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読む専門だったのですが、なんとなく書き始めてみました。雑な文かと思いますがのんびりやっていきたいと思っています。意見や感想あれば頂けると幸いです。
どうやら俺は死んだらしい。突然すぎて何言っているかわからないだろうが、俺もかなり動揺している。なぜかって?目が覚めたら、一面真っ白な部屋の中にいて、これまでの人生で見たことないような美女が目の前にいるのだ。しかもその美女は自分のことを女神だという。こんなとんでも展開になる以前の記憶を必死に遡ってみた。
俺の名前は大川隼人。国立大学に通う大学三年生だ。趣味は今のところコレクション。特に収集の対象はカードだ。実際にカードゲームをするわけではないのだがなぜか集めている。一パック6枚入りで150円ほど、箱買いするにしても金が要る。軍資金を得るため、大学の授業が終わったら毎日バイトに明け暮れている。ちなみにカードの前は本を買い漁っていた。気に入った作家や漫画家の本を大人買いして楽しんでいた。
今は週7で居酒屋と家庭教師のアルバイトを掛け持ち中だ。基本家庭教師として生徒の家庭を訪れ、1時間か2時間ほど勉強を教えている。毎日のように働いているがひと月の収入は約7万程度、その理由として、家庭教師は二人生徒を持っているが一人が親戚でほぼボランティア状態になっているのと、居酒屋はキャストが多くてあまり一日でたくさん稼ぐことができていないことが原因だ。時々客が来なくて暇だからシフト4時間の中で2,3時間休憩とかあったりする。まあその稼いだうちのほとんどが今はカードに代わっていっている。大学の学費は親が払ってくれているため、娯楽に投資できている。
今のところ趣味がコレクションといっていたが、この前までは、バスケにはまっていて、NBAの選手の名前やらバスケのシューズの名前を覚えたり、中学のころはゲームと料理に熱中していた。一日何時間でもゲームをやり続けて怒られたこともいい思い出だ。料理は今でも楽しく続けているおかげでプロとまではいかないまでも、男ながらにかなりできる方だと思っている。要するに、はまるとひたすらそれしか見えなくなってしまいがちな性格といえるだろう。
今日も必死に家庭教師のバイトを終えて帰宅途中だ。時刻は夜の8時を少し過ぎたころ。人通りもそこそこで、道は人で賑わっている。眠い目をこすりながら、家路を急いでいた。今日でバイトが378連勤目である。一年以上バイトを欠かさずにやってきている計算だ。最近睡眠不足で困っている。三年生になり、レポートなどの課題の量が増えてバイトとの両立が苦しくなってきているのだ。ふぅとため息をつきながら、信号が変わったために動き出した群衆に合わせて歩き出す。なんとか家にたどり着き、部屋に入ると、最近の睡眠不足が祟ったのかベッドにダイブしすぐに意識が飛んだ。
そして目が覚めると、ここにいたわけだ。俺は必死に考えたが納得できる答えを見つけることができず、目の前の女に尋ねた。
「ここはいったい・・・。俺はどうなったんだ?これは夢なのか?それにあんたは一体?」
全身が淡く光っているかのような美しさを纏った女は微笑みながら答えた。
「私は女神です。あなたは死にました。ここはいわゆる天国というところですね」
死。死亡。デス。
「え、それ、どういう・・・」
自称女神の話を要約するとこうだ。俺はあまりの疲れからの過労で倒れ、発見が遅れたことで植物状態に。ただドナーカードにサインしていたことで臓器が他の人に移植されて人々を救ったのだと。そしてそういった不慮の事故で命を落としたものでかつ、善行を積んだものはこうして女神が直々に出向いて話をするそうだ。
「あなたには二つの道があります。もう一度同じ世界で赤ん坊から人生をもう一度やり直すか、今までの世界に別れを告げて異世界に転生するかです」
「え、転生??」
「はい。転生先はファンタジアという世界です。魔法と魔物が混在する世界です」
おいおいおいおい、転生物の小説とか結構読んできたけど実際に起きていいことなのか?今まで読んだ話だとありえない能力貰ってあっちの世界でハーレム築いていくってやつだろ。俺の場合もチートな能力貰えるのか??
「転生するにあたって何か恩恵はありますか?もし何もないなら俺はまた同じ世界に生まれ変わりたい」
チキンですみません。何もないなら普通にもう一度生まれ変わりたいんです。だって魔法と魔物だってよ?20にもなって魔物に食われたいなんて思いませんよ。
「異世界へ転生する場合ですとステータス操作と生前の特徴から一つ特殊な能力をプレゼントします。あと言語や文字なんていう方面の心配はいりません。こちらで適応させておきますので」
ステータスだってよ。ゲームでしかみたことないっつーの。
「えっと、ステータス操作?の利点は?あともう一つの能力っていうのは?」
「あちらの世界だと、スキルポイントと呼ばれるもので自身を強化していくのですが、一般人はレベルが上がると勝手にスキルポイントが振り分けられていきます。スキルの取得やステータスを自分で選べないのです。ゆえにこの能力があれば自由に生き方を選べます。あともう一つの能力ですが、あなたの場合ですと『図鑑』ですね。これは空間魔法として扱われ、モンスターの核を図鑑に吸収させていき、規定値に達するとスキルポイントがもらえるというものですね。またレベル依存で素材やアイテムを運搬するのにも活用することができます。詳しくは自分で使って覚えてください」
んー、話を聞いていた感じだとかなり便利な能力なんじゃないか?自分で自分の能力をいじれて、モンスターを倒して行けばスキルポイントも手に入れられる。この段階でもう俺の中では異世界行にかなり傾いていた。なぜなら、図鑑という能力のせいだ。図鑑ってことはすべて登録したらなにか派手にいいこと起こりそうじゃないか!なんでも捕まえられる素敵なボールとかね!あ、そうだこれも聞いておかなくては。
「転生ということは赤ん坊からですか?」
「いえ、異世界転生の場合は今のままで転生してもらいます。赤ん坊からにするとたまにすぐに死んじゃいますので」
んん?なんか危ないこと聞こえてきた気がするが、今の知識量のまま飛ばされるということならなかなか面白そうじゃないか。異世界ファンタジーに心惹かれない訳でないし、今までの世界に戻っても、今の自分とは違う自分として生まれ変わるっぽいし、いっそ異世界ライフを楽しんでみようか!!
「えっと、異世界行きます!」
「わかりました。では、転生の儀を行います。第二の人生では幸多からんことを祈っています」
女神がそういうと、俺は光に包まれて意識が遠くなっていった。
いかがでしたか?小説を書くのは初めてだったので読みづらいところがたくさんあったかと思います。以降の参考にさせていただきますので何かあればよろしくお願いします。なお次回からのストックがほぼ0かつリアルが結構忙しいのでいつになるか微妙です。なるべくコンスタントに投稿できるようにしたいです。