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  作者: 路瀕存
luv.
4/13

=L-1

翼は

迷いのけがれのなかで

かつての泥に濡れ

回帰する

あの森に

回帰する

こと

しかできずに

ふたたび探す旅に出る

はじまりはどこかしら

どこかしらに

妥協が穿つほこらの中に

はじまりのはじまりへ

永遠に後退りする





わたしはまだ

木戸をひらいたことがない

そもそも見付からないのだ

あの森のかえりみちを

忘れてしまった

から

およそ

つかわれなければ

廃れてゆくもののさだめ

抗うことなく、

蔦の這う儘に

杜のなかに






     幸せの

  かたちは丸い

そして尖っている

いつも飢えている

いつも満ちている





対義語はいつも仲良しで

およそいっしょにやってくる

たいていどちらかお寝坊さんだ・けれど





きみに

遅行性の麻酔を打たれて

寝呆けるわたしは

慌てて打鍵を始めるのだけれど

いつでも はた と 過ぎてゆく

きっとそれでも夢のなか





うわべだけを

打鍵してゆくと

波状に 波状に

あの雲

灰塵のようにいくらでも

あの星雲

そうして

誰を弔うの





いいや

幾らでも在った筈だよ

尤もらしい星たちは。

淵からのl-1を減損させずに

ハットと遊ぶきみに

θを叱る資格はないのに

濁音を打鍵しているのは

何故

幸せは丸みを帯びているのに

さも連続したふりをして

ほんとは第四象限のくせに





これをサラニエ変換とよぼう

ハヌーシュク、

レオニードとフェルドスタインによって。

手。

この手で

出会い

儀礼

ヴォルフガング

分/か/ち、





それ

あるそれ

分裂したそれ


それ

分< >裂して


それ

分かつとき判る

それ  振

堪え難き 動 の中で

三時に催す

それ

分かち合えることなく

オルフェ/椅子

けだし

けだしけだし

ふるえはまえぶれ

分娩の

それ

あるそれ

分裂したそれ


それ

八| |列 

刀| |衣 して





スミス

語り部

人《Ri》間《ben》共《ren》





善はスピンする粒子

あまねく偏在させた

そばから古びるがらくた

流人は

市で売り払いながら歩く

砂のながれ

星のまたたき

羽根ペンで綴るもの

いずれまた売り払うまで

したため続けて

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