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幸せな不幸  作者: 架吹明音
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1話

  プロローグ

この日を待っていた。


今日は私の誕生日。


灰色の空に包まれた世界は私を祝福している。


息を吸って吐いて。

さあ、今だ‼ 

自分のために。



ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-



 一昨日、両親が交通事故に巻き込まれて死んだ。


火に包まれて黒こげになった車の荷台から、端の焼けた包装紙が見つかった。


その中から私の胸にすっぽりとおさまる程度の茶色のくまのぬいぐるみ。



来週は私の誕生日。



プレゼントの要望を聞かれ、高校生がほしがるものではないと、広告チラシの中で小学生くらいの女の子が抱いている、見るからにモコモコのくまを見て溜息をついていたのを両親は知っていたらしい。


 そして私にばれないように買いに行った帰りによそ見運転のトラックに巻き込まれたという。


それを知ったとき、


「ああ、私が幼稚にぬいぐるみをほしがらなければ。」


と自分を恨んだ。


よそ見運転をしていたトラックのおじさんを恨んだ。自分も恨んだ。

優しすぎる両親を恨んだ。


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