマすいません。」

姉さん「あんたもしかしてビリケンさんを盗もうとか思ってへんやろうな。」

舎弟頭は少しギクッとした。

それを見つめ、聞き耳を立てる留久子たち。

留久子の耳はサル耳に。敏子の耳はロバの耳に。

山さんの耳と鼻がゾウになっている。

姉さん「前、私に大阪中のビリケン回ってこいと言われた奴が、そんなことしたやつがおったなあ。まー難波の海に埋めてやったわ。」

舎弟たちみんながビクビクする。

姉さん「ルールは守らなあかん。そうじゃなきゃ神様も願いはかなえてくれへんからなあ・・・ハハハハハハ。」

そう言って姉さんは笑いながら出て行った。

ビビる舎弟たち。

舎弟2「よかったですね。盗まなくて。首が繋がりましたね兄貴」

舎弟頭「ばかやろう。俺がそんな事するか!」

そう行って出て行った。

それを聞いてた留久子たちは。

留久子「話を聞いてると違うねんかな?」

敏子「確かにそんな感じやな。」

山さん「あんな姉さんや。その下にいる舎弟たちもそんな事はできんやろう。あいつは白だなあ。」

留久子「なんや・・またはずれかいな。」

敏子「ホンマや!」

そう言ってる横で、山さんの服を引っ張って突撃をずっと言っている浜井。

山さん「なんや!浜井!」

浜井「山さん。早く突撃の指示を。今ちょうど取引の最中です。」

山さん「なにゆうてんねん。外れやったやろうが!」

留久子「ホンマ悲しいわ。なんやんねん浜井さんだけわけのわからんこというて」

敏子「もう帰りましょう。」

山さん「そうやな撤収やわ。」

浜井「何を言うてるんですか。今あそこで間違いなく取引が!」

山さん「何をゆうてるんや!留久子ちゃんと敏子ちゃんの気持ちを考え!」

敏子「ホンマや!」

留久子「なんやこっちはへこんでるってゆうのに!グスン・・」

と言って泣きだす留久子

敏子「ほら!留久子が泣いちゃったやん。どれだけ留久子がビリケンさんを大事にしてるのか分かってんねか。ホンマにデリカシーがない人やわ!」

浜井「いやいやそういうことじゃなくて」

山さん「撤収や。」

山さんはトランシバーで警察隊に指示をだす。

山さん「警察隊の皆さん御苦労さまでした。撤収をお願いします。」

浜井「いやいやおかしいでしょう。今そこで取引が・・・」

留久子敏子山さん「やかましいわ!」

浜井「うそーーー!」


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