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男装ガール2  作者: 空井美保
男子校に男装して??
6/12

音楽界に進むのは駄目だってさ・・・

聖夜の親が学校にやってきた。

「うちの子、寮生活の学園に通わせるなら、もっと頭のいい学校に行かせます。」

そういって持ってきた退学届け。

先生はすぐに受け取りはしなかった。

「ですが、聖夜にも意思を聞かないと退学させることは無理ですから」

といわれると親も懲りずに

「親が言ってるんです。聖夜は頭がいいんです、1位を何回取ってることやら」

それを聞いていた聖夜自身もかっとなり

職員室に入っていった。

「俺は音楽界に進みたい。高成績な学校より、仲間とここに残りたい。」

だが、その理屈は親には通らなかった。

ある意味モンスターペアレント。

イライラしている聖夜がこういった。

「じゃあ、音楽界に進まないって言って、ここに残るのはいいのかよ。」

「じゃあそうしなさい。音楽の道に進むのは反対です。」


バンドをやるのを駄目といわれた聖夜は

この日から音楽室に来なくなってしまった。

心配したメンバーたち・・・。


「これから4人バンドになるってことですか・・・?」


わたしは本当にどうしたらいいのでしょう。

このまま、見とくだけでいいのでしょうか・・・。

わたしには何が出来るのかな。

そうすると日向さんは

「演技部の10人くらいが舞台を使って発表会をするらしんだ。」

いきなり関係のない話を始めた日向さん。

大地さんがひらめいた。

「そっか、聖夜も演技部のピンチヒッターか!」

そういうわけで東京赤町市民劇団に向かい

当日チケットを購入して

中に入ることが出来た。

学生手帳を見せたら、劇団裏に入ることが出来たので

入ってみると聖夜さんが王子様のような

かっこいい衣装に着替えて、台本を読んでいた。


「聖夜さん!!」

とわたしが呼んでみると

「なんでお前たちまで・・・?」

日向くんが事情を説明した。

「音楽界に行けないって聞いたからさ」

「今日は僕と日向と來琥しか来なかったけどね」


残念ながら新さんはこの日、学校でやることがあったらしいので

舞台を見に来ることは出来ませんでした。

「俺さ、王子の役なんだよね」

「どういう物語ですか?」

「眠れないリンリー!!っていう題名で、リンリーっていう主人公の物語」

「主演って凄いですね」

この舞台は演劇部の男子たちがやる物語で

リンリー役には隣の女子学園のNO,1に輝く美女が演じます。

芸能界を目指している劇団部の男子の1人が

風邪を引いて、声を出すことが出来ないくらいのどが痛いらしく

今回、ピンチヒッターとして出演になったらしいです。


元々音楽部に入る前の聖夜は演劇部に入っていた

なのでその部の男子たちも聖夜が演技がうまいことを知っているみたいです。

日向くんが言いました。

「キスシーンってあるの?」

手を振りながら

「ないない!キスシーンなんてあるわけないでしょ」

そんなことを話しているうちに

舞台が始まる時間に・・・・・・。


※セリフ一部をご覧ください。


リンリーが汚いドレスで

外を歩いているとイケメンな若者と出会う。

「あなたは運命の人でございます。」

そんなことを言われ、少し照れた顔の若者は

「わたくしはメルシーという者です。」

話は一部進み、城に執事としてやって来るメルシー。

その城に住む皇女はなんとリンリーだった。


一緒に歌を歌ったり、買い物をしたりと幸せに暮らすリンリーに

毎回、付いてくことになるメルシーはリンリーが徐々に好きになっていく。

「わたくしの運命の人もあなたかもしれません。」

こんな美女と美男の物語、時間は3時間、1時間半ぐらいに10分の休憩あり。


これを見た後、お客さんを見渡してみたら

涙する人も多かったことに気づきました。

わたしも思わず、こんな恋が出来たらなと思いました。

バンドのメンバーに日向さんがいるだなんてと

思うと何をしていても笑顔になります。

そこで日向さんが小さい声でいいました。

「たとえ休みの日になっても、女子の格好はしないこと。」

「はい!」

聖夜さんが戻ってきたので

一緒に学校に帰る途中、聖夜さんがわたしに言いました。

「音楽部もやめて、勉強に集中しようかな」

「え?」

「俺、頭だけはばっちりだからさ」

「でも、自分のやりたいことが一番だと思います。」

「がんばれよ」


聖夜さんは正式に音楽部を退部することにして

帰宅部にして、勉強をすることに決めたようです。

わたしの願いは自分のやりたい道を進んでもらうこと。

日向さんと大地さんと3人で音楽室に向かう途中

日向さんが

「來琥はキーボードで僕がヴォーカル、大地がベース、新がドラムで良くない?」

「僕はなんでもいいです!」

「じゃあこれで決まりでいいよね、新は聖夜がいないと何も出来ないから」


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