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  作者: 路瀕存
luv.
6/13

Ballade

愛したものは何処へいく

わたしの愛したものたちよ


夢の島にもあるものか

マンホールの裏側にあるものか


かつて

情熱の薪を焼べて

やがてくずれた

朧のように

まどろみとめざめのあいだにあって

生まれることを忘れてしまった

愛しい愛しいものたちの

空の最中さなかにうかんでは

まみえるそばから毀れ落つ

雫のようなものたちよ

そのみに浴びて目が醒めて

気づいたそばからきえてゆく

霞のようなものたちよ


愛したものは何処へいく

わたしの愛したものたちよ

※初出『D'acqua impressopmmisme』

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