ころもちゃんに会いたいの♥ の巻
そしてまた池田市に戻ってきた4人は落語みゅーじあむに向かい、あの目撃者に話を聞きに行く。そうするとまた新たな容疑者が浮かび上がった。
みゅーじあむの人「夜の11時ぐらいに髭面で、服が破けた男がビリケンさんのところにいてな、あれは間違いなく貧乏人やで。」
留久子「貧乏人!じゃあお金持ちになりたくてビリケンさんを盗んだんちゃうか。」
浜井「いや~別にそうとは限らんやろう。」
敏子「ホンマや!絶対そうや!間違いないわ!」
留久子敏子「逮捕!逮捕!逮捕!逮捕!逮捕!」
浜井「だから逮捕できへんねん!」
次の日、4人は新世界のあたりを歩いていた。
そこで、あのみゅーじあむの人が話していた髭面の男をみつけた。
浜井「いましたね。山さん。話聞きますか?」
留久子「よし!あのおっちゃん!とっちめなあかん。」
敏子「ホンマや!よし捕まえよう!」
山さん「またんか。もしかするとしっぽを出すかもしれへん。後をつけるぞ!」
浜井「なるほど!さすがは山さんです。後をつけましょう!」
留久子「わかった!」
後をつけていると、まずは通天閣のほうをめざして歩いていた。
留久子「いったいどこにいくねやろう?」
浜井「通天閣のほうに向かっているな」
敏子「通天閣?もしかして・・」
留久子「ビリケンさんか!」
浜井「これは山さんの読みがあってるかもしれませんね。」
山さん「俺を誰だと思ってんねん!難事件を数多く解決した山さんだぞ!」
留久子「そうなん山さん。なんかかっこいいな!」
敏子「ホンマや!」
浜井「ちゃうねん。全部運がいいだけや!」
袖をつかみカッコよく決める山さん。
山さん「山さんだぞ」
浜井「斎藤だぞやろそれ!」
そうやって後をつけていると、変なおっさんにぶつかった。
そのおっさんはこっちに向かって怒ってきた。
おっさん「何しちょうねん。たわけばかやろううんうん」
敏子「何ゆうてるかわからへん」
なんやと言わんばかりにいろいろと言ってくる変なおっさん。
留久子「あかん!はよういかんと髭面のおっさん、みのがすで!」
敏子「ホンマや!」
やばいと思った浜井は警察手帳をだしておっさんに見せた。
浜井「おっさんこっちは警察や!あんまり妨害するなあ!おっさんわかるやろ!」
おっさん「なにゆういてんねん。国家権力振りかざしよって わんあんなん・・」
とまた何か叫び出す。
留久子「なんかめっちゃ怖いわ!」
敏子「あかんこれ、髭面行ってまう!」
浜井はすかざす厳しめの声で
浜井「おっさん逮捕するで!」
そうすると大人しくなるおっさん
おっさん「こりゃえらすんません。」
そして変なおっさんと別れ、髭面の後を追っていると、途中で裏通りに入っていき、その裏通りにある雑居ビルに入っていた。
留久子「なんかあのビルに入ってたで。」
敏子「なんやろここ。」
山さん「ここはもしかするとやつのアジトの可能性もある。危ないから2人はここで待っていてくれ。」
留久子「なんでや。私も行くで!」
山さん「あかん。ここからは刑事に任せるんだ。」
浜井「そうやで。ここは任してくれ!」
留久子「なんやつまらんのーわかったわ待ってるわ。」
山さん「じゃあ山さんがスパッと解決してくるから。」
敏子「おー期待してるで!」
留久子「よー山さん!」
タタタ(歌舞伎のような音)
かっこいいようなかっこ悪いポーズをとる山さん
浜井「なんやこれ!」
そういって刑事2人はビルの中に入っていた。
エレベーターの前にいた髭面はエレベーターが開いて上にあがっていた。
エレベーターは5階で停まった
浜井「5階みたいですね。」
山さん「よし行くか!」
浜井「はい!」
そう言って戻ってきたエレベーターに乗り、5階を押した。
そして5階に到着 チン
山さん「よし!覚悟はいいか浜井!」
浜井「はい!準備万端です!」
山さん「よしいくぞー!」
扉があき、2人は突撃していった。
なぜかハリウッドなみのスローモーション映像だ。
ダッ・・・タ・・・タ・・・・・・・・グワン・・・・・(走る効果音が響く)
すると中から黒ずくめの男が出てきた。
うおーと叫びながら突撃する2人
店員「いらっしゃいませ!」
といって深く礼をする黒ずくめの男。
2人はびっくりして立ち止まる。
驚いて目が点だ。
看板には《ヘルス天国倶楽部》と書いてある。
ここはどうやら風俗のようだ。
案内されるまま2人は店内に入ると、髭面の男が一番奥に座っている。
一番手前の席に座る2人。
髭面の男をみつめる浜井
店員「いらっしゃいませ。当店は初めてですか?」
山さん「はい。初めてです。」
浜井「え・・」
捜査で来てるのに客になってしまっている山さんにあっけにとられる。
店員「今ご案内可能な女の子はこの2人になっています。」
そうすると、赤い色の水着を着た「ころも」と書かれたかわいい女の子と白い下着姿の「たまこ」と書かれたあまり可愛くない年増の女の写真をだされた。山さんは受け取り物色する。可愛い子写真を見て満足そうにうなずき、可愛くない方を見てしかめっ面になった。
そうすると別の店員が
店員「それではお客様ご案内です。」
と髭面のおっさんに言っている。髭面の男はカーテンの前に立った。
店員「それでは女の子、カーテンの向う側におります。本番行為、女の子嫌がる行為は即プレー中止になりますのでお願いします。それではいってらっしゃい!」
カーテンをあけると髭面のおっさんは満面の笑みを浮かべ、中からは女の子の声がする。
天使「あーコッパさん♡また来てくれたんや♡天使はとっても嬉しいよ♡」
天使ちゃんからハートのビームが発射されると、髭面の男は心を打たれ鼻下を伸ばした。
それを見ていた浜井は、なやんやこれと思い、少し正気をなくしていたが、すぐ戻り
浜井「山さんターゲット動きましたよ。山さん!」
山さんは写真に夢中でそれどころじゃない。
店員「どうですか?お客様」
山さん「う~んそうだね♡」
とかわいい子の写真を見て鼻下を伸ばしている。
浜井「山さん。ここは聞き込みをした方がいいですよね?」
山さん「うん・・そうだね・・・う~ん~」
山さんは写真に夢中で返事が適当であった。
浜井「私こういうもんだが。」
と言って警察手帳を出す。そうすると店員の目の色が変わる。
その頃、外ではビルの陰で留久子と敏子が待っている。
留久子「まだかいな遅いな。」
敏子「ホンマや!」
留久子「やっぱりアジトだったのかな」
敏子「もしかして銃撃戦とか・・」
留久子「あちょ~とか言って格闘しているのか・・」
2人の頭の中では、山さんと浜井が銃撃戦をしたり、アクションをしている姿が浮かんでいた。浜井はかっこよく銃をうち、山さんはジャンプして相手に回し蹴りを喰らわしている・・・
しかし、実際の山さんはかわいい女の子の写真に夢中だ。
浜井「先程のお客さんはだれですか?」
店員「先程のお客様はうちの常連で、日頃は大変まじめな方だそうです。うちによく来ている常連さんに同じ職場の方がいるんですが、大変まじめで天使ちゃんに会いに来ることが楽しみなようです。あの方が何が事件を起こすなんてありえませんよ。家と職場の行ったり来たりしかしないような人だと聞いてますんで。」
浜井「では、3日前池田市のほんまち通りのビリケンさんのところにいたことは?」
店員「それならうちの姉妹店がその通りの裏にありますので、そこに行っていたのでしょう。天使ちゃんがその日はそちらに出勤していた日で、ご予約も頂いていましたので間違いありません。」
浜井「そういうことですか。山さん、白ですね。」
山さん「白。白のブラの子はないでしょう。じゃあこっちの赤い水着のころもちゃんをお願いします。」
と言って店員さんに写真を渡した。
浜井「何を言ってるんですか山さん!こっちは仕事で来てるんですから。帰りますよ。」
そういって山さんを引っ張って浜井は外に出て行った。
山さん「ちょちょちょっと・・・・ころもちゃーーん!」
山さんはまだ未練があるようで、名前を呼び続けている。
外に行くと。待っている2人。山さんはころもちゃんで想像をふくらましていたのか鼻血をだしている。それを見た、留久子と敏子は
留久子「うわーやっぱり戦ってたんやな!」
敏子「ふぉ~あちょー!!」
とブルースリーの真似をする敏子。
山さん「ころもちゃーん・・・」
浜井から事情を聞いた留久子と敏子はいろんな意味で肩を落とす。
留久子「まだはずれかいや・・・」
敏子「ホンマや!」
浜井「またイチからやり直しやな・・・ねえ・・山さん・・」
山さん「ころもちゃーーん・・・」
浜井留久子敏子「まだ言ってるんかい!」