2話目
4月13日
朝
柊「今日は休日だ」
柚「そうですね」
柊「休日といえば……?」
柚「?」
柊「デートだぁ!」
柚「一人で行ってろよ」
昼
柊「柚ちゃん、何を作ってるんだい?」
柚「今日のお昼のオムライスですよ」
柊「オムライスか……」
柚「好きでしたよね、オムライス」
柊「好きだよ……柚ちゃんが、ね♪」
柚「はい、昼飯抜きな」
昼その2
柊「さて、無事にオムライスが出来たわけだけど……」
柚「? どうかしましたか?」
柊「柚ちゃん! 大変だよ!」
柚「な、何か不手際がありましたか!?」
柊「ケチャップで『お兄ちゃん大好き』って書いてないよ!」
柚「…………」
柊「柚ちゃんの方には、お兄ちゃんが『柚ちゃん大好き』って――」
柚「止めろ」
昼その3
柊「ごちそうさまでした」
柚「はい、お粗末様でした」
柊「今日も美味しかったよ」
柚「ありがとうございます。それじゃあ、お皿洗いますね」
柊「じゃあ、俺はお皿を洗ってる柚ちゃんを後ろから抱き締めよう!」
柚「ふっ!」
――バキッ
柊の顔面に999のダメージ
夜
柚「ねぇ、兄さん」
柊「ん? なんだい?」
柚「脱衣所で何してる」
夜その2
柊「いやぁ、妹がどれだけ成長したかを確かめるのも、兄の務めだろう」
柚「…………」
柊「にしても、まだAカッ――ブッ!?」
柚「Aで何が悪い」
4月15日
朝
柚「おはよーございますぅ……」
柊「柚ちゃん! 遅刻するぞ!」
柚「ふえ!? ホントだ、もうこんな時間!?」
柊「急いで準備するんだ!」
柚「ああぁ!? ど、どうしましょう!?」
柊「落ち着け、柚ちゃん! こういう時こそ、お兄ちゃんの出番だ! お兄ちゃんに出来ることはなんでもやってやろう」
柚「あ、ありがとうございます! それじゃあ……」
柊「パジャマを脱がせてあげよう!」
柚「いらん」
昼
柚「兄さん」
柊「ん? キスして欲しいのかな?」
柚「お前の耳は飾りだな」
昼その2
柚「現国の先生の視線がいやらしい気がして……」
柊「ふむ、それは問題だな」
柚「はい」
柊「柚ちゃんにいやらしい目を向けることが出来るのは、兄である俺だけだというのに!」
柚「あー、血縁消してぇ……」
夕方
柊「柚ちゃんは部活には入らないの?」
柚「はい、部活に入るとこんな風に買い物にも行けませんし」
柊「でも、せっかくの高校時代なんだし」
柚「うーん。それにどんな部活があるのか分からないですし……」
柊「そうだねぇ……例えば、水泳部とか?」
柚「…………」
柊「メイド部とか、エロゲ部とか?」
柚「趣味?」
柊「うん♪」
柚「はっ!」
――バキッ
柊の側頭部に642のダメージ
※柊はメイド部とエロゲ部の部長です。
夜
柚「お風呂いただきました。兄さん、次どうぞ」
柊「おう、お風呂いただきます……じゅるっ」
柚「風呂のお湯飲むなよ」