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種族の進化 俺だけが持つ力  作者: 左が父で右が祖父
3/5

ゴブリンの制御なんて出来る訳がない

主人公の名前考えてないな。

敢えてこのまま無名にしようかな。

無名の迷宮主。

ゴブリン達から見たら無名の我らが王。

いいんじゃない?


あれから2週間経った。

あの時は確かゴブリン達が死んだと思ってどうしようか本気で悩んでいったんだっけ?


それが今じゃあ。


と俺は目の前のゴブリン達に身を向ける。

相変わらず繁殖に励んでいる2匹。その雌から産まれた50匹のゴブリン。其の内40匹はもう2mの大きさになり最初の5匹に先導されて狩に行っている。狩るのはあの猪擬きや大きな捻れた二つの角を持つ鹿、大きな狼など後は小動物を狩っていた。残りの10匹は子供でそのうち3匹は雌だ。まだ子供でこれからの繁殖の為に大切に育てて行きたい。他の7匹は雄の子供だ。


もうね。色々と突っ込みたい。

まずあの2匹の雄と雌。お前ら毎日ずっとやってるけど性器大丈夫なの?幾ら何でも盛り過ぎだろ。なんか男としてというか生物として負けたわ。腹上死してしまえ。

そして2週間で50匹産むのも可笑しい。流石は説明に繁殖力が高いと書いてあっただけはある。因みに赤ちゃんから3日で2m級になった。意味がわからない。


それに5匹のゴブリンも可笑しい。

なんでお前らもう老兵の様な貫禄のある表情と態度取ってんだ。お前ら生後2週間だぞ?

なんで歴戦の猛者の様なオーラを出しながら歩いてんだ。少しビビったわ。今では1匹であの猪倒せてるみたいだし。


実はあの時から今までこの5匹のゴブリンのステータスを見ていない。何をしていたかと言うと周辺の散策だ。頭の中にマッピングする為でもあるんだが本当の理由は外に出たい。お日様に当たりたい。ただそれだけがしたかった。勿論1人ではなくあの5匹のうち3匹を連れて回っていた。そして残りの2匹が産まれて狩にいける様になったゴブリン達を連れて狩に行く。これを毎日ローテーションで交代しながらしていた。

だが、40匹の引率となると2匹では厳しそうなのでこれからは5匹にで回って貰う事にする。

そこで、今まで見ていなかったステータスを見ようと思う。此奴ら前まで俺と同じくらいだったのに個体差はあるけど平均して2m位あるからな。絶対に何か習得しただろ。

まぁ見るのはあの時に最初に見たゴブリンでいいだろう。


「ステータスオープン」

ゴブリン レベル15


種族『ゴブリン』レベル4


固有スキル(強者の道(ジャガノロード)) (強靭な肉体)(強者の威圧)(強靭な肉体II)


特殊スキル 『怪力』 『高速思考』 『自然治癒上昇・高』『身体能力上昇・高』 『仲間を呼ぶ咆哮・ゴブリン』『指揮する者』


通常スキル 『悪足掻き』 『投擲・石』 『気配察知・魔獣』 『咆哮・ゴブリン』 『隠密』



固有スキル

(強者の威圧)・・・固有スキル(強者の道(ジャガノロード))により習得。敵対した相手の行動力を大幅に制限する。効果はレベルの差により変動する。被弾によるよろめきを軽減する。


(強靭な肉体)・・・固有スキル(強者の道(ジャガノロード))により習得。取得済みの『自然治癒上昇』『身体能力上昇』をワンランクあげる。



特殊スキル

『高速思考』・・・自身の知的能力を上げる事ができる。なお能力値は個体、種族によって変動する。


『指揮する者』・・・指揮下にある同族達の連携力、士気を上げる。



通常スキル

『隠密』・・・自身の気配を完全に遮断する事ができる。特定のスキルで看破する事が出来るが個体のレベルに差がある程成功率が下がる。



なんというお前強くね?他のゴブリンもステータスを見たがお前が特に強いわ。

指揮官でスキルに『隠密』があるとか理想的過ぎるだろ。見つからないから冷静に指示できるだろうし。

まぁスキルを見てこいつはこそこそしずに、堂々と殺しにくるだろうな。だってこの体格ですし。筋肉ムキムキやし。鋭い殺意に満ちた目付きだし。

これに比べたら俺のスキルなんて。

いや、虚しい。この話はここで終わろう。


取り敢えず此奴らにまた、狩りに行かせた。1匹の古参のゴブリンにつき8匹のゴブリンを付けて計5組に分かれての狩りだ。これで更に狩りの効率が上がるだろう。

ゴブリン達が外に出て行った。




話が変わるが俺はそろそろ違う魔物を召喚しようかと思っている。

それには理由があって、なんと水晶の魔力がたいぶ溜まって来たからだ。

まさかと思ったがゴブリン達が狩ってきた魔物達の骨を水晶に近付けたら骨は粉みたい分子になり水晶に吸収されていった。

それを確認してから水晶を調べてみると。


水晶ランクF・・・Gランクより魔力を多く貯めれる様になった。

320/600



この様に凄く増えていた。

初めて見たときはビックリしたものだ。ランクは上がるは魔力が320まで増えるわで。

勿論、魔力になると分かったら骨だけでは無く肉がついた状態の魔物も吸収させた。特にあの猪擬き。あれを吸収すると150まで増えた。やっぱり見かけ通り強敵みたいだったな。


それにゴブリン達も増えて来たし、あのまま放置すればいいだろう。というか迷宮の周辺にゴブリンの集落を作ってカモフラージュしようかなと思っている。これで表面上はゴブリンの集落となる。そうすれば時間稼ぎにもなるし、もしゴブリン達がやられても気付かれずに済むかもしれない。悪い事は無いはずだ。


などと考えながら魔物召喚欄を見てみると召喚できる魔物が増えていた。



魔物召喚


ゴーレム・・・魔力で稼働する魔導兵器。本体である魔晶が周囲の魔力を吸収してその環境に応じた物質で身体を構築する。主に土のゴーレムが多いが木や金属。水や炎で構築する事もある。魔力30


スライム・・・魔核を本体とする。ゼリー状の魔物。ゼリー状の魔力膜は衝撃、斬撃に非常に強く。物理では倒しにくいと言われている。しかし、魔法に弱くゼリー状の魔力膜を簡単に貫通する。魔力30


ゾンビ・・・死体に負の魔力が付着する事で誕生するアンデット。身体は脆いが力が強く殺した動物を同じゾンビにする。性能は生前の本人に依存するし、常に負の魔力を周囲に分散しアンデット系の魔物が誕生しやすい環境を作る。魔力25



新しくこの3体が増えていた。

ゴーレムは良さそうだね。餌も必要なそうだから狩ってきた魔物をすべて水晶に回せる。ゴブリンと比べたら15倍も魔力取られるけどそれを差し引いても魅力的だ。まぁここで召喚するから土のゴーレムなんだろうけどね。でも王道で悪く無い。損傷しても土があるんだから簡単に治るだろうし。治るよね?治れよ!

それに比べたらスライムとゾンビは何というかまだ必要ないように思える。まだゴブリンしか出ていないのに物理特化のスライムは選ぶのに躊躇してしまう。物理に強いのはいいけど魔法系に弱かったらもし魔法系が来たら無残にやられてしまう。魔力も馬鹿にならない程掛かるのだ。もう少し魔物が充実してからの方がいいと思う。

そしてゾンビだが、説明欄の『常に負の魔力を周囲に分散しアンデット系の魔物が誕生しやすい環境を作る。』これが心配だ。てか、嫌な予感しかしない。どっかの都市みたいにバイオハザードになっても困るし。これは辞めておきたい。てかコントロール出来る自信がない。

以上の理由から1番癖のないゴーレムを召喚しようと思う。

先ずは1体だけ。


「ゴーレム召喚」


ゴブリンの時とは違い、暗く赤い魔法陣が現れた。相変わらず魔法陣の周りに訳の分からない文字が描かれてる。魔法陣が光ると文字が回転し始めて、そこから青い石が出て来た。


えっ?あ、あれ?


ゴーレムが来るんじゃないの?なんで石?と考えていたら青い石が光り始め周囲の魔力を集めていっている。


もしかして、今から身体を構築するのか?


俺の疑問に答える様に魔力を青い石を土がどんどん覆い被さって行く。

そして、それは跪きついている状態の人型になった。


「これがゴーレムか。」


なんか最近自分の声を聞いてなかったから召喚の時もだけど少し違和感があるな。

まぁいい。さっそくステータスを見よう。


俺はゴーレムがゆっくりと立ち上がり俺の見つめているのを感じながらゴーレムの性能にワクワクしていた。


「ステータスオープン」


ゴーレム レベル1


種族 『ゴーレム』レベル1


固有スキル(古代の叡智(エイシェン=ソビィア)


特殊スキル 『自己再生』 『魔力探知・ゴーレム』 『魔力吸収・小』


通常スキル 『魔法・土属性』 『肉体変形・ゴーレム』




種族

『ゴーレム』・・・魔晶の魔力で稼働する魔導兵器。周囲の魔力を吸収し、その環境に応じた物質で身体を構築する。物質によって能力が変わるので同じ魔物の中でも対処方が異なる珍しい魔物。


固有スキル(古代の叡智(エイシェン=ソビィア))・・・迷宮主迷宮主の固有スキル『 種族の進化』により進化条件(古代の叡智(エイシェン=ソビィア))を習得。一定の魔力を吸収させる事によりレベルが上がる。レベルが上がる度に固有スキルを習得できる。0/500


特殊スキル

『自己再生』・・・己の魔力を消費する事で身体を再生する事が出来る。消費する魔力は損傷に応じて変わる。


『魔力探知・ゴーレム』・・・魔法または生物が僅かに発する魔力を探知する事が出来る。魔力探知系でも高位のスキルに値する。


『魔力吸収・小』・・・周囲の魔力を吸収する事が出来る。魔力吸収が中、高になると魔法攻撃も吸収し、ダメージを軽減する事が出来る様になる。


通常スキル

『魔法・土属性』・・・土の属性の魔法を使う事が出来る。効果は本人のレベルによって変わる。主な魔法は壁系、攻撃系、束縛系と分かれており、使用者によって得意不得意がある。


『肉体変形・ゴーレム』・・・己の手足をある程度変形する事ができる。効果はレベルによって変動する。



何だろう。えっ?強くない?

この性能だけで今のゴブリンと戦えるんじゃないか?いや、それはないか。

最初のゴブリンのステータスを知っている身としては此奴は破格すぎる様な気もするんだが。


特に魔力探知って。説明を読むと生物なら微量な魔力を発していてそれを感知できるだろ?やばすぎだろ。

ゴブリンに『隠密』ってスキルを持っているが魔力を発しているんたから、このゴーレムの前には無意味って事だろ?そしてこのゴーレムを育てて行けば絶対に獲物逃さないマンになるじゃないか。凄いなゴーレム。まぁこの世界はスキルに依存しているみたいだから、それを防ぐスキルもあるんだろうが、それを考えてもプラスだな。

魔法も使えるみたいだし。スキルの『自己再生』と『魔力吸収・小』の相性もいい。


これ量産すればいいんじゃない?

とか考えながらステータスを見ているとある事に気付いた。此奴の固有スキルどんどん経験値上がってるんだけど!?

えっ?魔力吸収で経験値も貰えるの?

お前チートだな。俺の特殊スキル『一つの進化論』によってこんなにスムーズなんだろうけど。それにしたってチート過ぎる。



ってあれ?俺の魔力も少しずつ減ってる?

あ、水晶も。

お、おい。やめろ!

このままじゃ俺が死んでしまう!

え?これは常時発動スキルだって?

ふざけるな!!

やめろ。おい。おいぃぃぃぃぃぃ。






結果的にゴブリン達の狩ってきた魔物を水晶に吸収させる事でなんとか生き延びれた。

なんかもっと狩って来い的な事を5匹のゴブリンに言ったら殺意に満ちた笑顔で本当に他のゴブリン達を引き連れて出て行った。

ドMなのではと、俺は顎にを手を当てながら

そんな失礼な事を考えていた。


いや、命令したのは俺なんだけどね。

何というかイキイキとした顔に少し引いてしまった。しかし、俺の魔力を水晶譲渡していたのに今では逆に水晶に頂いてる形になる。

人生何が起こるか分からないな。


さて、俺の特殊スキルを活かすためにも今も交尾している2匹と子供達をを外に連れ出す。そして、周辺に複数の集落を作り繁栄しろと命じた。


命令したら何か狩りから狩って来たゴブリン達にも同じ事を言い、追い出す。勿論定期的に魔物を水晶に貢げとも。

そうして、何とかゴーレムの魔力吸収から生き延び、久しぶりに外のゴブリン達の様子を見に行ったら4つの集落と300匹を超える筋肉モリモリのゴブリン達がいた。


「お前らはゴキブリか!!」


外に追い出して以来の言葉が罵声とはな。

俺の心も汚れてきたか。


あぁ疲れた

ゴーレム「いやぁまじ申し訳ないっす。でも、仕方ないっすね。これ常に発動しているんっすから。」

無名の迷宮主「やめろ、おい!待ってこのままでは死んでしまう。頼む、やめてくれ!何でもするから!!」

ゴーレム「!?いま、何でもと言ったすね?」

無名の迷宮主「何でもだ!だから、頼む助けてくれ」

ゴーレム「なら、次回は自分が主役っす!そして、自分を強くするっす。いいっすね」

無名の迷宮主「そ、それは……ん?」

ゴブリン「バッ」→魔物

無名の迷宮主「おおう、これで勝つる」

ゴブリン「…テレテレ」

無名の迷宮主「よし、次はお前を主役にしてやろう。ゴーレム。お前は此処で待機な。」

ゴーレム「ば、ばかなぁぁぁぁぁあ」



茶番です。こんな性格にする予定はありません。

次はゴブリン視点で書こうと思います。

ゴーレム視点?

また、いずれ、いつか、きっと、多分。


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