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第四話 盗賊団との戦い

 そして街道沿いを歩いていると一本の矢が飛んでくる。

 俺はそれを掴むとなんだこれと思いながら飛んできた方を見る。

 すると木の枝に人が乗って弓を構えていた。


 なんだこいつらは。


 いつの間にか周りにぞろぞろと男たちが周りを囲んでいた。

 数は十五。


 どうやら盗賊のようだ。

 マップ探査はしてなかったのでうっかりしていた。

 今度から気をつけよう。


「ビャブリアドルマデア!」


 何か言ってるが意味が分からない。


「ゴルゴジーラガラバンダ!」


《言語解析度100パーセント完了しました》


 おっやった今ので完了したのか。


《自動翻訳を開始します》


 すると盗賊の言っていることが理解できた。


「おらおらさっさと有り金と持ち物全部おいていけや!」


「命が惜しいのなら俺達の言うことを聞きやがれ!」


「さっきから無視しやがってまさか言葉がわからないとかじゃないだろうな?」


「いやいやわかるよたった今からな」


「じゃあ素直に言うことを聞きやがれ」


「嫌だね」


「言うとおりにしたほうがいいよ」


 エルフ少女が助言する。

 そう言えばこの少女とも意志疎通が出来るようになったのか。

 俺はエルフ少女を守りながら戦わないといけないようだ。


「いいか俺としっかり手を握っていろよ絶対離すなよ」


「うん!」


 エルフ少女はにこりと笑い手をぎゅっと握った。

 俺は念のために素手で戦う。

 まあ超能力があるからな大丈夫だ。


 盗賊たちはそれぞれ剣や曲刀とか斧とか槍とかさっきみたいに弓をもっているやつらがいる。

 そいつらがまず三人がかりで突撃してきた。


 俺はサイコバリアを展開する。

 盗賊たちの剣とかをこれで防ぐ。

 盗賊たちは何が起こったのかわからないのか見えないバリアを壊そうと奮起している。

 だがそんなことをしているあいだに俺はサイコキネシスで奴らを拘束する。

 そのまま宙に浮かせて木に物凄い速度でぶつける。


 すると盗賊団もとんでもないことが起きているのを察したのかこんなことを呟く。


「なっなっ……まさか無詠唱で……ひっ化け物いや神族かまさかこんなところにいるわけが……」


 何言ってるんだこいつらは?

 神族だって神様でもいるのか。


 エルフ少女は黙っている。


 でも俺の顔をじっと見ている。

 まあとりあえずこいつらを倒すことが先決だ。

 俺はサイコキネシスで盗賊たちをブン投げる。


 サイコカッターで胴を斬り飛ばす。

 すると開始五分でもう残りの盗賊は三人だけになった。


 たぶん真ん中の体の大きい髭面の男あいつが盗賊団の首領だろう。

 周りはお供だろうかたぶんこの中でかなりの実力者だ。

 俺はエルフ少女を離して遠くの木の付け根にそっとサイコキネシスで移動させる。

 そして普通より刀身が長いサイガソードを抜いて構える。


 俺はそのまま盗賊のドンらしき奴と相対する。


「くそっまさか弱そうな華奢な冒険者らしき男とエルフの子供だけなら何とかなると思ったのにな。しかしここで引いたら仲間のためにもならねえからな死んでもらうぞ」


「ぬかせ!」


 俺はサイガソードでソニックブレイドを繰り出す。

 するとなかなかの実力者なのかそれを躱す首領の盗賊。

 そのま盗賊の首領の男は斧を振りかぶり俺に迫る。


 俺はそれをサイガソードで受け止める。

 別にバリアで受け止めても良かったがなんとなく。

 そうして他の二人も剣で俺に攻撃してくる。

 無駄だサイコキネシスで二人を吹っ飛ばす。

 そのまま腕を捻り折る。


「ぐわあああああああああああ!」


「ぎゃあああああああああああ!」


「おっお前ら貴様神力なんていう卑怯な手を使うなんて神族めえ!」


「止めだ! 喰らえ!」


 俺はサイガソードを思いっきり振りぬく。

 そして盗賊の首領の左腰から右肩まで剣が豆腐でも切ったかのような感触で通り抜ける。

 そのまま盗賊の首領は絶命した。


 残りの二人も木に押さえつけながらそのまま斬り殺した。

 だがやってしまった後に後悔した。

 そうここには俺だけではなくエルフ少女もいるのだと。

 子供に残酷な場面を見せてしまった。


 どうしよう。


 しかしそんな心配も杞憂に終わった。

 エルフ少女がすぐに戦闘が終わると俺に近づいてきて「大丈夫怪我無い!」と心配そうにしてくる。


 そして「強いいんだね……えっと名前……」と尋ねてくる。


「俺は進動数基だ」


「シンドウ……カズキ……カズキ! 私はエリスタル・アターニャ! エリーって呼んで」


 お互い自己紹介が終わるとなんだがお腹が空いたのでここをさっさと離れてご飯にしようと思う。


 ツナマヨのおにぎりとから揚げとポテトサラダでいいかな。

 俺はテクノロジーボックスからそれらを出すとエリーがこう言った。


「そう言えばカズキはアイテムボックス持ちなんだね」


「ああっそうだな」


 この世界でもそういうスキルはあるのかと聞くと稀だが有るとか。

 希少なスキルなので代用のアイテムボックス機能のあるバックとかで代用するとか普通は。


「そういうことも知らないのカズキ。もしかして服装も変だし流星人なの?」


「流星人?」


「お空から稀に来る人たちのことの俗称だよ」


 宇宙人みたいなもんか。


「そうだなその流星人かもしれないな俺は」


「お腹空いたね」


「そうだな飯にするか」


 そうして俺達は森の木陰で少し早い晩御飯をとる。

 そう言えば村はまだなのかな。


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