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異世界ライフ  作者: Peach
第一章
24/55

24

報告あったところ一部変更しました。


俺が起きたときには、お天道様が真上に来ていた。確か昨日ここに来たのは昼位だったから少ししか寝れていないのだろうか。でもやけに頭がすっきりしているのが気になるが。ステラはいまだに眠ったままだ。とりあえず寝汗をかいたままの体は気持ち悪いので、受付に行ってお湯をもらって来ようか。そう思って受付に行くと、この前ナンパに絡まれていた女がそこにいた。ここの従業員なのだろう。なぜか俺の顔を見てほっとしたような表情になった。何かあったのだろうか?



「おはようございます」

「ああ、おはよう。体を拭きたいからお湯をもらえるか?」

「はい、すぐ準備しますのでお待ちください。でもよかったです。このまま起きないんじゃないかと思いました」

「ん?どういうことだ?」

「え?3日も寝続けていたじゃないですか。用を足しに起きたりはしていたみたいですけど」



え、なにじゃあ俺は3日も寝ていたのか?てかまったく起きた覚えないんだが。あちゃー、店に迷惑をかけてしまったな。



「すまん、多分1日分の代金しか払っていなかったよな?追加分だ、後払いになってしまって申し訳ない」

「いえ、大丈夫ですよ。確かに代金いただきました。お湯が沸いたらお持ちしますのでお部屋でお待ちください」



確かに言われてみたらものすごく腹が減っている。てか、3日て。確かに、ほぼ毎日歩き続けたり、寝る時間も警戒したりしなきゃいけなくてあまり寝れてなかったけど、3日て・・・。

隣のベッドでまだ寝ているステラを見ながら、ここまでのことを思い出してしまった。本当にサバイバルだった。魔物が絶えず襲い掛かってくるし、人も歩いていないし、運よく俺たちが歩いてきた方向へ向かう行商人の一団とすれ違わなければこの街の方向もわからず、さまよい続けていたことだろう。


さて、これからどうしたものか。アルストロメリアに戻るのが今のところ俺の目標ではあるのだが、移動するにも歩きはもう御免だ。馬車、そうだ、馬車を買おう。でもそんな金はないんだよな。これまで狩ってきた魔物の素材売ったら少しは金になるかな?

あ、そうだ、ここ迷宮都市なんだった。迷宮、ダンジョン、きっとお宝があるはず。そいつを売ればかなりの金が稼げるんじゃないか?ついでに魔物の素材も売れば旅の費用位すぐに稼げそうだ。それにうまくいけばさらなる力を手に入れることができるかもしれない。もうあんな思いはしたくない。俺に力があればステラが攻撃を受けることもなかっただろうし、こんなことにはならなかったはずだ。



「んー」



お、ステラが目覚めたみたいだ。



「おはようステラ」



まぶたをこしこしと擦って俺に気付いたステラがおはようと返してきてくれた。そして、今からお湯を持ってきてもらうことや、俺たちが3日間も眠り続けていたこと、アルストロメリアに戻るために旅費を稼ぐ必要があるから、しばらく迷宮に潜って稼いでいきたいということを説明した。俺と同様に3日寝ていたことに驚いていたが、今後のプランに関しては賛成してくれた。


さて漠然とした計画はできた。とりあえずこの街と迷宮について調査してみよう。そう考えていたころに受付の人がお湯を持ってきてくれた。



「ありがとう。そういえば君名前は?」

「私エリーっていいます。改めましてこの前はありがとうございました」

「いや、あいつらが邪魔で蹴散らしただけだから気にしないで。体拭いた後食事したいんだけど飯頼めるか?」

「わかりました。用意しておきますので準備できたら降りてきてください」



そういって、彼女、エリーは笑顔で部屋を出ていった。昨日、正確には三日前だが、初めて会った時は全然気にしていなかったがエリーは結構かわいい。程よく長い髪を下の方で二本に結っている。気立てのいい街娘って感じでなかなか好感が持てる。あの男たちも見る目あるんだな。なんてどうでもいいことを考えながらステラと二人背を向けあって体を拭いていく。この街、ラビリンスにくるまで川で水浴びとかはしたけど、やっぱり安心した環境でのんびりできるとほっとする。汗を拭いてさっぱりしたところで二人で下に降りていった。


この宿屋、迷宮亭はこの迷宮都市でも中の上位の宿屋だったらしく、飯もアルストロメリアの満腹亭よりもうまかった。宿代も高いけどな。宿代ぎりぎりでした。



「そうだ、エリー、この街について教えてくれないか?できれば迷宮についても」

「構いませんけど、あのハヤトさんは迷宮踏破を目指す冒険者じゃないんですか?」

「いや実は・・・」



これまでの経緯をざっくりと説明した。うんうんと聞いてくれたあと、彼女はこの街と迷宮について教えてくれた。



「ええと、まずこの街は迷宮都市ラビリンスといわれています。特徴は未踏破迷宮を含め現在6つの迷宮が存在していることですね。迷宮へはだれでも自由に行くことができます。ただ生死に関しては完全に自己責任ですけどね。これはギルドの依頼などの類ではないので、基本的に報酬金などが存在していません。もちろん例外として、冒険者ギルドに魔武器や魔道具の探索などの依頼が出たりもします。そちらは成功すると結構な報酬がもらえるみたいですよ。気になるなら冒険者ギルドで詳しく聞いてみてください」

「わかった。ちなみに魔道具とか魔武器って?」

「迷宮内で命を落としてしまった冒険者たちの装備品などが迷宮内の魔素によって特殊な能力をもったものです。これも地上に戻ってきて売ると結構な大金になりますよ」



ほう、魔武器に魔道具か、迷宮に入るならぜひ探してみよう。でもどうやって見つけるんだろうか。宝箱にでも入っているのだろうか?RPG的な感じか?いや普通に落ちてるか魔物がそれを守っているとかそんな感じかな。



「ありがとう。ちなみに、おすすめの迷宮なんてあるか?」

「そうですね、踏破されたことのある迷宮だと一度魔核石が取り除かれ、再び迷宮化したため迷宮歴が短いので、魔物の種類も少なくて弱いらしいですけど、魔道具や魔武器はほとんど発見されません。逆に未踏破迷宮だと魔道具や魔武器が見つかりやすいそうですよ。その分危険も多いらしいです」



ふむふむ。つまり、金やアイテムが手っ取り早くほしいなら未踏破、細々と稼ぎたいなら踏破されたことのある迷宮がいいと。ん、でも迷宮の魔核石ってかなりの高額になるってきいたことあるけど、踏破されたことあるところだったら簡単に手に入るんじゃないのか?疑問に思ってきいてみると、どうやら罠のせいらしい。迷宮も魔物の一つなので、できたばかりの迷宮は自身が弱いことをわかっているらしく、大量の罠が仕掛けられているらしい。落とし穴とか落石とかそういう系の罠だそうだ。そして、迷宮の体内に魔物が生まれてくると魔物の質と量によって自身の安全が図られると自然と罠が減ってくるらしい。その辺の原理は解明されていないらしい。うむ、まさにファンタジー。


とりあえず明日一番古い迷宮に行ってみよう。初見で罠が大量にある迷宮は怖い。古参の迷宮だと基本的に魔物との戦闘がメインらしいからな。


ちなみに、迷宮の入り口では、その日の収穫をその場で売れるように、買い取り商が控えているらしい。よくできたシステムだ。


さて、今日はこの後街の探索でもするか。エリーにお礼を言って街の探索に移った。アルストロメリアよりもかなり広い街とたくさんの出店が目に付いた。



「賑わってるんだな・・・」



さっき食べたばかりだが、おいしそうな料理の出店があるとどうしても食べてみたくなってしまう。しかし今は堪えなければ。なぜかって?金がないからだよ。今から防具屋に行ってそのあと迷宮の入り口の買い取り商の所に行って買い取ってもらわないと金がやばい。


さきに防具屋に行くのはいる素材といらない素材の選定をしてもらうためだ。いろんな魔物を狩ってきたから素材はいっぱいある。生きるのに必死だったため、何がどれほどの強さだったか覚えてないのが正直なところなので、職人に見てもらって現段階の装備よりもいいものが作れるのであれば頼みたいと思ったのだ。


あ、そうだ、帰るときに必要だろうと思っていた馬車も見ておくか。てか馬車ってどこで買えばいいんだろうか?馬が売ってるところで一緒に買えないかな。とりあえず馬を見に行ってみるか。帰り道に寄ってみよう。


そんなことを考えながらエリーに聞いた防具屋の前に訪れた。



「こんにちはー」

「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょうか?」

「防具を作ってもらいたくてですね」

「かしこまりました。防具製作担当を読んできますので少々お待ちください」



前もこんなことあったな、たしか筋骨隆々なおっちゃんが出てきたんだっけかな。きっと今回も同じパターンだろう。そんなことを思いつつ待っていると、ねじり鉢巻きを頭にまいて、シャツを肩までまくり上げ、煙草をくわえた美しい女の人が現れた。驚くべきはその胸元。まるで豊満な果実の内からの圧力に皮が耐えられず破れてしまったような。一言で言って胸が巨。おっと見惚れてしまったが気を取り直して防具について話し始めた。



「こんにちは、防具製作を頼みたくて来ました」

「いらっしゃい、どんなのがお好みだい?」

「とりあえず今つけている装備よりもいいものが作れるか見てほしいんですよ。素材今から出すんで、見てもらえますか?いらないものはこの後売るつもりなので」



そういって図鑑からどんどん素材を取り出していく。いつものことながら店員たちが驚いているが無視。一通り狩った魔物の素材を一つずつ取り出したところで再び職人に鑑定を促したところ、呆気にとられていた職人が一つ一つ素材を検分していった。



「ちなみに今お前さんたちが付けているのは、アーマードべアの鎧かい?」

「ええ、よくわかりますね」

「それくらいはね。んーおお!あんたブラッディタイガーを狩ってきたのか!?」



なんだそいつは。どんな奴の素材だったか覚えてないな。強い奴だったのかな?じゃああいつかな、あの黒い虎みたいなやつ。



「あの黒い奴ですかね?」

「そうそう、肉食でかなり凶暴でやっかいなやつだよ。あんたこいつを狩れるなんてなかなか腕のいい冒険者なんじゃないか?」

「そうなんですか?必死だったんで正直覚えてないんですよね」



笑いながら答えてやった。本当にあまり覚えていないんだよね。どうやって狩ったんだったかな。



「こいつならアーマードベアを超える耐久性があるよ。それに何より軽い。恐らくあんたらスピード重視の冒険者だろ?ならこっちの方がいいと思うよ」

「そんなことまでわかるんですね。ではそちらの素材で二人分の防具を作ってもらってもいいですか?」

「まかせて」

「ちなみに料金とかはどのくらいになりますかね?」

「んーそうだね、二人分作るとなると足りない皮とかの購入とか他の素材の調達も考えると一つ金貨3枚くらいかね」



いやいや高すぎるだろ・・・。



「素材ってここにあるやつの中で使えるものとかありますか?というか、その黒い奴の素材ならまだまだあるんですよ」

「まだまだある・・?」

「ええ、ほら」



そういって図鑑からあるだけブラッディタイガーの素材を取りだしたら、職人が引きつった顔してた。なんかまずかったのかな。



「あの、どうかしました?」

「これどうしたの・・・?」

「確か普通に倒したんだと思いますよ。ステラこいつら覚えてるか?」



あまりに記憶があいまいなのでステラに聞いてみた。



「はい。確か6匹くらいの群れに襲われました。ほらあれですよ、兄さんがまたたびがあれば!とか叫びながら一人で戦っていたやつです」



ああ、あいつらか。思い出したぞ、あんがい見た目可愛かったんだよな。あんなに凶暴じゃないなら撫でまわしたくなるようなかわいさだった。もふもふな感じだったな。それでもかなりの強さだったから全力で狩ったんだった。



「群れをたった一人で・・・!?」

「まあ済んだことは置いておいて、この素材でできませんかね?実は今手持ちがかなり心細い状況で」

「も、もし余った素材を譲ってくれるのなら代金は一人金貨1枚でいいわよ」



ん、金貨4枚分もの価値があるのかこの素材。普通に売ったらもっと儲けられるのかな?なんかもっと値切れそうな気がしてきたぞ。



「一応他の店もまわって聞いてみますね。この素材を譲るのを条件にしてみてもっと安くならないか聞いてみたくなったので」

「ちょ、わ、わかった、わかった。二人分の防具製作費用全部で金貨一枚でいいから!」



まあこんなものかな。あんまり粘っても効果薄そうだし。



「ちなみに他の素材で買い取っていただけるものとかありますか?ないならこの後買い取り商に売っちゃうので」

「じゃあ・・・これとこれと・・・・」



あれこれ職人が選んだ素材をストックも合わせて全部売ったら金貨10枚になった。何でも素材の状態がとてもよいらしくしきりに感心された。まだ素材は大量に残っているからこれなら買い取り商に買い取ってもらえば、迷宮に入らなくても帰れそうな気がしてきたが、迷宮には入ってみたいので気にしないでおこう。


先払いで金貨をおいて、1週間後に取りに来ることになった。さて、買い取り商のところにでも行くか。




お読みいただきありがとうございました。


勢い投稿です。誤字脱字あっても許してください。

今後もがんばって更新していきますのでよろしくお願いします!

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