ゴブリンは定番の雑魚キャラ……だ?
まさか、1話しか書いていないのに感想を頂けるとは。大変ありがとうございます。あれから大分経ちましたが理由がありましてね。一気に10話位出そうとしてアプリのメモに書いてから貼ろうと思っていたら間違えて消してしまって心が折れてました。では、当時の考えていた事は覚えてませんがストーリーが崩れない様に頑張って書いていこうと思います。
さて、現実逃避はこの辺にしてまずはゴブリンを召喚しよう。あ、その前に魔力譲渡からだな。あの水晶に手を当てながら魔力を流す感じかな?多分そうだよね?ゲームだとそんな感じだった!!
そんな事を思いながら俺は水晶に手を当てて魔力を流す。すると魔力が身体から水晶に流れていくのが感じられる。何だろこの感覚。例えるなら血が流れていく感じ?でも水晶も謂わば俺の身体だから違和感はないな。むしろさっきより心地いい。身体がリラックスしていく感じだ。水晶に魔力が増えたからかな?それだと水晶の魔力が少ないと俺にも影響するかもしれないな。だが、これで俺の魔力は残り100で水晶は40になった。ゴブリンを召喚しても余裕はあるな。
そう言えば今魔力を水晶に流したから(魔力の強奪)の経験値になったかな?
あぁどうやら自分のは駄目みたいだな。まぁ仕方ないか。
気を取り直してゴブリン召喚だ!
えっとこの場合声に出せばいいのか?其れとも心の中で念じればいいのか?
ゴブリン召喚!
召喚されないな。声を出しみるか?これで声に出しても召喚出来なかった時はまた考え直さないといけないな。
「ゴブリン召喚!」
当たりだ。
俺の目の前に魔法陣が現れた。真ん中は六芒星の方なものがあり、その六芒星の周りを文字たちが囲んでいるが、何を書いてあるか分からない。すると現れた魔法陣が光り始め、六芒星の周りの文字が光と共に回り始めて其処から一体のゴブリンが現れた。
「ぎぁぎぁ!」
ゴブリンだ。
だが、俺の知っているゲームのゴブリンとは違うな。身長は俺の胸よりもさらに下でヘソより上くらいだな。今の俺が地球にいた時と同じなら185cmだから130cmくらいか?もう少し高いかもしれない。色は緑だが暗緑色と言えばいいだろうか。暗い所だと見にくいだろうと思える。顔は醜いが眼力だけは鋭いな。ゲームみたいに濁った感じなのかと思ったら全然違うな。なんかこう、お前 絶対 殺す的な目をしている。でも身体は貧相だな。腹筋は割れてはいるが脂肪がなくて割れてる感じだな。思いっきり殴れば骨なんて簡単に折れるイメージしか湧いてこない。
まぁ何はともあれ初めての召喚で初の魔物だ。大切にしよう。
まずはステータスから見てどんなスキルがあるか確認だな。
「ステータスオープン」
ゴブリン レベル1
種族『ゴブリン』レベル1
固有スキル(強者の道)
特殊スキル 『仲間を呼ぶ咆哮・ゴブリン』
通常スキル 『悪足掻き』
種族
『ゴブリン』・・・森や砂漠。草原や雪山など様々な場所で生息する魔物。環境適正が高く繁殖力が非常に高い。1体発見すれば30体はいると言われている。
固有スキル
(強者の道)・・・迷宮主の固有スキル『 種族の進化』により進化条件(強者の道)を習得。一定の敵を殺し己の力にする事でレベルが上がる。レベルが上がる度に固有スキルを習得する事が出来る。0/150
特殊スキル
『仲間を呼ぶ咆哮・ゴブリン』・・・大きな声を上げることにより特殊な魔力を含んだ音波を出す事が出来る。此れに周りのゴブリンが反応し、その場に駆け付ける。音波は状況を大雑把ではあるが伝える事が可能。
通常スキル『悪足掻き』・・・体力が半分以下の時に発動。発動後の初の一撃は命中率が
上昇し、二撃目以降の攻撃力が少し上昇する。
まぁ俺と比べたらダメだよな。俺はダンジョンマスターだし、そもそも俺の通常スキルが多いのは縛られてるからであってアレが無かったら俺は通常スキルと言うものがないんだよな。
それにしてもゴブリンの固有スキルが単純に戦うだけでレベルが上がるのは嬉しいな。繁殖力だけはあるみたいだから増やして人海戦術で行けそうだ。『仲間を呼ぶ咆哮・ゴブリン』もあるからピンチになったら助けに行くだろうし。
よし、らゴブリンのステータスはある程度理解出来たからもう10体ほど召喚しよう。雄が7体で雌3体にしよう。それで雄と雌3体ずつ交尾させて残りは周辺を探索してもらおう。って雄より雌の方が多く魔力を取るんだな。3倍も違う。やっぱり母体だからか?
えっと雄が魔力2で雌が魔力6だから魔力32も減るのか。それは痛いな。雄は5体で雌を1体にしよう。それで魔力16。先程1匹召喚したから残りが22だから魔力が尽きるまで11日まで持つな。
「ゴブリン召喚」
また目の前に魔法陣が浮かびゴブリン達が召喚される。それを見て俺は雌の前に最初に召喚した雄ゴブリンを連れて来る。
「雌のゴブリンよ。お前はこのゴブリンと交尾をして同胞を増やせ。お前達雄ゴブリンはこの周辺を探索して来い。危険な魔物を発見した場合速やかに撤退。撤退が厳しい場合は2体が囮なり他3人で撤退しろ。其れでも撤退出来ない場合はまた2体が囮になり。撤退して来い。兎に角情報が優先だ。では、行け。
」
俺が喋り終えると大声を上げながら探索しに行った。五月蝿い奴らだ。
そして俺が後ろを振り向くと最初に召喚したゴブリンと雌ゴブリンが俺の目の前で交尾をしていた。
えぇ!?此処でする!?いや他に部屋がないけどゴブリンのなんか見てられるか!!
こいつら側からみたらどちらが女か胸と股間を見なきゃ分かんねだぞ。マジで勘弁してくれ。
俺は直ぐさま隣に部屋を作り其処でやれと命じる。
「はぁ異世界に来てゴブリンの交尾を見る羽目になるとは。全く誰得だよ。俺の心を汚す気か。それに今急いで作ってしまったけどこれで魔力が残り12。後6日しか生きられないじゃん。はぁ失敗した。なんか不幸だ。」
数時間後にゴブリン達はしっかりと帰って来た。幸い誰も失わずに済んだ様だ。この周辺にはゴブリンを脅かすレベルの者が存在しないのか?いや、まだ決め付けるには早計だな。たまたま遭遇しなかったと思っておこう。
ゴブリンの周囲の状況を聞こうと思ったが何を言っているか分からん。ぎゃーぎゃーと言いながら身体全体でジェスチャーしているが全く分からん。
此れでは意味がないじゃん。てか、初めの時点で気付けば良かった。もうどうすんねん。
もうする事もないし。5体のゴブリンに木の実や小型の動物を狩って来いと命令する。
するとさっきまで騒がしかったゴブリン達が急に静かになり元々鋭い目を更に鋭くし、頬を吊り上げ押し殺した様な笑い声でダンジョンから出て行った。その姿に思いっきり引いた。え?何あいつら?物凄く好戦的じゃない。あんな恐ろしい笑顔なんて漫画やアニメぐらいでしか見た事ないよ。リアルだとあんなにも怖いんだな。正直近寄りたくないわ。あんなの。
さて、彼奴らはいいとして雄雌のゴブリンはどうなったかな。
俺は隣の部屋に入り2体を探す。すると2体は交尾が終わったのかぐったりしながら寄り添っている。雌のお腹は膨れており。どうやら妊娠した様だ。
「え?お前ら早くね?てかおい。そこの雄ゴブリンてめぇ何幸せな表情で寝てやがる。リア充ですか?リア充ですね。今の内に楽しんどけ。散々こき使ってやるからな。」
と俺はそう捨て台詞を言って部屋から出る。自分で命令しておいて嫉妬なんて滑稽だが、あんな醜い顔の奴に先越されたのが嫌だった。なんて自分の器の小ささに自嘲しながら狩りに行ったゴブリン達を待つ。
何時間経っても帰ってこない。
これは、やられたか?
俺は空を見る。空はもう太陽が山に隠れようとしている。夕暮れか。あれから大分時間が経ったな。
もし倒されたのなら先ほどの探索では偶々会わなかっただけとなる。そうなるとかなりキツい。こっちは魔力の残り少なく生命維持に回す分しかないし、あのゴブリン2匹は繁殖用だ。何方かが居なくなると増やせない。
どうしたものか。考えられるのは自分が直接狩をしに行く事。だが危険だ。ゴブリン達五体がやられてしまう戦力。果たして俺1人で勝てるのか?遭遇したら終わりだ。リスクが高い。本当にどうしたものか。
などと夜眠りもせずに考えていたが、早朝にあの5匹はあっさりと帰って来た。
5匹とも身体に傷を負っており、其の内1匹が背中から大きな亀裂が入っている。仲間に肩を回されながら歩いて来た。そこはまだいい。生きて帰って来てくれたのなら儲けものだ。
だけど
お前らそんなに身長デカかったか?
えっ?なに?前までお前達俺のお腹位の身長だったよな?
なんで今は俺の身長位あるの?なにその分厚い胸筋に盛り上がった腹筋は。お前ら骨と皮みたいな身体つきだっただろ!一瞬お前ら誰?ってなったわ!!
そして残りの3匹が俺の胸位はある大きな猪みたいな動物を運んで来た。その猪みたいな獣の頭には鋭い角があり顔は硬質的なマスクを被っているかのように骨で覆われてた。身体は普通の猪みたいだが足がまた硬質的な物に覆われている。まぁ多分骨が発達してそうなったのだろう。
そしてそれを戦果の様に猪を担いだゴブリン達が猪を3匹で持ち上げ前に歩く2匹と同じ様にドヤ顔で笑っていた。
もう、何処から突っ込めばいいのか分からない。
とりあえずゴブリン達に何があったかステータスで見よう。多分だが、ゴブリンのスキルにあった固有スキル(強者の道)が関係していると思う。だって見るからにあいつら強者臭を漂わせているからな。あんだけ劇的に変わるんだからそれしか無いと思う。
「ステータスオープン」
ゴブリン レベル8
種族『ゴブリン』レベル2
固有スキル(強者の道) (強靭な肉体)
特殊スキル 『怪力』 『自然治癒上昇・中』『身体能力上昇・中』 『仲間を呼ぶ咆哮・ゴブリン』
通常スキル 『悪足掻き』 『投擲・石』 『気配察知・魔獣』 『咆哮・ゴブリン』
なんか色々と増えてるな。
レベルが8も上がっているのか。そんなに強い敵によく勝てたなお前ら。まぁいい。
それよりも新しく出たスキルの効果が知りたい。
固有スキル
(強靭な肉体)・・・固有スキル(強者の道)のレベルが上がった事により獲得。特殊スキル『怪力』『自然治癒上昇・中』『身体能力上昇・中』を取得する。
特殊スキル
『怪力』・・・常時攻撃力が大幅に上昇する。
『自然治癒上昇・中』・・・自身の自然治癒能力を中程度上昇させる。
『身体能力上昇・中』・・・速度、反射神経、跳躍力が中程度上昇する。
通常スキル
『投擲・石』・・・石を投げる時に発動。命中率、攻撃力を上昇させる。
『気配察知・魔獣』・・・一定の大きさの魔獣を察知する事ができる。範囲は主のレベルによって変動する。
『咆哮・ゴブリン』・・・敵に咆哮をする事で相手の動きを一定の時間封じる。範囲は主のレベルによって変動し、効果時間は敵のレベルによって変動する。
なんかめっちゃ強くなってない?ヤバイな。だけど固体によって持っているスキルが違うな。特殊スキル固有スキルは同じだが通常スキルだと例えば背中に大怪我した奴は『投擲・石』を持ってないし『気配察知・魔獣』も持ってない。だが、代わりに『挑発』と言うスキルを持っているのか。なるほど、固体によって獲得するスキルが違うのか。これは面白いな。
さっきは気付かなかったが、寝ていた雄雌2匹も大きくなっている。種族スキルは上がればその種族全員に恩恵があるのか?凄いな。
だがこの2匹は通常スキルが増えていない。
なるほど。戦闘を経験させなければダメか。
そう思いながら1匹ずつスキルを確認していくと面白いスキルを持った奴がいた。
他の奴とは違い此奴だけ特殊スキルが増えていた。
『闘争への飢餓』・・・戦闘能力が大幅に上昇し、戦闘継続能力が上昇するが思考能力が低下する。
デメリットもあるが此奴は他のゴブリンよりも確実に強くなるな。これはこれからが楽しみな固体だ。
まぁ色々と心配はしたが結果オーライで良かった。ただ一つだげ解せないのがある。
お前ら容姿整ってきてない?
なに?
レベルが上がれば其の内にめっちゃ強いイケメンになるの?緑色だけど。
もげればいいのに。
あぁ雌は歓迎な。
誤字、脱字があったら教えてください。
小説とか書いている人に憧れて書こうと思いましたが無才故誤字、脱字。そもそも文章自体が変かも知れません。